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2021.07.28
【カメラ講座Part5】動物園で愛らしい瞬間を撮影しよう
簡単に習得できて、スマホでもデジタル一眼カメラでも 使えるテクニックを写真教室「たのしいカメラ学校」主催の矢島直美さんが伝授!今回のテーマは動物園です。動物の赤ちゃん誕生やお披露目など、明るい話題も最近多く、夏休みには動物園へと考えている人も多いはず。檻や金網などの制限がある中で常に動きまわっている動物たちを撮影するにはちょっとしたテクが必要です。ぜひ参考にして、愛らしい表情や仕草をカメラにおさめて。
【LESSON1】愛らしくてインパクトのある目線あり写真を撮ろう!
動物がこちらを見ているように感じる目線ありの写真は、それだけでとってもイ ンパクトがあります。相手は動物なので、気ままに動き、カメラに目線を投げか けてくれることはまれ。じっくりと時間をかけるという根気が必要です。
【LESSON2】動物たちの印象的な表情や動きを狙おう
元気に動き回るだけではなく、園内ではさまざまな表情を見せてくれる動物たち。鳴いたり、あくびをしたり、くつろいだ り…自分が「かわいいな」と思うその動物らしい表情や動きを狙ってみましょう。素早い動きは「連写機能」を使うことで 躍動感を捉えることができます。
(※)デジタルカメラの場合、イメージセンサーの大きさの違いによって、焦点距離が同じレンズでも写る範囲が変わるた め、「35ミリ判フィルムに換算した焦点距離」が基準値になっています。自分のカメラのイメージセンサーのサイズを知っ て、計算してみましょう。
●APS-Cサイズの場合:レンズの焦点距離×約1.5の値 ゆえに焦点距離300mmの望遠とは、約200mmの望遠レンズのこと
●マイクロフォーサーズの場合:レンズの焦点距離×2の値 ゆえに焦点距離300mmの望遠とは、150mmの望遠レンズのこと
【LESSON3】動物園は獣舎にも注目!
動物園は実は獣舎も見所。その動物のゆかりの地を再現していたり、動 物たちが暮らしやすいように建物がデザインされていたり。背景がいい 具合に映り込むように構図を整えてみましょう。 そのときに、水平垂直 が傾かないように、カメラの画面に「グリッド(写真の傾きやバラン スを見るための補助線)」を表示すると撮りやすいです。
【LESSON4】 いろんな角度から撮って組写真で楽しもう!
撮りたい動物がいたら、回り込んで、いろんな角度から撮影にトライし てみましょう。毛並みや特徴的な模様が伝わるように撮ったり、つぶ らな瞳や気になるパーツにぐっと寄ったり。撮影したあとは複数枚の 写真を組み合わせて鑑賞するのもおすすめ。 一枚だけの写真より、動物たちの生命力溢れる美しさが伝わって、魅力が何倍にも膨らみます よ!
いかがでしたか?今回のカメラ講座は「動物園」をテーマに、常に動き回る動物の決定的な瞬間を撮影する簡単テクニックをご紹介しました。Part6はデジタル一眼レフ愛用者に向けて「単焦点レンズ入門編」を8月に公開予定!ぜひそちらもご覧くださいね。
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神島由布子 写真協力/矢島直美
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