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2017.08.14
【河】街に開かれた、隅田川に臨むシェアホテル「LYURO 東京清澄 -THE SHARE HOTELS-」
※こちらの記事は、2017年8月14日に公開されたものです。 隅田川の東側に位置する、清澄白河。コーヒーとアートの街として、知名度が上がっていくとともに、新しいお店が生まれ、訪れる方も増えています。 川と運河に囲まれた静かな寺町。最近、住みたい街にも挙げられるようになった、清澄白河の居心地のよさはどこから生まれるのでしょうか。 涼しげな「清」「澄」「白」「河」という漢字をキーに、小さな街に点在する4つのスポットをめぐります。
【白】「ワールドネイバーズカフェ清澄白河」のお話はこちら
コンセプトは「川の流れのように、旅する」
株式会社リビタが手がけるホテル「LYURO 東京清澄 -THE SHARE HOTELS-」がオープンしたのは、2017年4月。隅田川に面し、清州橋を間近に望むロケーションは、開業前から注目を集めていました。
右上:壁紙のロゴは、よく見ると色の濃淡があるのがわかる
ロゴをよく見ると、ところどころ色の濃淡があるのですが、これは、隅田川の水で溶いた水彩絵具で、江戸小紋の柄をイメージして描いたものなんです。」
右上:開放的な隅田川ビューバスが特徴の「RIVER VIEW STANDARD」、右下:グループ旅行におすすめの「STANDARD QUAD」
株式会社リビタの広報を務める石川唯さんの手で、部屋のドアが開けられるたびに、取材チームから歓声が上がります。「リバービュー」以外にも、2段ベッドのドミトリータイプなど、客室のバリエーションも豊富。お客様の約6割が日本の方、4割が海外の方だそうです。
誰もが楽しめる、東京版川床。「かわてらす」
細かな部分にも、清澄白河の土地らしさが生かされた客室を後にして、2階へ。「LYURO」の特徴は、東京都が実施する水辺の魅力向上と活性化を目的とした社会実験「かわてらす」の運営も行っていること。 建物の2階部分に併設された「かわてらす」は、京都の夏の風物詩「川床」の東京版。誰もが水辺での時間を楽しめるパブリック空間になっていて、テーブルで食事をしたり、散歩コースとして歩いたり、風景写真を撮ったりと、様々な使い方ができる場となっています。
川べりのモーニングを楽しめるカフェも併設
朝7~10時の間にドリンクを注文すると、トーストとゆで卵がサービスされる
街に一歩、近づくお手伝いができる場所でありたい
「ホテル名にある“THE SHARE HOTELS”というワードを見て『ドミトリーがあるからでしょう?』と思われることが多いのですが、私たちがシェアしたいのは『ヒト・モノ・コト』なんです。
ロビー前には、地元のマップや、ショップカードが並ぶ
この名前には、地元に根差した人とのかかわり、ホテルがある地域ならではのコンテンツや体験に触れるきっかけを提供する場でありたいという思いが込められています。 宿泊した方が、街に一歩、近付くためのお手伝いができる場所でありたいですし、そのためにも、地元の方々に親しまれる場でありたいです。LYUROの持つ空間を使って、清澄白河の方の手でイベントを開いていただけたらいいなと思っています」
***** 「清」「澄」「白」「河」という漢字をキーに、訪れた4軒。絶妙な距離感でそれぞれの仕事を尊重し、応援しあっているのがとても印象的でした。 そして、訪れる方同士や、お店の方とのゆるやかなつながりが、そこかしこで感じられました。この街の居心地のよさは、ここから生まれているのかも。 夏らしく、涼しげな記事にするはずが、出会うのは温かなエピソードばかり。不思議な小旅行になりました。
LYURO 東京清澄 -THE SHARE HOTELS-
リュウロ 東京清澄 ザ シェアホテルズ
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岡島 梓/写真:小林 利穂
岡島 梓
東東京で暮らすフリーライター。 文章で、日々頑張る人の想いを伝えつつ、明日が楽しくなるサロン「旅する図書館」を開いています。
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