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2018.04.12
千駄ヶ谷の日本茶スタンドカフェ「八屋」で、茶せんで作るふんわり煎茶ラテを
※こちらの記事は2018年4月12日に公開された記事です。 東京・千駄ヶ谷に、ほうじ茶ラテやスムージー、フルーツたっぷりの煎茶ソーダなどが楽しめる、とっておきの日本茶専門店がオープンしました。特に抹茶を点てるように茶せんを用いて作るお茶ラテが人気。ふんわりまろやかな味わいで、新しい日本茶の魅力を味わえます。
「もっと気軽に」新しい文化としての日本茶専門店
店名は、雑節の茶積みの日「八十八夜」と「末広がりの八」に由来
「八屋」は、地下鉄の北参道駅から大通りを一本入ってすぐの閑静な場所にあります。「日本茶を新しい文化として現代に再構築」をコンセプトとして、2017年12月にオープンしました。 家紋風のおしゃれなロゴが目を引く暖簾に、玉砂利が敷かれたエントランス。竹製のベンチが置かれ、晴れた日にはここに座ってお茶を飲む人が多いそう。まるで懐かしの縁側のような空間です。
ディスプレイされた食器はデザイナーさんが九州・京都から集めたそう
店内はカウンターだけのシンプルなつくりながら、美しくスタイリッシュ。柱には「麻の葉」文様の組子やタイルが使われ、ポイントとして使われた真鍮がさりげなく高級感を醸し出しています。 印象的な壁紙は、浮世絵を思わせる波柄。和モダンな雰囲気のなか、気軽にお茶を楽しめる工夫が随所に凝らされています。
抹茶を点てるようにつくるお茶のラテ
粉末のお茶とミルクを茶筅を用いて混ぜ合わせた「煎茶ラテ」(Sサイズ450円、Lサイズ550円)
お店で淹れたお茶(カネ十特選煎茶)に、炭酸ガスを注いでつくった「果実炭酸冷茶」(Lサイズ700円)
メニューは、オリジナルの煎茶やほうじ茶・抹茶をメインに、茶筅(ちゃせん)でつくるお茶のラテにスムージー、お茶に合う甘味など、いずれも素材の味にこだわったものばかり。 お茶ラテは香り高く、甘さ控えめの上品な味わいですが、カウンターに置かれている蜂蜜と和三盆で、自分好みの甘さに変えられるのもうれしいですね。 また、これからの季節、ぜひ試していただきたいのが、これまでにないお茶の楽しみ方として生まれた八屋オリジナル「煎茶ソーダ」(写真右)。 煎茶の風味を活かしつつもさっぱりと飲みやすいのが特徴で、イチゴやレモンなど、大ぶりの季節の果物が入った「果実炭酸冷茶」は、食感と風味を一度に楽しめるスイーツ感覚のドリンクです。
お茶との相性もぴったりな「あんみつ」(480円)
さらにはあんみつやソフトクリーム、かりんとうなど、お茶のおともについ食べたくなってしまう甘味も充実しています。 こちらは宇治抹茶とプレーンの水わらび餅に求肥を使用した「あんみつ」で、イチゴやみかん、こし餡や黒豆がたっぷり入って食べ応えも十分。
こだわりのお茶を厳選した急須で
真鍮の茶筒は日本で一番古い歴史をもつ手作り茶筒の老舗、京都・開化堂のもの
「かりんとう」(抹茶・ほうじ茶・黒糖)は各380円
お茶は、お湯の温度ひとつが大事な、繊細な飲み物です。 静岡の深蒸し煎茶である「カネ十特選煎茶」に、奈良のかぶせ煎茶「井ノ倉 気宇」など、こだわりのお茶を一杯ずつ丁寧に淹れる急須は、無形文化財である鎚起銅器(ついきどうき)を扱う玉川堂(ぎょくせんどう)のもの。見た目に楽しく美しいだけではなく、茶葉本来の旨味をシンプルに堪能することができるのです。
「八屋」は千駄ヶ谷店のほか、代官山にも店舗があり、今後も日本の四季や暦に合わせた限定メニューを展開予定。 ほっと一息入れたいときや癒しがほしいとき、ランチ後のデザート代わりに、こだわりが詰まった新しいお茶ドリンクを楽しんでみてはいかがでしょう。
八屋
ハチヤ
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