根津神社の表参道前にある、コーヒーとデザートのお店

オリーブの木の隣に、立て看板がでているのが開店中の合図

東京メトロ千代田線根津駅から不忍通りを歩くこと5分ほど。根津神社の表参道の鳥居に向かう細道を曲がったところに、「SIGNE COFFEE（シグネコーヒー）」があります。 こぢんまりとした建物は町並みに溶け込んでいますが、ティールブルーの壁面とポットのイラストが描かれた小さな看板が目印です。

テーブルや棚のナチュラルな質感、アクセントカラーの黄色がやわらかな印象

扉をそっと引いて店内へ入ると、シンプルながらぬくもりのあるインテリアが出迎えてくれます。テーブルや椅子がゆったり配置され、カフェでの時間をのんびり過ごしてほしいという、店主の田中さんの気遣いが感じられます。

デザートとの相性も◎。ハンドドリップのブレンドコーヒー

一杯ずつハンドドリップで淹れてくれる。ちなみにアイスコーヒーは苦みの少ない水出し製法で

コーヒーは、オーダーを受けてから一杯づつハンドドリップで淹れてもらえます。豆は、蔵前にあるロースター「SUNSHINE STATE ESPRESSO（サンシャイン ステイト エスプレッソ）」にオリジナルでオーダーしたものだそう。 クセのないブラジルをベースに、フルーティーなエチオピアをひとさじ加えたブレンドコーヒーはまろやかで飲みやすく、後味もすっきり。「コーヒーは1種類ですが、デザートと合わせて楽しめるよう、お互いが引き立つ風味にこだわりました」と、ポットを片手に田中さんが話してくれました。

旬のフルーツを閉じ込めたヴェリーヌ＆月替わりのケーキ

季節のヴェリーヌ（550円～）。7月は桃を予定しているそう

お店のSNSを見てオーダーする人が多いというデザートが「ヴェリーヌ」。美しい層がグラスから透けて見えるスイーツです。旬のフルーツを使って作るため、メニューはひと月ごとに変わります。6月にいただける「ヴェリーヌ グリオット」は、サワーチェリーが主役。 いちばん上の層は、グリオットのシロップ漬けと濃厚なピューレ。真ん中には甘酸っぱいグリオットのムース、その下のパンナコッタはミルクの優しい口当たりで、スプーンですくうごとに味の変化を楽しめるデザートです。

「ブレンドコーヒー」（500円）、「メロンのショートケーキ」（600円）

ヴェリーヌと同じようにケーキも月替わりで登場します。 6月中旬からいただけるのは、ミニマルなデコレーションがかわいい「メロンのショートケーキ」。生クリームは甘さ控えめで、ふんわりスポンジ生地とジューシーなメロンの果肉の組み合わせが、ほっとするおいしさです。

豊富なドリンクメニューからお気に入りの一杯を

レモンとローズマリーのコーディアルソーダ（550円）。ハーブの香りが夏に心地いい

飲み物のメニューも充実しています。佐賀の嬉野紅茶、フレーバー紅茶のアイスティー、ノンカフェインのハーブティーなど、コーヒー党以外にも嬉しいラインナップ。 これからの時季には、「レモンとローズマリーのコーディアルソーダ」もおすすめ。自家製のシロップを炭酸で割った、さわやかな味わいのソーダが暑さを忘れさせてくれますよ。

店内はバリアフリーでベビーカーもOK

デザートやドリンクのメニューが充実していたり、カウンターの席がゆったりしていたり、通いたくなる要素がたくさん。地元のひとにも、遠方から谷根千さんぽに訪れるひとにも、同じように楽しみながらくつろいでほしい。「シグネコーヒー」の居心地の良さは、店主の田中さんのそんな気持ちが映されているようです。 根津神社の参拝帰りや谷根千さんぽの途中に、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。