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2017.12.19
一度はいただきたいデザートのフルコース♪アシェットデセールのお店、京都・御所南「未完」
※こちらの記事は2017年12月19日に公開された記事です。 「皿盛りデザート」という意味のアシェット・デセールのお店が、ここ数年で京都にも増え、甘いもの好きな女性たちから注目をされています。そして、2017年秋にまたニューショップが登場。繁華街を少し離れた御所南エリアのビル半地下と、隠れ家的なのも魅力です。
パリのサロンのように優美な雰囲気
京都御所の南側、京都市営地下鉄丸太町駅から徒歩10分ほどのところにある「Assiette Dessert mikan(アシェットデセールミカン)」。 有名パティスリーやホテルレストラン、チョコレート専門店などで修業をしてきた、オーナーパティシエ大村さん自らが経験してきたことを、すべてミックスしてデセール4皿で表現。甘いだけじゃないアシェットデセールの世界をコース仕立てで楽しめます。
店内は、落ち着いた間接照明や一枚板のカウンターなど、懐石料理がいただけそうな空間。まるでアートのような一皿に魅せられ味わいながら、穏やかな時間が過ごせます。
五感で楽しむデザートコース
じっくり煮込んだりんごのミルフィーユ仕立て チョコレートソースとピスタチオアイスと共に
「デセールのコース(2700円)」は、“メインの前のお楽しみ、小さな一皿”からはじまります。 秋が旬の柑橘、柚子よりも少し大きめサイズで香りの良い“ゆこう”という果実を使い、サバランのような焼き菓子“ババ”に、果汁をたっぷり含ませた甘いもの。冷たいアイスクリームと共にどうぞ。
ババ・ゆこうのシロップ フロマージュブランのアイス
次は“メインのデザート”。季節やその時の食材により変わり、3種類から好きなものを選べます。 大村さんの今日のおすすめは、林檎。煮詰めた林檎を黒コショウのメレンゲ、レモンのクリームと共に固く焼き上げ、キャラメリゼしたパイでサンドしています。 それぞれがなんとも個性的、それでいて、主役の林檎の自然な風味と甘さを越えない絶妙な一皿です。
一皿一皿の違いを楽しみ、時間を忘れてゆったり
ちょこんと可愛い、スワンのシュー
見る人が“あっ”と小さく驚き、そして笑顔になるようなシルエットのスワンが本日の3皿目の“塩味”。固く焼かれた歯ごたえのあるシュー生地の中には、アボカドのクリームにトマトのエスプーマ。 塩のみで野菜の濃厚な旨みと甘みを引き出しています。
生姜のパウンドケーキ、チョコレートの塩味のフィナンシェなど
最後の一皿は“小菓子“です。 スパイスや素材そのものを味わっているような味のコントラストが楽しめます。
焼き菓子の中でも人気。「カヌレ」(486円)
テイクアウトできる焼き菓子などのほか、 夜になると、アラカルトメニュー(972円~)も。 フォンダンショコラやブルーチーズのマカロンなど、お酒に合うスイーツもいただくことができます。 「一皿ごとに全力ですが、まだまだ未完だと思っています。完成したら終わってしまうから」と大村さん。京都のアシェットデセール界の新星を訪れてみませんか?
Assiette Dessert mikan
アシェットデセールミカン
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中尾若菜 写真:瀧本加奈子
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