八ヶ岳の豊かな自然に溶け込む、穏やかな時が流れる古民家

ギャラリーとカフェの「陶仙房 須栗平」は、長野県のJR茅野駅からバスで約30分、「須栗平」のバス停から3分のところにあります。風格ある古民家は、陶芸家であるスタッフ自身が改築しただけあり、廃材や古家具をうまく取り入れ、趣はそのままにモダンな建物に生まれ変わっていました。周囲には木々が生い茂り、室内では柱時計の音だけが響く、とても静かな環境です。

歴史を感じるギャラリーでゆったりアート鑑賞

天井には味のある太い梁、床は信州・諏訪地方の鉄平石。芸術的な作品にふさわしい、風情のあるギャラリーです。 ギャラリーで扱う陶芸品は信州の若手作家のものがメイン。須栗平の店舗とは別に、窯を持つ「蓼科クラフトヴィレッジ陶芸工房 陶仙房」が蓼科山麓にあり、そこで焼いた陶器を、こちらのギャラリーにも置いています。

日々の食卓に取り入れたい、若手作家の陶磁器

白い碗（2700円）をはじめ、シンプルで使いやすい磁器は阿部春弥さん作

若手の作品ということから、価格はリーズナブル。気兼ねなく普段使いできるのがうれしいですね。女性作家のものも多く、料理との相性がよく考えられていて、生活にさりげなく取り入れられます。

白土のやわらかな陶器はかねこゆうこさん作。マーブル模様の小皿は540円、マグカップは2160円

ほっこり気分になる地元食材のおにぎりランチ

お昼時に訪れたらぜひオーダーしたいのが、数量限定の「古代米のおにぎりプレート」（864円）。長野県産の野菜や米で作られた、田舎のなつかしさを感じさせるメニューです。季節の素材を生かしたやさしい味付けの副菜には、もっちりと甘い古代米のおにぎりがよく合います。少量ずつたくさんの料理が上品に盛りつけられ、栄養バランスも完璧です。

自家製ケーキに名店の豆で淹れるコーヒーを合わせて

午後のティータイムには、手作りケーキのセット（864円）を。人気のベイクドチーズケーキは、濃厚なチーズがまったりと口に広がり、苦めのコーヒーがほしくなります。ネルドリップでじっくりと淹れるコーヒーには、陶芸の町・笠間のお店で焙煎されたオーガニックの豆を使用しています。

庭の離れの席で、お茶をいただくこともできる

ギャラリーでは、旬な作家を取り上げた企画展示も随時開催。陶芸以外にも、ガラスや竹細工など、さまざまな素材の作品が展示されています。 例年10月中旬には庭の紅葉が美しく色づきます。芸術の秋を探しに出かけてみてはいかがでしょう。