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2016.04.01
日本酒×和菓子のマリアージュ。老舗酒造が手がけた京都の町家カフェ「おづ」
※こちらの記事は2016年4月1日に公開されたものです。 京都御苑のすぐそばにある「おづKyoto -maison du sake-(おづキョウトメゾンドゥサケ)」は、銘酒「白鹿」の蔵元・辰馬本家酒造が営むショップ&スクール。 カフェスペースでは日本酒のちょっぴり贅沢で新しい魅力に出合えます。 美しい桜が咲き競う京都御苑。お花見のあとに訪ねてみませんか?

「白鹿」ブランドが京町家から新たな日本酒の魅力を発信

地下鉄丸太町駅から徒歩10分。烏丸通を北上し、護王神社の北東角を左折して少し行った場所に「おづ」はあります。 創業350年を超える老舗、「白鹿」の酒銘で知られる「辰馬本家酒造」が手がけたお店です。

築100年ほどの町家を改装した店内は、シックでモダンな雰囲気。 1階はお酒やグッズなどの販売スペースと喫茶スペース。2階は和室でサロンスペースになっていて、フレンチ割烹やマナー、仏教に関わるセミナーやワークショップなどが開催されているそう。 喫茶スペースにはカウンター席と小上がりの座敷席があり、自然光をたっぷり採り入れた天井の高い開放的な空間です。 女性がひとりでも心地よく過ごせる雰囲気なのもうれしいところ。 こちらでは、ただ日本酒を飲むのではなく、今まで知らなかったお酒の魅力を楽しめるんですよ。

和菓子と日本酒の、意外で絶妙な組み合わせ

「和菓子と日本酒セット」(1080円)
おすすめは京都の老舗による和菓子と合わせた「和菓子と日本酒セット」。 意外な取り合わせが生む、絶妙な味わいに魅了されます。 椹(さわら)という木の軽い酒器に入ったお酒は「はくしかオーテンティック」。 角のないまろやかな口あたりで、すっきりとして爽やか。生菓子とも相性がよく、まさに清酒と和菓子のマリアージュ。 写真の和菓子は“きんとん”の「桃の里」です。(毎月内容が変わります)
日本酒は酒器によって味わいが異なるそう。椹で飲むとやわらかなのに、グラスだときりっとした印象。お酒が酒器によって違った味わいになる、不思議な体験ができますよ。

甘酒のジェラートを使った「クリーミーきなこ」

見た目もかわいい「クリーミーきなこ」(648円)は人気メニューのひとつです。 甘酒ジェラート、丹波産黒豆のきなこ、カステラ等がベースになり、あっさりとした甘さの自家製あんこも入っています。ラズベリーやゆず麩の酸味がアクセント。 ジェラートも、甘酒とは思えないくらいクリーミー。食感の違いや異なった味が調和して、さらに甘酒の味を引き立てています。

土日祝限定。ふわふわ“酒粕クリーム”の贅沢スイーツ

土日祝限定「フレンチジャポネクリーム」(1200円)。 生クリームと酒粕を泡立てて作る酒粕クリームがたっぷり。ふわっふわでなめかなクリームチーズのような味わいは、トッピングされた季節のフルーツと相性抜群。 フルーツには、挽きたての白こしょうがかかっていて、全体の味を引き締めています。 気さくで温かな人柄の店長・臼井さんに、お酒にまつわるあれこれをお聞きするのも楽しく、ついつい時間を忘れてしまいそう。

桜の美しさとお酒にほろ酔いの春

京都御苑は京都御所の外苑で、京都屈指の桜名所です。3月下旬から早咲きの糸桜が咲き始め、里桜や大島桜が次々と花開いてゆき、雅な花の競演が楽しめます。 京都御苑をさんぽして咲き誇る桜花に酔いしれたあとは、「おづ」でほろ酔い気分になるのもいいですね。

おづKyoto -maison du sake-
おづキョウトメゾンドゥサケ
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田中昭美
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