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2018.04.26
京都観光で立ち寄りたい!映画×本×カフェのカルチャー拠点「出町座」
出町柳で今、アート好きな人たちから圧倒的な支持を集めるスポットがあります。 2017年12月28日の「映画の誕生日」と呼ばれる日にオープンした出町座です。映画と書店、カフェが融合した施設で、それぞれの垣根を越えたカルチャー発信地として注目を集めています。
出町桝形商店街内にオープン
モダンな雰囲気と懐かしさを兼ね備える出町座
出町座は、京阪出町柳駅から鴨川を越えて徒歩5分、出町桝形(でまちますがた)商店街の中にあります。福井と京都を結ぶ鯖街道の終着地にあたることから、鯖をモチーフにした看板やオブジェが設置されるなど、ユニークでどこか昭和の雰囲気が残る地元密着型の商店街です。
そんな出町桝形商店街の中にある出町座は、元々スーパーだった建物をリノベーションした空間。1階にカフェと書店、地下と2階にスクリーンがひとつずつあります。
立誠シネマの個性はそのまま、「出町座」にパワーアップ
椅子の高さにまでこだわった、ここちよい空間
実はこの出町座、木屋町の元立誠小学校内で作品上映や映画人の育成を行ってきた「立誠シネマプロジェクト」が前身。元立誠小学校の取り壊しに伴い、現在の地に移転。「出町座」としてオープンすることになりました。 移転にあたっては、クラウドファンディングで支援者を募集。開始から数日で目標額を達成し、最終的には目標の3倍以上集まったというエピソードからも、その期待の高さが伺えます。
本のエキスパート3名が手がける「CAVA BOOKS」。映画関係の他に学術書や絵本など幅広い分野がそろう
上映作品は、ドキュメンタリーからアニメ、古典までジャンルはさまざまですが、大手シネコンではあまりお目にかかれない通ごのみの作品がそろいます。 また、普段はあまり出会うことのできない制作側の人々とふれ合える機会がたくさん用意されている点も出町座ならでは。監督やキャストによる舞台挨拶やトークショーはもちろん、作中の音楽を手がけたアーティストによるライブ付上映会など、連日映画ファンを満足させるイベントが行われています。 過去には、映画「モテキ」などで知られる大根仁監督をゲストに、普段はなかなか上映されない監督自身の隠れた傑作を上映する、などといったユニークな企画も開催。
絵本作家tupera tuperaさんが手がけた「CAVA BOOKS」オリジナルブックカバーと出町座のソコのコーヒー(400円)
併設する書店「CAVA BOOKS」では、上演作品と連動した読書会や出版イベントなど、出町座ならではの企画が楽しめます。また、カフェ「出町座のソコ」のメニューは、ドリンクだけでなくフードも一部を除いて上映フロアへの持ち込みが可能。テイクアウトもできるので、これからの季節は映画を観た後に「CAVA BOOKS」の本を片手に鴨川でゆったりランチ、というのもおすすめですよ。 時折企画されるギャラリー展で展示作品を眺めてみたり、カフェで映画談義をしてみたり。また本を片手にしっとりと作品の世界に浸ってみたりと、楽しみ方はさまざま。ちいさな空間にアートな要素がぎゅっと詰まった出町座に、すてきな体験を求めて出かけてみてください。
出町座
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