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2020.03.10
この春、海をわたって旅しませんか?東京の島々をアイランドホッピング 〜新島・大島編〜
大島・新島・三宅島・御蔵島は、伊豆半島の南東に位置する東京の島々。大自然の宝庫で、思わず写真に撮りたくなる景色が広がります。グルメやアート、温泉、トレッキングなど島によって楽しみ方もさまざま。せっかく旅に出るなら島から島へとわたって、それぞれの魅力を発見してみませんか? ここでは、アートな風景が広がる新島と、寄り道グルメが楽しい大島の旅をご紹介。ゆったりとした島時間に身をゆだねながら、自分らしくあちこちおさんぽしてみましょう。
調布から小型飛行機に乗って、美しいビーチが広がる新島へ
新東京百景にも選ばれた新島の代名詞的な海岸、羽伏浦海岸のメインゲート
いざ、島をめぐる旅に出発。調布市にある調布飛行場から、19人乗りの小型飛行機に乗って新島へと向かいます。
調布から空を旅して別世界へ
約40分で到着したのは、青く透き通った海と白砂の美しいビーチが広がる別世界。わずかな時間で海外のリゾートに来たような気分を味わえます。
コーガ石アートや海に寄り添う露天温泉がお楽しみ
海沿いに多くあるコーガ石アート。絵になる風景を写真におさめて
世界でもめずらしいコーガ石(せき)が採掘できる新島。島内には、質感豊かなコーガ石でつくられたモヤイ像やオブジェが点在し、ここでしか見られない風景が広がります。まずは島をふらりと歩いて、アート鑑賞を楽しみましょう。
温泉に浸かりながら海の絶景を楽しめる。ライトアップした夜も神秘的
散策の後は、古代ギリシャをモチーフにした建物が印象的な「湯の浜露天温泉」で汗を流して。ここは、水着着用で誰でも入れる無料の天然温泉。24時間入浴可能なので、お風呂から夕陽や満天の星空を眺めることもできますよ。
湯の浜露天温泉
ゆのはまろてんおんせん
オリーブ色のガラス作品を、見て、買って、つくってみて
展示ギャラリーのディスプレイも素敵(入館料300円)
コーガ石を原料としたガラスアートも新島の見どころ。海を見晴らす丘の上に建つ「ガラスアートミュージアム」では、世界中のガラスアーティストたちによる作品を鑑賞できます。併設のショップでは、コップやお皿、一輪挿しなどさまざまなガラス製品があるので、好みの一品を探してみましょう。
ニンニク型の一輪挿し(1320円)
手作りのコップ制作(2750円)にチャレンジ。スタッフが手伝ってくれるので安心
ミュージアムに隣接した「新島ガラスアートセンター」では、自分の手でコップを制作することができます。所要時間は約30分。気軽に体験できるので、世界でひとつのオリジナル作品をつくってみては? 翌日には完成品を受け取れるのも魅力です。
ガラスアートミュージアム
新島ガラスアートセンター
にいじまガラスアートセンター
ショップ併設のカフェでランチ&おみやげ探し
メインにおかず2品が付く「本日のPOOLプレート」(1200円)
新島でランチを食べるなら、雑貨ショップを併設したおしゃれなカフェ「POOL」へどうぞ。日替わりのランチプレートをはじめ、ロコモコやガパオライス、夏季は地元食材をふんだんに使った島ポキ丼など、南国を感じるメニューを味わえます。 ショップでは、店主がセレクトした雑貨のほか、島のクラフト作家がつくったカゴバッグやお店のロゴ入りのTシャツ、トートバッグなどを販売していますよ。
島の風景に似合う軽やかなカゴバッグ(グリーン5800円、ピンク3500円)
POOL
プール
新島港から船に乗って、椿の花咲く大島へ
大島には椿をモチーフにしたものがたくさん。海を眺めながら食べ歩きも楽しんで
新島をたっぷり楽しんだら、お次は伊豆諸島最大の島・大島へ。三原山と椿で有名な島は、食べ歩きも楽しいんです。おいしいお店に寄り道しながら、暮らすようにめぐってみては?
大型客船さるびあ丸で快適な船旅を
新島からは、大型客船で最短2時間15分、高速ジェット船なら最短55分で到着(運航日を要確認)。大島には元町港と岡田港の2つの港があり、船が発着する港は日によって異なります。当日の朝に決まるので、新島港を出る際に確認しておきましょう。
島の食材を使ったアイスクリームをいただきます
思わず写真を撮りたくなるコーンのアイス(各250円〜)。イートインスペースもある
まず立ち寄りたいのは、元町港の近くにある手作りのアイスクリーム屋さん。優しい甘さがクセになる、島の名産・大島牛乳を使用しています。常時25〜30種類そろうフレーバーは、明日葉や島のり、パッションフルーツなどの地元食材が中心。食べやすいサイズ感なので、ぜひダブルやトリプルで頼んでみて。
多彩なフレーバーを眺めるだけでワクワク
島のアイスクリーム屋 トリトン
しまのアイスクリームやトリトン
古民家ゲストハウスで、アツアツのたい焼きを召し上がれ
羽根付きのたい焼き(各200円)。オーダーが入ってから焼くのでアツアツ
ひんやりアイスの後は、島の南端にある古民家ゲストハウス「島京梵天」併設のカフェでアツアツのたい焼きをどうぞ。定番の粒あんやクリームだけでなく、明日葉を練りこんだ緑のたい焼きやリゾットが入ったごはん系たい焼きなどの変わり種もあるんです。
アンティーク調の家具が置かれ、レトロな雰囲気
夏季はかき氷も登場。ゆったりとくつろげる古民家の空間で、ほっこりとした時間を過ごして。
島京梵天
とうきょうぼんてん
夕暮れとともに、港の前のビストロを訪れて
夜のコース(4950円〜)のメイン例。板金目鯛のポワレ
大島で本格的なフレンチディナーを楽しむなら、元町港のすぐ前にある隠れ家的なフレンチ「港の食堂 Bistro U・TO」へ。都区内から移り住んだ店主が、旬の海鮮を活かしたメニューや自家製シャルキュトリーでもてなしてくれますよ。その日仕入れた魚次第で料理が変わるので、コースは基本的にシェフのおまかせ。ジャズが流れる店内で、特別なひとときを過ごせます。
海を見わたす窓際が特等席。夕暮れ時の眺めは格別
港の食堂 Bistro U ・TO
みなとのしょくどうビストロウト
この後は、三宅島・御蔵島へホッピング
東京の島めぐりの旅は、まだまだ続きます。大島を楽しんだ後は、大地のパワーに満たされる三宅島と、手付かずの自然が残る御蔵島へ向かいましょう。
「三宅島・御蔵島編」はこちら
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新堀真由美 写真:小野さやか
東京宝島
東京の島々は、すばらしい自然景観や特産品、文化などの「宝物」にあふれています。東京宝島事業は、これらの「宝物」を再発見し、磨き上げ広く発信していくことで、東京の11島のブランド化をめざす取組です。東京宝島の詳細は公式HPにてご確認ください。
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