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2018.01.10
併設カフェも人気!世界が注目する工芸品を学んで・触れて・体験できる「BUNACO西目屋工場」
ブナの木を使った青森の工芸品「BUNACO(ブナコ)」。実はいま、日本を代表するプロダクトとして世界から注目を集めています。そんなブナコの製作体験ができるワークショップや、青森りんごのアップルパイが人気のカフェも併設されている「BUNACO西目屋工場」の魅力をご紹介。
ブナから生まれた工芸品「BUNACO」とは
食器類からランプシェード、スピーカーなどさまざまな製品が作られている
世界最大規模のブナ原生林が分布する世界遺産「白神山地」をはじめ、広大なブナ林を有する青森県。BUNACOは、そのブナの木から生まれた工芸品です。
テープ状にしたブナ材をコイル状に巻きつけ、土台となる巻き板を作る。「BUNACO」の由来は、ブナとコイルを組み合わせたものと言われている
保水力が高いため、歪みやすく建築材には不向き。以前はあまり用途がなかったというブナ。そのブナを使って新しい産業を生み出せないかと研究が始まり、独自の技術が考案されました。 こうして生まれたBUNACOは、時代とともに進化を続け、今や世界の高級ホテルで採用されたり、有名セレクトショップで取り扱われるなど、国内外で高い評価を得ています。
制作過程を間近で見られる「西目屋工場」
旧小学校の校舎をいかした工場。内部も学校の雰囲気があちこちに残っている
そんなBUNACOが作られる様子を見学できるのが、中津軽郡西目屋(にしめや)村にある「BUNACO 西目屋工場」。弘前市から西へ、車でおよそ30分のところにあります。 使われなくなった小学校の校舎を利用した西目屋工場は、2017年4月にオープン。工場の稼働時間内なら無料・予約不要で見学ができ、製作工程を間近で見ることができます。(10名以上の場合は要事前問い合わせ)
ボウルの製作過程。平面の巻き板が少しずつ立体になっていく
大根のかつらむきの要領で、厚さおよそ1mmの薄い板にしたブナを、用途に合わせ様々な幅にカット。それをコイルのように巻きつけてバウムクーヘン状の板を作り、少しずつずらして立体にしていきます。 丸みをもたせたり、波打つようなラインにしたり、自在に形をつくれるのがBUNACOの特長。成形されたものは、接着や乾燥、塗装等を経て完成します。
西目屋工場では、見学のほか予約制で製作体験プログラムも実施。ものづくりの楽しさを味わいながら、世界でひとつだけのオリジナルBUNACOを手に入れることができます。
製作体験の詳細はこちらから
アウトレット品も購入できるミニショップ
さまざまなBUNACO製品を扱うミニショップ。青森県産食材を使ったお菓子の販売も
また、工場内のミニショップでは、さまざまなBUNACO製品を販売。アウトレット品を扱っているのも直営ショップならでは。わずかな傷や塗装ムラが気にならなければ、BUNACOを手頃な値段で購入できるアウトレット品はおすすめです。
BUNACOに囲まれたカフェで、ティータイムを
青森県の形をしたテーブルは、2016年に亡くなったインテリアデザイナー・内田繁さんが手がけたもの
西目屋工場を訪れたら、ぜひ立ち寄ってもらいたいのが、工場に併設された「BUNACO CAFE」。もとは給食室だった場所をリノベーション。照明やスツールなどさまざまなBUNACO製品に囲まれた空間で、ランチやスイーツを楽しめます。
「アップルパイ」700円。ドリンクセットの場合900円
この日いただいたのは、青森県産りんごをたっぷり使ったアップルパイ。ほどよく温められていて、濃厚なバニラアイスクリームとの組み合わせがぴったり。 ほかにもロールケーキ、バウムクーヘンなどのスイーツ、紅茶やコーヒー、アップルジュースなどのドリンク類も充実。ランチタイムには、パスタなどの日替わりメニューも楽しめます。
カフェ店内にもBUNACOのインテリアがあちこちに
ナチュラルでモダン、どんな空間にもスタイリッシュになじむBUNACOの製品。その魅力をたっぷりと堪能できる西目屋工場があるのは、世界遺産・白神山地のふもと。旅行やドライブがてら、足を運んでみませんか?
BUNACO西目屋工場
ブナコニシメヤコウジョウ
0172-88-6730
BUNACO CAFE直通は0172-88-6604
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鈴木いづみ
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