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2021.02.28
焼き菓子とコーヒーで過ごす大人のカフェタイム。話題のおしゃれスポット・蔵前の「喫茶半月」
古い建物をリノベーションし、個性的なカフェやクリエーターの工房が続々と登場している蔵前周辺。老舗と新たなスポットが独特の雰囲気を醸すこのエリアにあり、「喫茶半月」はゆったりとした空間で美味しい焼き菓子とコーヒーを味わえる店。帰りには1階の「菓子屋シノノメ」で、お土産用のお菓子を選ぶのが楽しみです。
スイーツ好きあこがれの菓子店2階にある「喫茶半月」
20人近くが距離を取って座れるカウンター。反対側にテーブル席がある
地下鉄・蔵前駅から徒歩5分。趣あるビルが立ち並ぶ国際通りで、老舗商店風の木製扉がひときわ目を引くレトロな建物があります。1階はテイクアウト専門の焼き菓子店「菓子屋シノノメ」、その2階がカフェスペースの「喫茶半月」です。
ソファが置かれた奥のスペースは、お一人でもOK
階段を上ると、目に飛び込んでくるのが、洋酒の瓶が置かれた長いカウンター。奥には、ヴィンテージと思われるカップ類がずらり! そのほとんどがオールドノリタケで、気品のある佇まいにうっとりしてしまいます。
美しいカップ類のコレクションはオールドノリタケが中心
カウンターの反対側にはテーブル席があり、すべてのスペースが贅沢なほどゆったりしているのが特徴。アンティーク風のソファが置かれたコーナーもあり、好きな席を選べます。スタッフによると、「開店直後はお一人のお客様が多く、思い思いのお席で本を読んだり静かに過ごされていますよ」とのこと。
上質空間で味わう季節のスイーツ
「カフェラテ」は、きめ細かくツヤがあるミルクフォームが美味しさの秘密
スイーツのメニューは、1階奥にある工房から毎朝、作りたてが届きます。ぜひとも味わってみたいのが「季節のシュー」。今の季節、旬のイチゴと濃厚なチョコレートクリームの組み合わせを楽しめ、ザクザクとした歯ごたえが特徴のシュー生地の中には、フレッシュなイチゴとバニラクリームがたっぷり。ゴマとスライスアーモンドの香ばしさがアクセントになっていて、香り高いコーヒーとの組み合わせがぴったりです。
「季節のシュー・苺とチョコレート」(620円)と、「カフェラテ」(560円)
スイーツとアルコールの組み合わせで華やかな気分に
「柚子と紅茶のジン」(650円)は、チーズケーキの上品な甘さと酸味にぴったり
スイーツと相性がいい、軽めアルコールドリンクも用意されています。「コアントローエスプレッソ」「ウイスキーエスプレッソ」といったコーヒーカクテルのほか、フルーツの香りを楽しめるものも。濃厚なのに、さっぱりとした口当たりの「レアチーズケーキ」に合うのは、「柚子と紅茶のジン」。ちょっと華やいだ気分に浸りたい人にオススメです。
季節のフルーツが入った「レアチーズケーキ」(550円)
「菓子屋シノノメ」の焼き菓子は自分用にもギフト用にも
1階の「菓子屋シノノメ」は、右側のカーテン奥が工房になっている
2階でゆっくりとカフェタイムを過ごした帰りは、1階の「菓子屋シノノメ」で焼き菓子を選ぶのが楽しみです。ちなみに、2階のケーキ類はイートインのみでテイクアウト不可、1階の焼き菓子はテイクアウトのみ。となれば、どちらも味わってみたくなりますね。
スコーン、クッキー、パウンドケーキなど、カウンターに並ぶ焼き菓子の数々
早い時間に売り切れてしまうこともある人気商品が、スコーン。1階の奥にある工房から焼きたてが届くため、開店直後は温かいものが並びます。「プレーン」「ほうじ茶とチョコ」「バタースコッチ」の3種類に加え、土・日曜は週末限定スコーンが登場して4種類に。小ぶりなサイズなので、全種類食べ比べもおすすめです。
定番のスコーンは3種類(250~300円)。週末の限定スコーンも楽しみ
クッキーの種類も豊富で、愛らしい形の「レモンミントクッキー」、ピンク色とバラの形が華やかな「メレンゲフランボワーズ」は、プレゼント用にすすめ。ほかにも、マドレーヌ、シナモンロール、クロワッサンなど、どれも食べてみたくなるものばかり。
「喫茶半月」と「菓子屋シノノメ」があるビルは、元は家具屋さんとして使われていたもの。リノベーションしてお店をオープンするに当たり、スタッフが総出で壁を塗ったり、家具を設置したりしたのだとか。自社で施工した家具やアンティークが置かれて店内に温かみを感じるのは、焼き菓子と同じように手作りした彼らの想いが伝わってくるからかもしれません。そんな心地よい空間で、時間を忘れて過ごしてみませんか。
喫茶半月・菓子屋シノノメ
キッサハンゲツ・カシヤシノノメ
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永田さち子 撮影:永岡邦彦
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