152
2021.09.11
チーズケーキのレシピは約140種!神戸・三宮の隠れ家「カフェ ケシパール」
JR三ノ宮駅から徒歩5分、ビルの2階にある隠れ家カフェ「カフェ ケシパール」。開業当初はランチやいろんなスイーツを取りそろえた一般的なカフェでしたが、チーズケーキの人気が高まり、今デザートはチーズケーキのみを提供。約140種もあるレシピから毎日入れ替わりで常時5~6種から登場します。ベイクド、スフレ、ニューヨーク、レアとタイプもさまざまで、常連さんでもなかなか同じチーズケーキにはめぐり合えないという、レパートリーの多さに驚かされます。
“ひとときの休息”が叶う、三宮の隠れ家カフェ
専用の階段はビルの北側。木のインテリアで統一されたあたたかみがある店内
神戸・三宮のなかでも比較的静かでオフィスが多い磯上公園付近にあります。オフィスビルの2階ですが、正面エントランスではなく、ビルの脇にある看板をたよりに専用の階段を登ると到着。都会の喧騒とはかけ離れた、落ち着いた空間が広がっています。 店名の「ケシパール」は小さな真珠の名前。石言葉は「ひとときの休息」で、誰もがいつでもケシパールで過ごす時間が特別なひとときの休息になりますように、という願いが込められています。実際に店内はとても静かな雰囲気で、それを好んで読書に訪れる人も多いそう。
「ケシパらしさを大切にしたい」と、店内にある家具は、チェアと鉄製の本棚以外はDIYが得意なオーナー西山さんが手作りしたもの。テーブルはもちろん、ベンチや棚、キッチン側にある小屋のようなカウンターから床、壁、天井にいたるまで、オリジナルでデザインしたと言います。 照明はアメリカやフランスのヴィンテージ、小さな雑貨は東欧アンティークのもの。お店の雰囲気に合うものを選んでいて、知人から「お店に飾って」といただくこともあるんだとか。
新鮮な組み合わせのフルーツやハーブを使った創作チーズケーキ
濃厚なのにフルーティーなカシスのベイクドチーズケーキ480円
これまで作り続けてきたチーズケーキのオリジナルレシピは約140種。そのなかから季節感を考慮して、週替わりで5種ずつ登場します。チーズが主役の王道タイプもあれば、フルーツやハーブが際立った創作系も。素材の組み合わせ方が斬新なのも魅力です。 例えばカシスのベイクドチーズケーキは、クリームチーズとカシスペーストを合わせたもの。しっとり濃厚なのにカシスのジューシーさも感じられ、口当たりは爽やか。刻んだビターチョコレートがアクセントになっています。隠し味に粉末状のラベンダーを加えているため、後味にラベンダーが香るというのも新鮮です。
パイナップルの味、香り、ジューシーさが満喫できるパイナップルのNYチーズケーキ(450円)
パイナップルのNYチーズケーキは、ソテーしてミントで香りづけしたパイナップルの角切りがたっぷり。クリームチーズに少しだけサワークリームを混ぜて湯煎焼きしているため、しっとりジューシーな食感です。パインのソースを加えたクリームチーズをトッピングしているため、どこを食べてもパイナップルの甘酸っぱさが口いっぱいにあふれます。
桃のフレッシュ感とチーズケーキのバランスが絶妙な桃のレアチーズケーキ(480円)
桃のレアチーズケーキは、クリームチーズがベースのレアチーズケーキと桃のコンポートで作ったゼリー寄せを重ねた二層仕立て。レアチーズケーキには桃の魅力を最大限引き出すため、バニラ、キルシュ、ハーブなどで香りづけし、桃の優しい甘さが際立ちつつ、香りのハーモニーも楽しめるさわやかな一皿です。
チーズケーキに合わせた最適なコーヒーでマリアージュを味わって
チーズ好きに人気が高い、ザ チーズケーキ450円
メニューはチーズケーキとドリンクのみ。土曜の朝だけスコーンが登場します。毎日オーダーできる定番のザ チーズケーキは、長年試作を重ねて完成した濃厚な味わい。クリームチーズ、パルメザン、マスカルポーネ、カマンベールの4種のチーズを使い、ひと口ごとにそれぞれのチーズの存在が感じられます。
チーズケーキとのマリアージュ(980円~)。コーヒーは東京の「堀口珈琲」のもの
看板メニューは、注文したチーズケーキに、スタッフが選んだ相性がいいブラックコーヒーをセットにした「チーズケーキとのマリアージュ」です。ひとくちコーヒーを飲み、その余韻を感じながらチーズケーキを食べると、コーヒーとケーキがほどよく混じり合い、最高のマリアージュが感じられるはず。 コーヒーの定番ブレンドは、華やかで甘い香りのフラワリー、芳醇な香味があるスパイシー、赤ワインのような果実感があるワイニー、やわらかい苦みのビタースイートの4種。さらに不定期で入れ替わるストレートコーヒーが3~5種あり、約10種あるコーヒーのなかから選んでもらいます。
週末限定オープンの「ケシパループ」は同じビルの9階にあります
2階と同じくオーナーさんのDIYで作り上げた空間
はなれとして4年前にオープンした「ケシパルーフ」。同じビルの9階にあります。こちらは混みやすい週末(金曜~日曜)と祝日の限定オープン。メニューは2階「ケシパール」と同じです。 両店ともにユニークな試みとして「静カフェ」と名付けたおしゃべりNGの時間を設けています。「カフェ ケシパール」は金曜日の17時~20時、「ケシパルーフ」は土曜日の18時~20時。1人で心からくつろぎたいとき、読書がしたいとき、ゆっくり考えをまとめたいときなどに利用してみて。
どんなチーズケーキに出会えるかは来店してみてのお楽しみ
これだけチーズケーキに特化したカフェはめずらしいため、チーズケーキ好きのリピーター多数。年齢・性別を問わず、ファンが多いと評判です。チーズケーキはイートイン限定でテイクアウトはしていないので、ぜひカフェに足を運んで味わってくださいね。 チーズケーキのラインナップは事前に公表していないので、お店に行ってみないとどんなチーズケーキに出合えるかわからない、そんなワクワク感がたまりません。チーズケーキとの一期一会を楽しみに訪れてみてください。
カフェ ケシパール
カフェ ケシパール
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
西 倫世 撮影:西木義和
Writer
西 倫世
関西を中心に雑誌やWEBで旅・グルメ・トレンド情報に関する記事を発信。ラジオ番組への情報提供も担当
の人気記事