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2021.05.19
長年愛される空間で至福のひとときを。京都のレトロな喫茶店4選
“老舗”といわれるような歴史ある喫茶店が多い京都。旦那衆や学生など地元の人たちが親しんだコーヒーの味や空間はどこか懐かしく、タイムスリップしたような気分を味わえます。心地よい雰囲気の中、ゆったりと流れる時間に身をゆだねてみてはいかがでしょうか。
青色の世界にカラフルなゼリーが幻想的な「喫茶ソワレ」
アンティークの調度品や華麗なレリーフも素敵
1948(昭和23)年に創業した「喫茶ソワレ」。高瀬川沿いにある洋館を入ると、女性を美しく見せてくれるという青い照明が室内を照らします。印象的な洋画家・東郷青児氏の美人画は、カップやコースターなどにも取り入れられており、乙女心をくすぐります。 人気は二代目オーナーの妻が考案したという「ゼリーポンチ」。色とりどりのゼリーに果物、シュワシュワのソーダ水がまるで宝石のよう。コク深いコーヒーをはじめ、さまざまなドリンクやスイーツも楽しめます。
「ゼリーポンチ」750円のほか、牛乳やヨーグルトなどとゼリーを組み合わせたメニューも
喫茶ソワレ
キッサソワレ
変わらぬ味わいと落ち着く空間がうれしい「スマート珈琲店」
街中でゆったりとした時間を過ごせる
1932(昭和7)年に創業の際は洋食屋だったという「スマート珈琲店」。寺町商店街にたたずみ、地元の人たちに親しまれる存在です。お店のメニューは創業当初から代々引き継がれているのだそう。自家焙煎のコーヒーやホットケーキ、タマゴサンドウィッチなど、どこか懐かしさを感じるメニューにほっとします。 朝早くから開いているのでモーニングで利用したり、昼時には2階で洋食メニューを味わうことができたりとさまざまな楽しみ方ができるのもうれしいですね。
「ホットケーキ」700円。シロップをたっぷりかけていただきたい
スマート珈琲店
スマートコーヒーテン
文化人も通ったクラシカルなサロン風喫茶「フランソア喫茶室」
高瀬川沿いにたたずむ。店内の壁に飾られた絵画にも注目したい
1934(昭和9)年に創業した「フランソア喫茶室」。国の登録有形文化財に指定されているバロック様式の建物は、1941(昭和16)年の改装以来守り続けられています。ステンドグラスの窓や白い天井、赤いビロードの椅子などイタリアの豪華客船をイメージした空間が魅力的です。 メニューは人気のレアチーズケーキをはじめとしたスイーツのほか、軽食もありドリンクも充実。BGMのクラシック音楽を聴きながら優雅な時間が過ごせそうです。
「自家製レアチーズケーキ」(650円)、「コーヒー」(650円)、「ケーキセット」1250円
フランソア喫茶室
フランソアキッサシツ
ノスタルジックな雰囲気がたまらない「喫茶 静香」
古い列車のボックスシートのような席が印象的
1938(昭和13)年、西陣で創業した「喫茶 静香」。赤いテーブルやベロアのソファ、レトロなインテリアなどがおしゃれで、昭和の雰囲気を色濃く残しています。 看板メニューのフルーツサンドは、卵をたっぷり使った甘くてふわふわのパンを使用。旬の果物、プレーンといちごの2種のホイップクリーム、カスタードクリームが挟まれています。深煎りのブレンドコーヒーとの相性も抜群ですよ。
「フルーツサンド」700円。ホイップクリームが果物の酸味を引き立てる
喫茶 静香
キッサシズカ
*** 今回ご紹介した内容は、2021年4月にアップデートした「ことりっぷ京都」に掲載中です。より実用的・よりかわいい・より便利な一冊に生まれ変わったことりっぷをぜひ手に取ってみて下さいね。
【ことりっぷ 京都】
話題のアートやスイーツ、京旅の醍醐味である社寺めぐりをはじめ、とっておきの京グルメ、かわいらしい和小物や手仕事が生みだす逸品、四季折々の美景などすてきな京都を一挙ご案内。
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