これだけでOK♪ 人物写真をおしゃれに撮る3つのコツ
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これだけでOK♪ 人物写真をおしゃれに撮る3つのコツ

旅先でおしゃれな写真を撮ろうと思っても、案外難しいもの。いつもの記念写真から卒業して、旅の思い出をドラマチックに残してみませんか? そこで、食べ物から雑貨、日常の風景まで、インスタグラムやブログの写真にファンが多い、グラフィックデザイナーの中野晴代さんに、おしゃれな人物撮影のテクニックを教えてもらいました。

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カメラは常にスタンバイしておこう

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中野さんいわく、素敵な写真は簡単に撮影できるものではなく、とにかくたくさん枚数を撮ることがポイントなんだそう。満足いく出来映えの写真の裏には、大量のボツ写真が存在するのだとか。 「友人同士で旅に出た際、お決まりの記念写真的なものしか撮れないという人は、撮影している枚数が少ないのかもしれませんね。撮影スポットの前だけでカメラを取り出すのではなく、首からカメラをぶら下げるなどして、常にシャッターを切れるようにスタンバイしておくことは大切です。ふいをついて相手を撮ったりすると、狙った以上におもしろい瞬間が撮れることもありますよ」(中野さん)。 被写体が写真を撮られていることを気にしないように、さりげなく撮ることが重要なんだそう。確かに、よほどモデル慣れしている人でもなければ、「撮るよ」と言われた瞬間に、どうしても正面を向いてピースというような型にはまったポーズになりがちですよね。 「会話が弾んできた瞬間にサッと撮ったりすると、作り笑顔ではない自然な表情を撮ることができます。正面からのショットだけでなく、よそ見をしていたり、目線を外した表情も素敵ですよね。いい表情を撮影するにはタイミングが重要なので、何枚も撮っていくうちにコツがつかめてくると思います」(同)。 旅の間中、互いにカメラを向け合えば、おしゃれな雑誌のワンシーンのような写真が撮れるかもしれませんね。

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背景に何が写るかで仕上がりが決まる

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画面の中に何を入れて何を入れないか、それによって写真の出来映えが左右されます。そこを考えながら、カメラを構えることが必要だとか。 「私が人物を撮る時には、常に背景を気にしています。せっかく美しい観光地に来ていても、ごちゃごちゃとした看板や電柱などが写り込むと、とたんに現実世界に引き戻されたようながっかり感が。また、お店の中やホテルの部屋など、建物の中で撮影する時には、コンセントや電化製品といった生活感の出るものが写らないように心がけましょう」(同)。 「被写体にピントを合わせて背景をぼかすのか、背景までくっきりと見せるのかによっても、印象がガラッと変わってきます。ものを主役にしてピントを合わせ、人物は背景の一部としてあえてぼかすと、写真にストーリー性が出ておもしろいですよ。どの部分を主役にしたいのか考えながら構図を決めるといいですね。ピント調節が難しいスマホなどの場合は、後から加工アプリで背景をぼかし、一眼レフっぽく仕上げることもできます」(同)。

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人物を中心に置かないフレーミングでおしゃれ感を演出

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また、フレーミングをちょっと工夫するだけで、簡単におしゃれな雰囲気を作り出す方法があるそう。 「簡単におしゃれな雰囲気を出すには、あえて人物を中心に置かないという方法があります。例えば、お店の壁にかわいいロゴマークが描いてあると、人物を端に寄せてロゴマークを中心に撮ってみたりします。他にも、いいなと思うものを見つけたら、配置に工夫しながらどんどん撮っていきましょう」(同)。 これなら、すぐにでも真似できそうですね。人物を撮影する時に、相手の表情ばかりが気になってしまいますが、それだけでなく、背景にも意識を向けてみることが大切とのこと。また、撮影するアングルによっても写り込む背景が変わってくるので、手を伸ばして高い位置から撮ってみたり、しゃがんでローアングルで撮ってみたりと、同じ場所でも様々な角度からカメラを構えてみるといいそうです。

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直射日光は避け、斜め後ろからの光を利用しよう

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外で撮る場合、光の当たり方や加減次第で写真の印象が大きく変わってくるんだそう。ただ、自然光は自分で調整することができないので、うまく利用するのは、なかなか難しそうですが…。 「逆光を避けることばかり気にしている人が多いですが、実は真正面から当たる光も、のっぺりとしてしまうのでおすすめしません。カタログ写真のようにしっかり撮りたい時には、サイド光といって、被写体に対して右左のどちらかから光が当たる場所がベスト。このとき、直射日光だと明暗のコントラストがきつく出過ぎてしまうので、うすいカーテンや木々など光を遮るものがある場所だとなおいいですね」(同)。 「また、被写体に対して斜め後ろから当たる光で撮ると、後ろからふわふわっと光がこぼれ出ているような女性好みの柔らかい雰囲気の写真になります。肌も白くきれいに写るのでおすすめです。真後ろからの光だと逆光になってしまうので注意が必要ですが、角度を調整しながら美しく写るポジションを見つけてみて下さい」(同)。 太陽の下で撮るには光の当たる角度を意識することが必要なんですね。フレーミングと自然光の使い方を意識するだけで、これまでよりぐっと雰囲気のある写真を撮ることができそうです。 ※写真提供:中野晴代

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。

取材協力:中野晴代さん

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静岡県在住のグラフィックデザイナー。2児の母。カタログやDM、ショップカード、Webサイトのデザインなどを中心に、写真撮影からイラスト制作まで行う。現在インスタグラムのフォロワーは6万人以上。 著書に『はじめてのHappyカメラレッスン』(インプレスジャパン)など。

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