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2021.05.23
参拝の後にほっとひと息。京都の門前で味わえる名物甘味
京都での楽しみのひとつといえば寺社巡り。お参りの後は、門前にある甘味処での一服がおすすめです。歴史ある空間で味わえる名物の和菓子は、寺社と関わりがあるものも多く、古くから参拝客に親しまれてきました。ぜひ寺社と一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。
つやつやのみたらし団子がおいしい「加茂みたらし茶屋」

1922(大正11)年に創業。ぜんざいや磯巻などのメニューも楽しめる
下鴨神社の門前にたたずむ「加茂みたらし茶屋」の名物はみたらし団子。下鴨神社のみたらし池に湧き出す水の泡を団子に模したのが、みたらし団子の発祥といわれています。先端の団子が1つだけ離れている特徴的な見た目は人間の五体を意味し、先端は頭を表現しているのだそう。 小ぶりの団子は米粉100%でもっちりとした食感。香ばしく炙られ、黒糖を使ったたれがたっぷり絡められています。甘さ控えめで食べやすいのもうれしいですね。持ち帰りの際は、下鴨神社が描かれた風情ある紙に包んでもらえますよ。

「みたらし団子」(3本450円、持ち帰り5本650円~)
加茂みたらし茶屋
カモミタラシチャヤ
素朴な味わいをできたてで。粟餅一筋の老舗「粟餅所・澤屋」

「粟」と書かれたのれんが目印
北野天満宮の門前にたたずむのは「粟餅所・澤屋」。江戸時代に創業し330年以上名物の粟餅を作り続けています。 注文を受けてから丸めるという粟餅はふっくらとやわらかで、できたてを味わうのがおすすめ。プチプチとした食感が楽しく、ほどよい甘さのこしあんで包んだものと、香ばしいきな粉をまぶしたものの2種類があります。夏には粟餅が入ったかき氷も登場するので、お参り後にクールダウンするのもいいですね。

「紅梅」(500円)。粟餅3つに緑茶がついたセット
粟餅所・澤屋
アワモチドコロサワヤ
1000年以上の歴史をもつあぶり餅「一文字屋和輔」

趣ある店構えが素敵。日本最古の老舗だという
今宮神社の門前にたたずむ「一文字屋和輔」。平安時代から続いているという甘味処で、「一和」とも呼ばれ親しまれています。 名物のあぶり餅は、平安時代中期に疫病を鎮めるため神前に供えたのがはじまりなのだそう。店先で餅を焼いている姿が印象的で、良い香りが漂ってきます。きな粉をまぶし炭火で炙った餅に、白味噌のたれがかけられており、餅の香ばしさやほんのりと甘いたれがたまりません。歴史に思いを馳せながら味わうのいいですね。

「あぶり餅」(1人前500円)。持ち帰りは3人前から可能
一文字屋和輔
イチモンジヤワスケ
*** 今回ご紹介した内容は、2021年4月にアップデートした「ことりっぷ京都」に掲載中です。より実用的・よりかわいい・より便利な一冊に生まれ変わったことりっぷをぜひ手に取ってみて下さいね。
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