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2018.09.25
酒蔵をイメージした和モダンな空間「七勺日本酒・醸し肴 SEVEN」で発酵食と日本酒のマリアージュを
名古屋随一の繁華街である栄から、広小路通を西へ歩いて約5分。地下鉄栄駅と伏見駅の間にある錦2丁目に2018年3月、広小路クロスタワーが誕生しました。流行に敏感で時代感覚に富んだ若者と、近隣のオフィス街へ通う感度の高い大人たちが交わる場所とあり、タワーの1・2階にオープンしたグルメスポットにも注目度が高まっています。
東海地方の地酒を酒蔵風の和モダンな空間で味わう

入口には、都会の大通りでひと際目を引く酒林
名古屋の新たなランドマークである広小路クロスタワーの1階、スタイリッシュな雰囲気に包まれたカフェやダイニングと軒を連ねるのが「七勺日本酒・醸し肴 SEVEN」。目印は、酒蔵のシンボルでもある、杉の葉でできた大きな酒林です。

カウンターに座ると目の前に日本酒や酒器が整然と並ぶ
ガラス扉を開けると、酒蔵をイメージした和モダンな空間が広がります。カウンターの目の前には、天井まで続く棚に日本酒のボトルや酒器が美しく並び、まるでギャラリーのような雰囲気です。 日本酒は常時25種類以上をラインアップ。愛知県、岐阜県、三重県の地酒を中心に、その日のおすすめとして、全国から仕入れる季節限定の銘柄などを楽しめます。

「日本酒飲み比べ」各3種(純米853円、吟醸961円、大吟醸1080円)
多彩な日本酒を味わうには、3種類の日本酒飲み比べがおすすめ。県外ではなかなかお目にかかれない生産数の少ない地酒もそろうので、出張や観光で名古屋を訪れる方のもてなしの席にもうってつけです。
砂糖不使用、自家製糀の自然な甘さが際立つ品々

酒蔵をイメージした店内の壁には、発酵中の果物の瓶詰めや熟成中の味噌糀が並ぶ
一見おしゃれな日本酒バーというイメージのあるこの店ですが、実は日本酒を楽しむだけの店ではありません。人気の理由は、発酵食にこだわったランチの定食や夜の酒肴にもあります。 健康フードとして、また保存性が高く、料理に旨味をプラスしてくれる調味料の優等生として脚光を浴びている発酵食。「SEVEN」では、常温で7~10日間かけて、毎日スタッフがかき混ぜながら手塩にかけて育てた糀菌を、調味料やソース、リキュールなどに使用。 自家製の塩糀や醤油糀、味噌糀を使ったユニークな料理や、フルーツを発酵させたサワーなどが味わえます。 また、料理やデザートには一切砂糖を使わず、糀が醸しだす自然な甘みだけで仕上げている点にも同店のこだわりを感じます。

ランチの「甘糀出汁巻玉子定食」(900円)
日替わりも含めて8~9種類から選べる昼の献立の中で、不動の人気メニューとして定着しているのが甘糀出汁巻玉子定食です。夜の酒肴としても登場する出汁巻き玉子は、卵に混ぜ込んだ甘糀のやさしい甘さが際立ちます。 昼の定食では、メイン料理に日替わりのおばんざいが2品、店内で熟成させたオリジナル味噌を使った味噌汁などが付きます。
水を使わない吟醸酒鍋で銘柄豚をしゃぶしゃぶ

「吟醸しゃぶしゃぶ」(1人前1944円~・2人前より)。写真はイメージ
夜の看板メニューは、吟醸しゃぶしゃぶ。水やダシを使わず、なみなみの吟醸酒と酒粕、糀のみを使ったお鍋で、三河産オインク豚を堪能します。 一品料理の中には、塩麹をかけた丸ごとトマトのおひたし、三河鶏を使った「糀唐揚げ」(2個324円~)、八丁味噌と酒粕で煮込んだ「牛すじ土手煮」(580円~)など、糀が生み出す味わい深さを生かした、クセになる酒肴がずらり。小ぶりサイズがうれしいトマト糀で煮込んだカレーは、小腹を満たしたい時にもぴったりです。 食後には「酒粕プリン」、「抹茶の甘糀ティラミス」(594円)などギルトフリーのスイーツで締めくくりを。糀のフルコースが楽しめます。

人気の「丸ごとトマトのおひたし」(594円)、「トマト糀の一口カレー」(648円)。「酒粕プリン」(540円)などのスイーツもおすすめ
健康や美容などに関心の高い女性を中心に、名古屋の新グルメスポットとして話題の一軒。洗練された雰囲気の中、日本の伝統食である発酵食や日本酒の奥深さを感じてみてはいかがでしょうか。

七勺日本酒・醸し肴 SEVEN
ナナシャクニホンシュ・カモシサカナ セブン
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花野静恵
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