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2016.01.22
ちいさなダルマが境内にいっぱい。勝ちダルマの寺「勝尾寺」で合格&開運祈願
大阪から車で30分ほどの場所にある、箕面市の寺「勝尾寺」。 この寺は境内のいたるところにダルマが並んでいて、「勝ちダルマ」の寺と呼ばれています。 ダルマは七転び八起きと言われ、転んでも起き上がることから勝尾寺には試験や就職などの必勝祈願に訪れる人が絶えないとか。 そんな縁起の良いお寺で、今年の開運を願いましょう。
勝運にご利益があると伝えられる、歴史ある山寺
北大阪電鉄・千里中央駅からバスで約30分の場所にある「勝尾寺(かつおうじ)」は奈良時代前期創建と伝えられる歴史ある寺。 最勝ヶ峰の山腹にお堂や塔が点在する、自然に包まれた霊山です。 古くから勝運の寺として知られ、時の権力者たちも訪れたとか。今では就職や試験などの合格祈願に多くの人が訪れています。 まずは受付で拝観料400円を納めて境内の中へ。
境内を入るとまず現れる立派な山門
境内を歩くとダルマ、ダルマ、ダルマ…
本堂へと続く階段にもダルマがちょこん
入口の正面にある山門を抜けると大きな池が広がり、お堂や塔が点在する山裾を一望できます。本堂へと続く参道は木々に囲まれ自然がいっぱいです。 歩いていると階段や灯籠、石垣などいたるところに、小さなダルマがちょこんと置かれていて、なんとも愛らしい姿。 必勝成就のために奉納された大小の「勝ちダルマ」がずらりと並ぶ奉納棚もあり、ダルマで一面敷き詰められた様子は圧巻です。 ダルマといえば合格や必勝が成就したときに眼を入れるのが恒例。勝ちダルマは、願い事を強く念じながらまずは右目から墨を入れ、成就したら左目に墨を入れるのだとか。 ずらりと並んだ両目が揃った「勝ちダルマ」からは、人々のさまざまな思いが感じられます。
建物の欄干にずらりと並んだ小さなダルマ
奉納棚一面に並べられた、勝ちダルマ
小さなダルマの正体は「ダルマみくじ」
本堂まで登り参詣を済ませたら、御守やおみくじが並ぶ御守授与所へ。 必勝を願い、目に墨を入れる「勝ちダルマ」のほか、合格守や勝守といった御守が並んでいます。 おみくじもダルマの形をしていて、よく見ると境内のあちこちに並んでいたのはこの「ダルマみくじ」でした。 ひとつひとつ手書きで作られていて、描く人や作られた年代によって微妙に表情が異なっているとか。 威張った顔、優しい顔などいろいろな表情に和まされます。 おみくじを引いた後、思い思いの場所に置いていくほか、持ち帰って家に飾る人もいるそうです。
ダルマみくじは1回500円
お土産もダルマ尽くしで縁起を担いで
勝ちだるま飴(400円)
ほかにも、日本最初の荒神堂と伝えられる「厄ばらい三宝荒神社」や、四国八十八ヶ所のお砂踏みができる大師堂、優雅に鯉が泳ぐ弁天池など、見どころがたくさんある勝尾寺。 お土産処もあり、そこに並ぶ品ももちろんだるま尽くしです。 ダルマの形をした飴やダルマの絵をプリントしたクッキーといったお菓子のほか、勝ちダルマのキーホルダーやストラップなど縁起の良いグッズがたくさんありますよ。
ダルマ型の箱に入った開運チョコクランチ(580円)
筆入れなど、ダルマ寺ならではの体験も
勝尾寺に並ぶ「勝ちダルマ」を良く見ると、髭や眉には縁起を担いだ模様があしらわれています。最新の「勝ちダルマ」の眉には”鶴”がかたどられているそうです。写真のダルマは眉に"寿"の文字があしらわれているのが分かりますか? 寺ではダルマの髭や眉を実際に描く、筆入れ体験も行っているそうです。開催時にはホームページで案内するそうなのでチェックしてみてくださいね。 本堂付近からは大阪平野が一望でき、心が癒されるパワースポットとしても人気の勝尾寺。 厄除けや必勝祈願などそれぞれの思いを胸に、ダルマと美しい自然が出迎えてくれる寺を訪ねてみてはいかがでしょうか。
勝尾寺
カツオウジ
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田口真由美
Writer
田口真由美
好物は古いものと発酵したもの。名古屋を拠点に町や人、美味しいものを訪ねる日々を過ごしています。
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