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2015.05.25
京都のフランス料理の名店が手がけるお総菜やスイーツ「Au Temps Perdu」
※こちらの記事は2015年5月25日に公開されたものです。 「Au Temps Perdu(オ・タン・ペルデュ)」は、フランスの各種お総菜や郷土菓子が充実したテイクアウト専門店。併設のサロン・ド・テのテラス席で、淹れたての紅茶とともに心ゆくまで味わってみませんか。
さらさら流れる白川のほとりでティータイム
地下鉄東山駅の1番出口から三条通を東に進み、左手にある細い道に入ります。道なりに続く古い町家と、やがて見えてくる白川を眺めながら歩くこと5分、平安神宮の朱い大鳥居が見えてきたら、「Au Temps Perdu」はもうすぐそこです。 こちらは京都の実力派フランス料理店の姉妹店で、キッシュロレーヌやパテなどのお総菜や各種ケーキがそろっています。テイクアウト専門店ですが併設のサロン・ド・テ「オベピーヌ」のテラス席や落ち着いた雰囲気の室内で、お茶とともに自慢の逸品がいただけます。
香り高い紅茶と味わい深いケーキのハーモニー
この日にテラスでいただいたのは、「ディプロマット」(500円)と「モロッコ風アイスミントティー」(800円)です(ケーキセットは1200円)。「ディプロマット」はピンクグレープフルーツがのったプディングで、弾力のあるたっぷりのプディングのほどよい甘さとグレープフルーツのさわやかな酸味がよく合います。すっきりとして心地よい余韻を残すアイスミントティーとの相性も抜群。 紅茶やハーブティーは、様々な国のお茶を扱う京都の紅茶専門店「ラ・メランジュ」のものが使われ、しっかり時間をかけて淹れてくれます。種類が豊富な紅茶は、こちらで茶葉を購入することもできますよ。
店内のショーケースにずらりと並んだケーキは見た目も麗しく、ひと口食べればいつまでも印象に残る味わい深いものばかり。ラム酒が贅沢に使われた「ババ」(500円)は(トップの写真)、東欧が起源の伝統菓子で、18世紀前半にフランスに広まったそうです。
京都らしいロケーションでランチボックスを開けて
テイクアウト用の「ランチボックス」(1200円)も人気です。とてもなめらかな食感のキッシュロレーヌやリエット、生ハム、自家製のピクルス、グリーンサラダ、パン、そして焼き菓子が入った大満足の内容です。注文してから詰めてくれるので、事前に予約をすれば受取時間に合わせて用意してもらえます。公園や近くを流れる琵琶湖疏水沿いのベンチなどでいただいてもいいですね。 お総菜は、サラダなどの前菜からメイン料理まで充実のラインナップ。フォアグラ・豚肉・鶏肉をパイ生地で覆い焼き上げたこだわりの「パテ・アン・クルート」(500円)や、根セロリ・落とし卵・アーティチョークをスモークサーモンでつつみノルウェー風に仕上げた「スモーク・サーモンのファルシィ」(500円)などがあります。ワインやヨーロッパのビールもあるので、自宅でも気軽にフランス料理が楽しめますよ。
おみやげには焼き菓子を
ハトがケーキのてっぺんにちょこんとのったかわいい焼き菓子は「コロンビエ」(500円)。ほかにはマドレーヌやフロランタンなどがあり、おみやげやプレゼントに活躍してくれそうです。 「Au Temps Perdu」の店名の由来は、20世紀を代表するプルーストの小説『失われた時を求めて』から。作中では主人公がマドレーヌを紅茶に浸して食べると不思議な感覚に襲われ、かつて叔母が菩提樹のお茶にマドレーヌを浸して出してくれた少年時代を思い出すシーンがあることから、木箱に入って販売されている「コメルシー風マドレーヌ」(1200円、6個入)には菩提樹のハーブティーが添えられています。 テラス席で、公園で、そして自宅で、本格派フランス料理を気軽に味わえる望みを叶えてくれる「Au Temps Perdu」へでかけてみませんか。
Au Temps Perdu
オ・タン・ペルデュ
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田中昭美
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