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2016.12.26
作家・katakataさんに聞く。染布をかわいくお部屋に取り入れる4つの方法
松永武さんと高井知絵さんのご夫婦による染布ユニットkata kata(カタカタ)。おふたりが作り出す染布は、ユニークで温かみのあるデザインで、持っているだけで楽しい気分になれそうなものばかり。 今回はkata kataのおふたりに、これまで手がけた作品と染布の上手な取り入れ方をご紹介していただきました。
優雅に飛び立つ姿が美しい「ツバメの手ぬぐい」

「大学3年生の時に初めて作った手ぬぐいです。卒業後にメーカーとコラボして傘のデザインにもなりました。ツバメの羽は本当はこんなに長くないのですが、型の強度を持たせるために、苦肉の策で羽や尾を伸ばして柄を繋げています。型染めという制限がある中で、モチーフを配置する工夫を学んだきっかけの1枚です。」(高井さん)
テントの中をちらっと覗いてみて!「サーカスの手ぬぐい」
「手ぬぐいを三角に折りたたむと、サーカステントの形になります。テントの中をちらっとめくると、中ではライオンやウサギたちが楽しげにサーカスを繰り広げているんですよ。お子さんはとても喜んでくれますし、手ぬぐいを遊びの中にも取り入れてみてほしいと思います。」(高井さん)
のんびりぶら下がる姿に癒される「なまけものの手ぬぐい」
「ぶらりと逆さまになって木にぶら下がる、ユニークななまけものの姿をモチーフにしました。変わった形の動物が好きなのですが、図鑑でなまけものを見かけて、この独特なフォルムに興味を惹かれて作品にしてみました。」(松永さん)
葉っぱの中で虫たちがかくれんぼ「ハチドリの手ぬぐい」
「花の蜜を吸いに来たハチドリを爽やかな色合いで表現しました。「花」をテーマにしたイベント用に作った1枚です。葉っぱの部分をよく見ると、てんとう虫やカマキリなどの小さな虫たちが隠れているんですよ。こういう遊びの部分は、誰かがいつかふと気づいてくれるとおもしろいなと思って、よくデザインに取り入れています。」(高井さん)
ストーリー仕立てがおもしろい「2017年干支カレンダー」
A2サイズのポスターカレンダー(1,296円)
「干支のニワトリをモチーフにした2017年のカレンダーです。1月にコケコッコーとニワトリが鳴き、餌をあげて、卵をもらって、パンケーキを作って…と、毎月がストーリー仕立てになっています。」(高井さん)
倉敷意匠とkata kataがコラボした「切り抜き印判手皿」
銅版転写で絵付けした豆皿(1080円〜)
「倉敷意匠さんとコラボして作った豆皿です。kata kataとしてデザイン提供したものをきっかけに、私たちのことを知ってもらえたら嬉しいなと思っています。」(松永さん)
〈染布の使い方①〉手ぬぐいを2枚繋げてのれんに
「同じ柄の手ぬぐいを2枚繋げて、のれんとして使っています。たとえばこの手ぬぐいをつなげると、大きな魚に追われて逃げる子魚の群れが、ダイナミックに渦巻いているように見えます。ちなみにこちらの手ぬぐい、魚群の中に一匹だけイカが紛れているんですよ。」(高井さん)
〈染布の使い方②〉手ぬぐいをたたんでティッシュカバーに
「手ぬぐいを折りたたんで、中にボックスティッシュを置き、余った両端をキュッと結ぶだけでティッシュカバーが作れます。」(高井さん)
〈染布の使い方③〉気に入った布地でハンドメイド
「kata kataのアトリエショップでは、生地のカット販売も行っています。手提げかばんやクッションカバーなら、比較的簡単に作れるので、ぜひトライしてみてください。」(松永さん)
〈染布の使い方④〉壁に垂らしてタペストリーに

「気に入った柄をじっくり楽しみたい人は、布を壁から垂らしてタペストリーにしてみるのもいいですね。生地を額に入れて飾ったり、ファブリックパネルにしても素敵ですよ。」(松永さん)
自然と会話が生まれる楽しい絵柄のテキスタイル
遊び心いっぱいのデザインが特徴的なkata kataのテキスタイル。布地をきっかけに会話が生まれるデザインを心がけているそうで、絵柄をよく見ると、隠しキャラが紛れていたり、迷路になっていたりと、たくさんの小さな発見が詰まっています。
kata kata
カタカタ
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宇都宮薫 撮影:彌永浩次
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