店内はショップ兼アトリエになっています

千駄木駅から徒歩４分。「C.A.G.」は、民家が建ち並ぶ入り組んだ路地裏にあります。真っ白な壁が印象的な建物の中へ入ると、帽子作家である内山グリさんが制作した帽子が、壁際の棚やソファにズラリと並んでおり、店内奥にはアトリエも併設しています。 こちらでは、定番商品やシーズンごとに発表している新作の帽子を元に、プラス1080円で自分好みの帽子をセミオーダーすることができます。まずは、どの型をベースにするのかを決め、帽子がぴったりフィットするように頭のサイズを採寸。生地や色、ツバの広さ、リボンの色などを相談して、１～２ヶ月ほどを目安に作ってもらうことができます。 内山さんは元々広告代理店に勤務していましたが、昔から手を動かして何か作ることが大好きで、働きながら帽子作りの学校に通っていたそう。そのうちに友人から帽子作りをお願いされるようになり、1998年に「日本におけるフランス年」用の作品制作の依頼を受け、その時に好評だったことをきっかけに独立。 その後、起業者向け支援施設「台東区デザイナーズビレッジ」の第１期生となり、３年間この施設をアトリエとして帽子を作り続け、有名セレクトショップや大手デパートに商品を卸し、2008年にこちらのお店をオープンしました。

ソファに可愛らしくディスプレイされた、布製のハンチングとキャスケット帽

女性の日常をそっと引き立てる帽子

内山さんが作る帽子は、「ごくごく普通の女性の日々をそっと引き立てたい」という思いから、奇抜なものではなく、誰もが気軽に被りたくなるようなシンプルなデザインです。 写真は、色違いの定番商品「折りたたみできるラフィアキャプリーヌ S ナチュラル」22680円。天然のラフィアという素材を使った帽子で、時間が経つにつれて味が出てくるので長く使うことができます。くるくると巻いて折りたたむこともできるので、持ち運びも便利です。 メインカットの帽子（手前）は、「麦わらクロッシュS」19440円。ツバがコンパクトでどんなスタイルにも合わせやすいデザインです。麦わら素材なので、通気性が良く、夏にぴったり。

末永く使いたくなる帽子ばかりです

どの帽子も世界中から輸入した良質な素材で作り、ひとつひとつ手作業で作っているため、お値段はちょっとお高めです。けれど、型がくずれたりした時には修理をしてもらえることができたり（有料）、リボンの色を変えたりすることもできるので、末永く使うことができます。 紫外線対策・日射病予防にも帽子が大活躍する夏。完成が待ちきれない人は、店内にディスプレイしてある帽子を購入して、すぐに持ち帰ることもできるので、ぜひ一度お店に足を運んでみてくださいね。