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2015.02.19
山形の工房「くだものうつわ」で、ほっこりテイストの器に出会う
サクランボやラ・フランス、りんごに柿……山形県は全国に誇る果物王国です。果樹栽培の役目を終えた枝や幹を利用して、ひとつずつ手作りで新たな命を吹き込んだ、「くだものうつわ」の器たち。シンプルで温もりのある食器を探しに、山形県上山市にある工房を訪ねてみませんか。
ていねいな手技から生まれる暮らしを彩る食器たち

店内に並ぶシンプルでかわいい器
東北中央自動車道山形上山インターから車で約3分のところに、木工製品を製造販売する工房「くだものうつわ」はあります。店主の鈴木正芳さんは、もともと建具を専門に作っていました。しかし、最近は和風建築が少なくなってきたこともあり、10年ほど前から地元に豊富にある役割を終えて捨てるばかりになっていた果樹の木を使い、オリジナルの器を作りはじめました。 4年前にオープンしたこちらの工房を訪ねると、木肌の色や個性を生かした寄木の「木の葉皿」(3020円~)をはじめ、素朴な温もりが魅力の「マグカップ」(7560円~)やシンプルな「トレイ」(4105円~)、ラ・フランスの「バターナイフ」(1080円~)など、ほかにはない魅力的なアイテムがいっぱいです。 木材の加工には、しっかり乾燥させることが何より大切です。原木の乾燥には2か月以上かかるのですが、果物の木は乾かしている間に反ったり曲がることが多くて、はじめのうちは苦労が絶えなかったそう。 今では人気商品になっている「木の葉皿」が寄せ木の手法で作られているのも、曲がりやすい果樹をなんとか再生させるための工夫のひとつでした。

使い込むほどいとおしくなる日常づかいの道具

寄せ木の風合いが素敵な「木の葉皿」。サイズはいろいろ
一度は役目を終えた果物の木。その材料は地元のたくさんの農家から提供されています。器としてよみがえったひとつひとつのアイテムは、再び輝きを取り戻して、私たちの暮らしに寄り添い、彩りを与えてくれそう。ナチュラルでシンプルなデザインも魅力的で、使う人のセンスが生きる、長く愛用できる食器です。 使い続けるうちに塗装がはがれてきたら、実費で修繕してくれるそう。本当に気に入ったものを長く使い続ける、それは心をとても豊かにしてくれる道具との付き合い方ではないでしょうか。 おいしい果物を育んだ木が、今度は食卓でさまざまなおいしいシーンを演出する、そんな物語がある器はプレゼントにもぴったり。結婚のお祝いや、出産祝いなど、特別な贈り物にも喜ばれそうですね。
ナチュラルな器は主役の食材を輝かせる

優しい口当たりのクワのマグカップ
おいしい自然の恵み、豊富な果物が味わえる山形を訪ね、あなただけの器に出会えたらいいですね。料理を盛り付けても、もちろんフルーツを乗せても、木肌のやさしい器は食材をいっそう華やかに輝かせてくれますよ。

くだものうつわ
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横橋美奈子 写真:板元義和






































