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2018.08.16
フルーツが主役!? 見た目も美しい創作フレンチ/原宿「kiki harajuku」
フルーツをふんだんに取り入れた創作フレンチが味わえる「kiki harajuku」。その斬新かつ鮮やかな料理にファンも多いお店です。フルーツの旬によってメニューが変わるので、行くたびに新鮮な気持ちで楽しめるのだとか。 フルーツが主役の料理とは一体どんなものなのでしょうか。
フルーツと食材の組み合わせが生み出す斬新な一皿を
明治神宮前駅から徒歩4分。表参道の裏路地にある「kiki harajuku」。 伝統的なフランス料理店で味の研鑽を重ねた野田雄紀シェフが、誰でも気軽に入れるビストロとして2011年にオープンさせました。 以降、フルーツと食材の相乗効果によって生まれる味の世界に魅せられて、フルーツを主体とした創作料理を次々と作り出しています。
サクッフワッな衣で包まれて、甘さを増したフルーツ天ぷら
「いちじくの天ぷら はちみつ梅のディップ」(850円)
こちらは炭酸水で溶いた小麦粉を衣に、天ぷらになったいちじく。すりゴマと塩がかかっているので、まずはそのまま一口。 薄い衣はサクフワで、中のいちじくは火が通りすぎずあくまでジューシー。甘みとトロッとした食感が、生のときよりも強調されています。 添えられたはちみつ梅のディップは酸味が効いていて、つけて食べるといちじくの甘さが引き立つんですよ。
さつまいものパイにいちじくと巨峰のサラダを添えて
「さつま芋のパイ包み焼き 無花果のサラダ仕立て」(1580円)
ローストして甘みを引き出したさつま芋をパイにし、いちじくと巨峰をサラダとして添えたもの。 「日本のフルーツのレベルは高い。特にブドウは世界に類をみないほどです」と語る野田シェフが選んだブドウは、確かに粒がしっかりして満足感のあるもの。 先ほどは天ぷらでメインを張っていたいちじくも、こちらではサラダとしてさつまいもパイに彩りをそえています。 かかっているのは、ブルーチーズのソースとフォンドボーを元にしたソース。一見、デザートのように見えますが味つけはあくまで食事になっているのがポイント。「デザートではなく、あくまでフルーツの料理を作りたい」というシェフこだわりの一品です。
たっぷりフルーツと合わせていただくミラノ風カツレツ
「ミラノ風カツレツ」(ランチ926円/ディナー1580円)
最後にご紹介するのが、グラナパダーノチーズがたっぷりかかったミラノ風カツレツ。 普通は子牛、または豚の肉で作るところですが、ソースとの相性を考えて銘柄鶏・富士の鶏のムネ肉を使用。また、添えてあるソースはプラム、チェリー、トマトにフルール・ド・セルと玉ねぎのヴィネグレットで和えたものなんです。 たっぷりのパルミジャーノチーズでより衣の香ばしさが引き立った柔らかくジューシーなカツに、果物の酸味と甘みがぴったりなんですね。
「見た目に意外性がある分、味はみなさんに食べやすいと感じてもらえるように工夫しています」と語るシェフの野田さん。 常に旬の、それも走りのものから取り入れているため、コースは2か月に一度、アラカルトは早いときでは1週間ごとに変わります。 今回ご紹介したメニューは9月末までの予定(ミラノ風カツレツはフルーツを変えてその後も継続)ですが、いつ行ってもその時の旬を楽しめるのがこちらのお店。 フルーツ好きに限らず、食べて満足の料理が楽しめるはずです。
kiki harajuku
キキ ハラジュク
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