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2015.07.21
フランス伝統菓子に魅了される吉祥寺のパティスリー「A.K Labo」
素朴でかわいらしいフランス菓子がいっぱいの「A.K Labo(エーケーラボ)」。スイーツ好きを思わず唸らせる、本場フランスで修業した繊細な味を、カジュアルに楽しんでみましょう。
成蹊大学前にある人気パティスリー
JR吉祥寺駅から五日市街道を西に歩いて17分。成蹊大学のさわやかなケヤキ並木のすぐそばに、人気のパティスリー&カフェ「A.K Labo」はあります。 オープンしたのは2003年。10周年を機に同じ街道沿いの少し西側へ移転して、さらなるパワーアップを遂げたと評判のお店です。飾らないガレージのような雰囲気で、天井が高く心地よい空間になっています。 店内ではフィグやガトー・ナントなどの伝統的なフランス菓子のほか、日本古来種の野菜を使った焼き菓子、発酵バターを使用したバゲットやクロワッサンなどのパンも販売しています。
デザイナーから洋菓子の職人に
オーナーの庄司さんはシンプルでいて存在感のあるスイーツを生み出す腕利きのパティシエ。もともとは料理本などを手がけてきたエディトリアルデザイナーでしたが、自分でお菓子を作ってみたいとフランスの製菓学校へ留学。フランスの古都ポワティエにあるカフェで修業を積み、帰国後はご自身の地元である吉祥寺にお店を開きました。 行動力もさることながら、ひと口食べてみると、その旺盛な探求心から身につけた繊細な技術に驚かされます。ひとつのスイーツでもいろんな食感が楽しめるように、細かな食感のアクセントをつけるなど、さまざまな工夫をこらしているそうです。
理想のスイーツを実現するこだわり
「レモンとライムのタルト」
お菓子のメニューは、風味豊かな焼き菓子が中心です。イタリアンメレンゲがきれいにデコレーションされた、「レモンとライムのタルト」(380円)は、瀬戸内レモンとライムのジュースがベースの焼き菓子。さわやかな柑橘系の余韻が残ります。 ひときわ輝きを放つ「キャラメル・エクレア」(400円)は、キャラメルソース、キャラメルのカスタードクリーム、ホイップクリームをていねいにサンド。絶妙なほろ苦さと甘みの競演が、食べる者を魅了してやみません。 香ばしさを引き立てるため、ほとんどのスイーツのベースに希少なカルピスバターをセレクト。しっかりとした甘さを出すために、砂糖はカソナードやベルジュワーズを使用しています。果物の仕入れは特に香りのよさにポイントを置いているそうで、理想のお菓子イメージに合わせて、巧みに素材を使い分けているのが印象的でした。
「キャラメル・エクレア」
じつは注目したいおすすめメニュー
「クレームキャラメル」
数あるメニューのなかでも庄司さんが注目してほしいというのが「クレームキャラメル」(420円)。熊本産の生クリームと、香り高いタヒチ産のバニラビーンズをふんだんに使用し、一般的な量の5倍も卵黄を使った自信作です。芳醇な香りとさっぱりした後味で、素敵なデザートタイムを演出してくれます。
6月に登場したのはサヴォワ県で愛される「クロワ・ドゥ・サヴォワ」
フランス100県に伝わるお菓子も1カ月にひとつずつ登場するので、こちらも忘れずにチェックしておきましょう。 お店には、一度味わったら忘れられない魅力的なスイーツがまだまだたくさん。自分のお気に入りのスイーツを見つけてみてくださいね。
A.K Labo
エーケーラボ
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谷川 梓
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