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2018.02.23
丘一面に咲く約1万本の紅白の梅も!春の絶景とスイーツをめぐるTAKAOな一日
日中の陽射しが少しずつ柔らかくなり、春の気配を感じ始めている人も多いのでは? そこでおすすめしたいのが、4.5キロにわたって約1万本もの梅が咲きほこる、知る人ぞ知る「梅の郷(さと)」。新宿から電車で約1時間で行けるその絶景の丘は、ちょうど2月下旬から見頃を迎え、梅の香りでいっぱいになります。

TAKAOエリアに広がる約1万本もの梅林「高尾梅郷」へ

京王線高尾山口駅から歩いて10分ほどの上椚田橋。そこを起点に小仏川沿いに点在する梅林は、総称して「高尾梅郷」と呼ばれ、都内屈指の梅スポットとして知られています。 東側から「遊歩道梅林」「関所梅林」「天神梅林」「荒井梅林」「湯の花梅林」「木下沢(こげさわ)梅林」「小仏梅林」と、約4.5kmにわたって続く高尾梅郷には約10000本もの紅白の梅が咲き誇り、見頃を迎える2月下旬から3月下旬には、毎年多くの人が観梅に訪れます。 各梅林をめぐる高尾梅郷の梅さんぽは、片道1時間半から2時間ほど。往路はのんびりと川沿いを歩き、帰路はバスを利用するのがおすすめです。遊歩道梅林は小名路バス停、関所梅林は駒木野バス停、天神梅林は荒井バス停、湯の花梅林は蛇滝口バス停、木下沢梅林は日影または大下バス停が最寄りになります。

この時期だけ特別開放される「木下沢梅林」

数ある梅林の中で一番の見どころは、裏高尾の奥に広がる「木下沢梅林」です。1400本もの梅が咲き誇るこの梅林は、3月に開催される「梅まつり」の時期だけ特別開放される場所。丘状の斜面に遊歩道が整備されており、20分ほどで散策することができます。 毎年恒例の梅まつりでは各梅林に露店が軒を連ね、琴の演奏や野点なども。紅白の梅の花を愛でながらさわやかな梅の香りの中を歩けば、ひと足早い春の訪れが感じられますよ。すべての梅林をめぐるには片道2時間ほどかかるので、歩きやすいシューズで出かけてくださいね。
高尾梅郷梅まつり
タカオバイゴウウメマツリ

山麓にひっそりと佇む古民家で、高尾の旬ランチを堪能

平日昼限定の「高尾三昧」(2484円、2名〜)。季節によって内容は変更
高尾梅郷に近い「ろくざん亭」は、観梅ハイキングの後のランチに訪れたい穴場の古民家レストランです。約200年前の古民家や農家の古材で建てられた合掌造りのお店は、まるで山の中に佇む隠れ家のよう。扉を開けると、合掌造りの天井から下げられたアンティーク風の灯りが出迎えてくれます。 化学調味料は一切使わず、旬の素材にこだわった懐石や炭火焼料理が評判ですが、なかでもおすすめは平日ランチ限定の「高尾三昧」(2484円、2名〜)です。

最初に出てくる前菜も、季節ごとに素材が変わる
野菜を使った8種類の前菜をはじめ、とろとろの舌ざわりが絶品の梅香蒸し(茶碗蒸し)や季節の天ぷらなどが味わえるおトクなミニ懐石。炊き込みごはんには人気の老舗豆腐店「するさしの豆腐」のお揚げが入っていたりと、地元・高尾の食材も味わえますよ。

東京にいることを忘れてしまいそうな癒しの空間
特別な日には「高尾三昧」をさらにグレードアップした本格懐石コース「季節の高尾三昧」(3780円、2名〜、2日前までに要予約)がおすすめ。掘りごたつスタイルの風流な囲炉裏テーブルで、ぜいたくな懐石ランチを味わってみてはいかがですか?

ろくざん亭
ロクザンテイ

駅前にあった♪ 穴場のフォトジェニックスポット

観る角度によってクジラの顔の向きが変わる
京王線高尾山口駅の目の前、ろくざん亭から歩いて10分ほどの「高尾山トリックアート美術館」は、オープン21周年を迎えたユニークな体験型ミュージアムです。 トリックアートとは、遠近法や色の組み合わせの技法を用いることで目の錯覚を利用し、平面の絵が立体的に見える“だまし絵”のこと。こちらの美術館には、エジプトの遺跡やファラオの自然公園をテーマにしたトリックアートなど、不思議体験ができるアートが満載です。 一般的に美術館ではNGとされる写真や動画の撮影が楽しめるのもトリックアート美術館ならではです。来館の際はカメラやスマホをお忘れなく。肉眼では平面なのに、レンズを通すと立体的に見えますよ。

全長5m以上、直径1.2m以上。関東最大級の万華鏡
オープン21周年を記念して行なわれたリニューアルでは、万華鏡の第一人者、山見浩司氏の制作・監修による「万華鏡の巣窟」が新たに追加されました。ボックスをのぞき込むと自分の顔が無限に並ぶ万華鏡などもあって、写真を撮ってSNSのアイコンにするとおもしろそう♪

高尾山口駅前が見渡せる屋外テラス
館内には、ミュージアムショップや屋外カフェテラスを併設。ヨーロッパの街角のようなテラスは休憩にぴったりです。

高尾山トリックアート美術館
タカオサントリックアートビジュツカン

お花見に持って行きたい!八王子のふわふわシフォンケーキ専門店

右手前から時計回りに、定番のバニラ、チョコチップ、春限定のよもぎ、さくら(各270円)
京王八王子駅から歩いてすぐの「Bon・mu(ボンムー)」は、地元で評判のシフォンケーキ専門店。ショーケースには、定番のバニラやアールグレイをはじめ、常時30種類以上のシフォンケーキが並んでいます。 人気の秘密はその食感。ふわふわでしっとりしたシフォンケーキは、ちぎるとシュワっと音がします。こちらではベーキングパウダーを使わず、上質な平飼い有精卵を使用することで、独特の食感を生み出しているそう。 また、着色料ではなく、天然の素材を使っているため、素材そのものを味わえるのも特徴。桜の花と葉を入れた「さくら」、乾燥よもぎで作る「よもぎ」などの春限定メニューは、桜が散る頃まで味わえますよ。

種類豊富なフレーバー。賞味期限は冷蔵保存で3日
たくさんの種類の中から好きな味を選んで、春のピクニックのおともにするのもよさそう。 お店のキッチンでは、毎月シフォンケーキ教室も開催されているので、興味のある人はウェブサイトをチェックしてみてくださいね。

Bon・mu
ボンムー
いかがでしたか? 早春の「高尾梅郷」はいよいよ見ごろ。TAKAOの絶景スポットとともに、旬のグルメやスイーツを楽しんでくださいね。
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小野沢啓子 写真:山田美幸
高尾山と周辺エリアの情報サイト “山ほど遊べるTAKAO”

山登りの楽しみ方に加え、“食べる・買う”“遊ぶ・体験する”などカテゴリーごとに、高尾山と周辺エリアのさまざまな楽しみ方をご紹介。 お出かけ前にぜひチェックを!
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