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2016.10.31
紅葉が見事な情緒たっぷりの公園も。着物で歩きたい千葉県佐倉市の城下町
都心から電車に乗って約1時間。千葉県佐倉市は江戸時代に佐倉城が築かれ、その名残を今にとどめる城下町です。 今回は、前編に引き続き、佐倉市のおすすめスポットをご紹介します。佐倉藩士が暮らした武家屋敷や佐倉城跡を着物姿でめぐると、昔にタイムスリップした気分を味わえますよ。
武士の生活がかいま見られる「佐倉武家屋敷」
室内にあがれる武家屋敷もあり、江戸時代の生活様式を間近に見られる
京成佐倉駅から徒歩約20分、ゆるやかな坂道を上ると、江戸時代に武士が住み、今も生け垣や土塁が続く「武家屋敷通り」に着きます。佐倉市内では1980年代の調査で24棟もの武家屋敷が確認され、全国一の数を誇ったそうです。
柿やビワなど実がなる木を植え、野菜を育てていた庭も再現
この通りでは、江戸後期に建てられた3棟が「佐倉武家屋敷」として復元公開。住んでいた武士の身分によって屋敷の広さ、門や玄関の形が異なる様子も見て取れます。昔のままの座敷に正座して庭を眺めていると、タイムスリップしたような気分を味わえますよ。 近くにある「ひよどり坂」も、江戸時代とほとんど変わらない竹林に囲まれた道。こちらも雰囲気があって、今にも向こうから武士が歩いてきそうな感じです。
佐倉武家屋敷
サクラブケヤシキ
紅葉が美しい「佐倉城址公園」
晩秋の三逕亭。天気がよい日は庭の縁台でもお茶を楽しめる
佐倉城は江戸の東の守りとして、慶長16年(1611)から約7年の月日をかけて築城。堀や土塁が良好な状態で残され、千葉県で唯一「日本の百名城」に選ばれています。 「佐倉城址公園」は、「佐倉武家屋敷」から歩いて10分くらい。3月下旬~4月上旬には50品種1100本の桜が次々と開花し、11月上旬〜12月上旬には紅葉、2月下旬〜3月上旬には梅の花が園内を彩ります。
かつての建物はないが、樹齢400年のモッコクをはじめ緑があふれる城址公園
東京都港区の乃木神社から移築された茶室「三逕亭(さんけいてい)」では、日曜と祝日に茶席を設けています。景色を楽しみながら、お茶をゆっくりいただくのもよいですね。
佐倉城址公園
サクラジョウシコウエン
焼きたてワッフルがおいしい「カフェシュクル」
スウェーデン語で“くつろぐ”を意味する雑貨スペース「SLAPPNA」
もし時間に余裕があれば、「佐倉城址公園」から徒歩約10分、佐倉市出身のオーナーが北欧を訪れたときに感じた居心地のよい場所を作りたいとオープンした「カフェシュクル」へ。 店内に飾られている動物や草花をモチーフとした北欧の雑貨はどれも素敵で、手に取ってみたくなるものばかり。一部販売している食器もあるので、お気に入りを見つけたらお店の方に聞いてみてくださいね。
「ミックスベリーワッフル」(756円)。季節限定ワッフルもある
おすすめメニューは、注文を受けてから焼く約15種類の味のワッフル。国産小麦粉と卵の配合にこだわった、外さくさく中ふんわりの食感がたまりません。 パスタやハンバーグ、日替わりで北欧名物のミートボールやサーモンのオープンサンドなども味わえるので、ランチにもぴったりですよ。
Cafe Sucre OCH SLAPPNA
カフェ シュクル オック スラップナ
***** 佐倉市は県内最大の城下町として栄え、立ち寄りスポットも広い範囲にわたっています。一日ゆったりと過ごすことができそうですね。
「佐倉市の着物さんぽ 前半」の記事はこちら
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