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2019.12.18
雪降る里山の風景やクリスマスの街が登場。お台場の「チームラボボーダレス」で冬限定の作品を鑑賞
お台場に2018年にオープンした「チームラボボーダレス」は、近代的なアート空間を全身で楽しめると、国内外から鑑賞客が訪れている人気の新感覚ミュージアム。 11月から順次公開してきた冬限定の作品が、この12月に入ってすべて公開されました。今回は「チームラボ ボーダレス」でこの季節にしか見ることのできない作品とその見どころをご紹介します。
刻々と変化する立体的なアートを体感できる常設展
花と人の森、埋もれ失いそして生まれる / Forest of Flowers and People: Lost, Immersed and Reborn
ボーダレスをコンセプトに、展示作品の境界が無いアートをテーマにした「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless(森ビル デジタルアート ミュージアム: エプソン チームラボボーダレス)」。 見る人が自らの身体で探索し、他の鑑賞者と共に新しい体験を創り出すこれまでにない新しいミュージアムとして話題を集めています。
Wander through the Crystal World
「呼応するランプの森」で体験する、赤と青の世界
呼応するランプの森 - ワンストローク, Fire / Forest of Resonating Lamps - One Stroke, Fire
人々の近くで輝くランプの光が空間を交差する「呼応するランプの森 - ワンストローク」には、真っ赤な炎の色の光の色彩を表現した「Flame」と、氷の洞窟の光の色彩を表現した「氷洞(アイスケイブ)」が、この冬限定で登場しています。
呼応するランプの森 - ワンストローク、氷洞(アイスケイブ) / Forest of Resonating Lamps - One Stroke, Ice Cave
四季の移ろいが感じられる「地形の記憶」
地形の記憶 / Memory of Topography
「地形の記憶」は、悠久の里山の景色を描いた作品。高低差のある空間を分けて入り、視界が開けると、どこか懐かしいような情景に出会えます。 冬の展示では、粉雪や北風、寒椿やスイセン、ムクドリなどが投映され、季節の記憶を呼び起こします。作品内を動き回ることで空気の流れが変わり、花や風、鳥の動きも変わってきます。
テーブル上でお茶の花ひらく「EN TEA HOUSE 幻花亭」
小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々 / Flowers Bloom in an Infinite Universe inside a Teacup 「カモミールほうじ茶ラテ(単品500円/税込、凍結玉緑茶アイスとのセットは1200円/税込)」
施設内には、ひと休みできるカフェ「EN TEA HOUSE 幻花亭」があり、こちらでも季節の作品を見ることができます。 メニューのお茶の表面に花が浮かび、器を動かすと変化する作品を常時楽しめますが、12月31日までの期間は、凍結された茶から生い茂る茶の木に花が咲き乱れる作品となっています。
聖夜を迎える冬の街が動き出す「お絵かきクリスマス」
お絵かきクリスマス / Sketch Christmas
子どもから大人までが楽しめる参加型の展示が楽しい、「学ぶ!未来の遊園地」のエリア。展示を通して、他者と共に世界を作り上げる自由な創造を体験することができます。 クリスマスまでの限定で登場している「お絵かきクリスマス」は、壁一面の街(タウン)を舞台に立体的な絵が動く作品。参加者が描いたサンタクロースや家、車などの絵に命が吹き込まれ、目の前の巨大な雪の降る街で動き出します。街の車やサンタクロースに触ると、絵が踊るように動き出す仕掛けもあり、冬の街のウキウキした気分を味わえますよ。
童心に戻りクレヨンで色を塗る作業は、大人も楽しい
交錯する5つの作品の世界感に身を浸して
館内に展示されている作品には境界がなく、作品自体が部屋からさんぽのように出ていったり、ほかの作品と出会って融合したりと、まるで常に変化していく生き物のようなおもしろさが感じられるミュージアムです。 ぜひ「チームラボボーダレス」へ、冬限定のアートを体験しにでかけてみませんか?
MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless
森ビル デジタルアート ミュージアム: エプソン チームラボボーダレス
https://borderless.teamlab.art/jp/
「 EN TEA HOUSE - 幻花亭」は、施設開館1時間後~L.O.閉館30分前
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朝光洋理 写真:ことりっぷ編集部
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