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2019.05.04
谷根千でみつけた、路地の先にある古民家イタリアン「千駄木 露地」
※こちらのお店は現在閉店しております。 レトロな街並みのなかにハイセンスな店が急増して注目を集める谷根千エリア。千駄木駅からほど近い不忍通りに面して立つ「千駄木 露地」は、日本家屋を改装してつくられたイタリアンレストランです。狭い路地を抜けた先にある、居心地のいい空間でおいしい料理をいただきましょう。
街に溶け込む日本家屋

千駄木駅から不忍通りを根津方面に歩いて3分ほど。大通りに面して「千駄木 露地」はあります。 建物の形だけをみると住宅のよう。店の入り口もひっそりとして、街に溶け込むように佇んでいます。
路地の先のレストラン
日が暮れると灯りがともされる路地
店内への入り口は、細い路地を歩いた先。 以前はフランス料理店と住居として使われていたこの建物をリノベーションした際、住居への入り口だった細い路地をそのままエントランスとして使用しています。 細い路地を歩きながら、その先に待つ空間に期待が膨らみます。
日本家屋の名残を感じる
カウンター奥の壁には古材を使用しています
もともとあった梁や柱がそのまま残り、カウンターやその奥の壁などふんだんに木材が使われた温かみのある空間。 高級というより気軽に入れるイタリアンという雰囲気で、心地よさを感じます。

住居だった店内奥では、風呂場の床のタイルがそのまま使われている部分もあります。 日本家屋とイタリアンレストランという面白い組み合わせを楽しめるのも「千駄木 露地」の魅力のひとつです。
地域との繋がりを大切に

店の軒先にいる小さな守り神「鍾馗さん」も京都の風習
オーナーの幸島さんは、生まれも育ちも根津。 合羽橋にあるレトロなカフェに衝撃を受け、町屋を改装したお店が多い京都に足を運んで研究。 親しみのある谷根千エリアで築80年の日本家屋を再生し、12年ほど前にイタリアンレストランを開業しました。 地元に愛着が深く、店名に「千駄木」の文字はどうしてもいれたかったそう。 また使う食材はなるべく何軒か先にある近所の八百屋や魚屋から買い付けるなど、地域との繋がりを大切にしています。
日本家屋でいただくイタリアン

「薩摩軍鶏のレバーパテ」(702円)
「千駄木 露地」のイタリアンは伝統的な家庭料理がベース。旬の食材を使用しているため、日替わりでどんどんメニューが変わっていきます。
「ホタルイカと芹のトマトソーススパゲッティ」(1404円)
春先にはホタルイカのスパゲッティがおすすめです。 ワタがおいしいホタルイカを丸ごと使い、トマトソースをベースに季節に合わせて芹など香りがある野菜を合わせることで、香りゆたかでコクのある味わいに。 食材の産地によっても作り方を変えるのだとか。

「鮮魚のマリナーラ」(2484円)
鮮魚のマリナーラは、ソテーした魚を貝やブラックオリーブ、ドライトマトなどと一緒に蒸し煮にした一品。魚介のうま味が素材全体を包み込み、スープはバゲットにひたしていただくのもいいですね。
「地元に密着した、気軽に来てもらえる店を目指しています」と語るオーナー。リラックスした雰囲気とおいしい料理に、会話も弾みそうです。 古民家を再生した心地よいイタリアン「千駄木 露地」。細い路地の先を、一度のぞいてみませんか?

千駄木 露地
センダギロジ
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榎田真奈 写真:永岡邦彦
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