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都市に在りながらも清涼な静寂を感じられる、ヨーガン レールの美意識を映した空間。[マルダ京都/京都府京都市]by ONESTORY

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都市に在りながらも清涼な静寂を感じられる、ヨーガン レールの美意識を映した空間。[マルダ京都/京都府京都市]by ONESTORY
「日本に眠る愉しみをもっと。」をコンセプトに47都道府県に潜む「ONE=1ヵ所」の 「ジャパン クリエイティヴ」を特集するメディア「ONESTORY」から京都府京都市の「マルダ京都」を紹介します。

『ババグーリ』の世界観と「生活哲学」に浸る。

厳選された天然素材と緻密な手仕事によって、デザイナー・ヨーガン レール氏の美意識を凝縮したものづくりを追究し続けるブランド『ババグーリ』。その根底に流れる哲学と深く共鳴したホテルとカフェが、京都は姉小路通の地、『ババグーリ京都』と向かい合うスペースにオープンしました。
『ババグーリ』が空間からサービスにいたるまでの総合ディレクションを、建築家の藤本氏とリノベーション集団『coto』が内装と運営を手がける上質な空間
レール氏が好んで用いる素材のひとつに、インドの西ベンガルの地名に由来する絹糸「マルダシルク」があります。その黄金色の繭から名前を戴いた『マルダ京都』は、丁寧に紡がれる糸のようにしなやかで、素朴でありながらも美意識溢れる滞在を実現できるスポットとなりました。
1フロアに1部屋という贅沢なプライベート・ホテルは、全3部屋のそれぞれにテーマカラーを設けている
『マルダ京都』を構成するのは、1日3組限定・1部屋3名までの贅沢なホテルと、併設のカフェです。
ここで体感できるのは、全てがシンプルでありながら、人・物・環境などと真摯に向き合って生み出されてきた衣食住のコンテンツたち。真摯かつ丁寧に生きていくための方法を探求してきた『ババグーリ』の「生活哲学」を、五感で堪能することができます。

ヨーガン レールが築き上げてきた精神性を衣食住で体現。

『マルダ京都』の発端は、『ババグーリ』と建築家の藤本信行氏との出会いでした。
藤本氏は、レール氏が東京や石垣島で暮らしたり、世界各国を旅したりする中で、「自然や人為的なものとどのように向き合っていくべきなのか」と思索してきた軌跡に圧倒されたそうです。
「それらが独自の“生活哲学”となり、『ババグーリ』のものづくりに確かに息づいていることに、更に感銘を受けました。『マルダ京都』は『ババグーリ』の“生活哲学”が織り成すコンテンツ群に多大な影響を受けた私たち・MALDAチームが、食や生活道具、空間やサービスを体感して頂くことをひとつのきっかけとして、ゲストご自身の暮らし方を見つめ直すための“気付き”を得られる場を設けたい、という想いから始まったのです」と藤本氏は語ります。
3階の「青(AO)」。全部屋にツインベッド・デイベッド・ダイニング・キッチン・バスタブ・トイレを備えており、その全てが『ババグーリ』の商品を含む厳選したインテリアで彩られている
例えば、素足で歩くと意外なほど気持ち良い洗い出しの床。それを体感して「自宅もこんな感じにリフォームしてみたい」と思ったり、野菜中心の素朴な朝食を味わって「こんな食事も悪くないな」と気付いたり。
他にもアメニティグッズの使い心地や、カフェのしつらえに快適さと落ち着きを見い出すなど、『マルダ京都』の価値観に少しでも共鳴して、そこから何らかの「気付き」を得て頂きたい、と藤本氏は考えているそうです。
2階の「赤(AKA)」。日常の雑念や雑事を忘れられる気遣いにあふれている

確かな哲学を漂わせながらも、自由なスタイルで過ごせる懐の深い場所。

確かな哲学を漂わせながらも、自由なスタイルで過ごせる懐の深い場所。 オーガニックコットンのタオルが備えられたバスルーム。キッチン・洗面所ともに浄水が出る
京都には、カフェもホテルも過剰なほどに溢れています。そんな中で、それでも『マルダ京都』を立ち上げた藤本氏とMALDAチームは、「豊かな人間性を湛えたライヴ感のある空間とサービスを、この価値観に共感して頂ける人々に向けて丁寧に提供すること」を目指しているそうです。
手織りコットンの部屋着とベッドクロス。『ババグーリ』こだわりのファブリックは、肌にも心にもしっくりとなじむ
ゲストの目の前で毎日砂糖・卵・乳製品を使わない焼き菓子を焼き、ランチタイムには、ヨーガンレール社の社員食堂から受け継いだレシピをベースにした特製のベジタリアンカレーを供するカフェ。そして少人数限定のプライベートな宿でありながら、多くの人々の共感を得られるであろう、真摯な価値観を示したホテル。特にホテルは、ホテルらしいアメニティグッズやその他の備品、サービス等をできるだけ排して、自分自身とゆったり向き合える場所となっています。
芳香が素晴らしいハーブ・ジャタマンシの精油入りのシャンプーとリンス、マートルとベチバーの精油入り石けんなど、『ババグーリ』こだわりのアメニティグッズにも癒される(これらのみ持ち帰り可)

