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2014.09.18
港町・塩竈のギャラリー「ビルド・フルーガス」で、これからの注目のアートを先取りです
注目の若手や気鋭のアーティストの作品展示をはじめ、アーティスティックなグッズやエスペラント語の本を揃える「ビルド・フルーガス」。アートの発信地として全国から注目を集めるギャラリーです。
アートを身近に、気軽に体感できるギャラリーです

ピンク色の鳩はギャラリーのシンボル
JR本塩釜駅を降り、やさしい潮風に吹かれながら約5分歩いた場所に「ビルド・フルーガス」があります。目印は、ギャラリーのシンボルでもあるピンク色の鳩が描かれたタペストリー。 オーナーは、カナダ・バンクーバーの美術大学でアート・マネージメントを学んだ高田彩さん。「アートの力で、楽しい社会にしたい」との思いから、2006年、ふるさとである塩竈に「ビルド・フルーガス」を立ち上げました。 ギャラリーは月1回ほど展示替えをし、展示される作品は、絵画や写真、立体作品、手芸、工芸などジャンルはさまざま。現代美術はもちろん、若手や第一線で活躍するアーティストなど、あらゆる分野の「これから注目すべきアート」を発信しています。 アーティストが直接教えてくれるワークショップや、トークイベント、ライブなと、展示に会わせた多彩なアートイベントも開催。作品を見るだけではなく、アートの楽しさを体感することができます。

絵画や写真などさまざまなアートに出会えます
アーティストの感性にふれられるグッズ

干支をカラフルに描いたオリジナルポストカード(各150円)
ショップスペースでは、オリジナルのポストカードや若手アーティストの手作り作品など、さまざまなグッズが並びます。気軽にアートにふれられるとあって人気なのが、アーティスト手作りのジンです。「ジン(ZINE)」とは、アーティストやフォトグラファーなどクリエイターが手作りする冊子のこと。コピーやホチキスなどで作られているものもあり、500円ほどでアーティストの作品を手に入れられるのも魅力です。作者の世界観や個性が1冊にギュッと詰まったジンの中から、自分の感性にぴったりはまる作品を探してみて。

北米や日本を中心に揃うジンは、オーナーが自らの目で選んだもの
世界中から集めたエスペラント語の本

宮城県でも随一の品揃えを誇るエスペラント語の本
もうひとつ注目したいのは、エスペラント語の本の品揃え。世界共通言語として作られたエスペラント語は、言語や文化の異なる人々がコミュニケーションを取ることができる言語で、世界中には約100万人のエスペランティストがいるのだとか。オーナーの高田さんは、大学時代にエスペラント語に出会い、お互いの母国語を大事にしながら感性でつながることができるエスペラント語に、アートと同じ魅力を感じたのだそう。ギャラリー名の「ビルド・フルーガス」も、エスペラント語で「ほら、鳥が飛んでいる」を意味します。ショップに揃うのは、世界中から集めたエスペラント語の絵本や文法書などおよそ100冊。毎週土曜には、予約制のエスペラント語講座も行なっています。 「ビルド・フルーガス」には、アートをもっと身近に感じさせてくれる仕掛けがたくさん。港町・塩竈を訪れた際には、気軽に足を運んでみてください。

ビルド・フルーガス
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神尾夏奈子
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