秋田の幻想的な夜祭り「西馬音内盆踊り」へ
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秋田の幻想的な夜祭り「西馬音内盆踊り」へ

編み笠や黒い頭巾で顔を隠し、特有の端縫い(はぬい)と呼ばれる衣装をつけてしなやかに踊る西馬音内(にしもない)盆踊り。8月16~18日に羽後町西馬音内地区で行われ、見る人を幻想的な世界へと誘います。

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流麗な踊りと勇壮なお囃子が、見る人を別世界に誘います

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彦三(ひこさ)頭巾をかぶった踊り手が妖しいなムードを醸し出します

「西馬音内盆踊り」が行われる羽後町西馬音内地区へは、JR湯沢駅からタクシーで15分、路線バスだと25分。山々と田圃が夕焼けに染まる車窓の景色が、“日本の原風景”を思わせ、心が和みます。 古くからの商店が軒を連ねる西馬音内の中心部に足を踏み入れると、静かな光景は一変。篝火が焚かれた本町通りには、テンポのよいお囃子と力強い歌声が響き渡ります。 観光客の人垣に近づくと、顔を半月型の編み笠で隠し、艶やかな衣装を身にまとった踊り手が目に飛び込んできました。勇ましいお囃子とは対照的に、踊りは流れるように麗しく、独特のしなやかな手の動きは目を奪われる美しさです。踊りの輪の中には、「亡者」を表すといわれる、彦三(ひこさ)頭巾と呼ばれる黒い布をかぶった踊り手も混じり、妖しくも神秘的な雰囲気を漂わせています。まるで、幻の世界に迷い込んだような不思議な気持ちになりながら、しばし踊りを見続けます。

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端縫い衣装とともに西馬音内で大切に受け継がれてきた盆踊り

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艶やかな端縫い衣装の踊り手たち

西馬音内盆踊りは、徳島県の阿波踊り、岐阜県の郡上八幡盆踊りとともに「日本三大盆踊り」のひとつに数えられています。言い伝えによると、今からおよそ700年前、豊作祈願や盆供養のために、はじまったとされています。 踊りは、賑やかな「音頭」と哀愁漂う亡者踊りの「がんけ」の2種類があります。夜が深まるにつれ、地元の踊り上手たちが輪に加わり、囃子方の演奏はいっそう激しく野性味を増します。 踊り手たちの衣装にも注目です。さまざまな柄の綿布をはぎ合わせた「端縫い衣装」は、西馬音内の各家々で代々受け継がれてきました。中には、100年を越す綿布を使用したものも少なくないそうです。篝火に照らされ、いっそう美しく映る端縫い衣装の踊り手に、西馬音内盆踊りがどんなにか地元の人達に愛され大切されている行事であるのかを、感じとることができました。

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西馬音内盆踊り

ニシモナイボンオドリ

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