ヨーガンレール社の社員食堂の精神を受け継いだカフェ。

ヨーガンレール社の社員食堂の精神を受け継いだカフェ。 ヨーガンレール社の社員食堂で長く愛用されている、『ババグーリ』定番の家具に囲まれて
また、大きな窓が姉小路通に面した開放的なカフェも、ヨーガンレール社の社員食堂のしつらえやレシピを受け継いでいます。
柔らかなフォルムのチーク材の丸テーブルや、できる限り無農薬で栽培された食材を用いた焼き菓子とカレー。ホテルと同様に心地よい空間で、豊かな時間をもたらしてくれます。
ランチタイムで供される、季節の野菜たっぷりのベジタリアンカレー
いつでも焼きたてが味わえるマフィンやクッキーは、お土産や贈り物としても好評。更にオリジナルブレンドの豆茶・自然派ワイン・石垣島のヨーガンレール農園から届いたフレッシュフルーツを使ったソーダ等のドリンクなどもあり、心身に潤いを与えてくれます。
テイクアウトやお土産の販売もあり

丁寧で素朴な食が何よりのご馳走。

もちろん、宿の部屋食として供される朝食にも同様の心尽くしが詰まっています。
素材は京都産の有機野菜や、石垣島のヨーガンレール農園から届いた旬の野菜や果物。それらで丁寧に作られた料理を戴く器は、漆作家の宮下智吉氏によるセンの木のプレートで、『ババグーリ』の食器もいろどりを添えます。
これを目当てに訪れるゲストも多い、こだわり尽くしの朝食
こちらの朝食も、カフェと同じくヨーガンレール社の社員食堂直伝のレシピ。作り手自らが部屋まで届けてくれることもあって、より贅沢な気分に浸れます。

スタッフとの会話でより深く『マルダ京都』の世界観に浸る。

このように、全てのコンテンツが「ゲストに心地よく過ごして頂けるように」と整えられている『マルダ京都』。
その神髄を堪能するために、スタッフにも積極的に話しかけてほしいそうです。
『ババグーリ京都』の外観。京都の街並みに溶け込みながらも、確かな存在感を見せる
「と申しますのも、ホテルやカフェのしつらえからメニュー・アメニティグッズ・スタッフのユニフォーム等にいたるまで、全ての衣食住において我々がどのようなモノ・コトを心地よいと感じるかという視点に立って、ヨーガンレール社の皆さんと一緒に考えてたどりついた空間やサービスだからです。ご質問やご興味を持って頂けたことがありましたら、どんどん話しかけてください」と藤本氏。
『マルダ京都』で触れたアメニティグッズや布製品を、想い出とともに連れて帰れる
さらに『マルダ京都』の向かいには、ホテルやカフェのしつらえやアメニティグッズの一部が購入できるショップ・『ババグーリ京都』もあります。ここにもぜひ立ち寄って、気に入ったアイテムを入手したいものです。

じっくり、ゆっくり、この世界を育む。

「『MALDA 』のホテルやカフェを他の都市に増やしていく計画は、現在のところはありません」と藤本氏。
更に藤本氏は、「なぜなら、まだまだいたらない点や十分でない部分があり、『MALDA』も我々ももっと進化していかなくてはならない、と考えているからです。そのためにも、今後もスタッフ全員で衣食住について研鑽を続け、より上質な癒しと寛ぎを実現して参ります。将来はカフェでのイベント等も企画し、ご宿泊やご来店の動機となるコンテンツを多数用意していきたいと思っております」と続けます。
確かな哲学を漂わせながらも、訪れる人々が自在なスタイルで過ごせる懐の深い場所
多くの人々に支持されながらも、更なる高みを目指して真摯に励み続ける『マルダ京都』。その素朴でありながらも極上の満足感を与えてくれるおもてなしに、身も心も浸ってみたいものです。

写真提供:マルダ京都
写真撮影:影山優樹(マルダ京都)・坂下智広(ババグーリ京都)

マルダ京都

京都府 京都市中京区堺町通御池下る丸木材木町684 MAP

カフェ営業時間:10:00~19:00(L.O.18:30)

休日(ホテル):年中無休 休日(カフェ):無休(メンテナンス日、年末年始を除く)


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