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2021.08.27
野菜の力で身体健やかに♪フレンチスタイルのヴィーガンレストラン「monologue」
愛知県南部にあり、里山の景色があちこちに残る幸田町。この土地に残る古い民家を改装した一軒のレストランをご紹介します。ここで楽しめるのは前菜からデセールまで、近郊で採れた無農薬や有機栽培の食材が彩るコース。旬の野菜の美味しさを体いっぱいに感じられ、心と体を整えてくれる時間となってくれますよ。

築150年の民家を改装した里山のレストラン
名古屋からは車で1時間ほどの場所にある幸田町は、三河湾を一望できる展望台が絶景スポットとなっている三ヶ根山など、自然豊かな土地。今回紹介するレストラン「モノローグ」は、そんな三ヶ根山麓に広がるのどかな集落の田畑の中にポツンと佇むお店です。 オーナーシェフの神谷さんは、隣町の愛知県西尾市出身。フランスで料理を学び、その後西尾市内のヴィーガンレストランでシェフとして活躍。農家さんとのネットワークを作り上げ、自らも農業に携わってきました。

庭や畑の恵みでおもてなし。料理と季節を楽しむ
そんな神谷さんが長年使われていなかった築150年の民家を改装し作り上げたのが、美味しい料理をゆったりと楽しめるダイニングルーム。自ら壁を塗ったり、庭づくりをしたそう。席に座ると目線の高さにキッチンカウンターがあり、キッチンと一体となったような気分に。窓からは自家庭園と裏山の緑が広がる、心地よい空間です。
オーナーシェフの神谷泉さん
。栽培方法にもこだわった農家の野菜のほか、お店からすぐの場所にある自家の畑で収穫した野菜が並ぶことも。在来種など日本各地に伝わる昔ながらの野菜を種から育てているそうです。

野菜尽くしのフルコースをご紹介
全5品のランチコースは3850円(税込)
モノローグのランチはすべてコースとなっていて、野菜をふんだんに使ったフランス料理が楽しめます。前菜からデセールまで肉や魚など動物性のものは一切使用していないヴィーガンスタイルですが、味噌や醤油、酢など日本伝統の発酵調味料を自家製し、料理やソースに加えることで、多彩な味わいを生みだしています。 まず出てきたのが緑の野菜尽くしの前菜。瓢箪、白オクラ、白キュウリなどがさまざまな切り方で盛り付けられ、バジルや自家製ヨーグルトで作ったソースも緑色。竹炭のガレットも飾って食感を加えます。
パスタも生地から手作りしていて、もちもちの食感が楽しい一品。ラビオリにはコーンとジャガイモが詰めてあり、トマトや白ぶどう、ライムの酸味や甘味が凝縮したソースを絡めて。夏を感じさせるキリっとした酸味が食欲をかき立てます。
最後は地元名産の梨をたっぷり使ったタルト。デセールも卵や乳製品を使わず、白味噌や酒粕などでコクや甘味を加えたりと、発酵食品を使うこともあるとか。 料理は毎月一新し、旬の食材を取り入れるのはもちろん、陰陽五行や二十四節気を表現するなど、食べることで季節を感じ、体を整えてもらえたらという思いが込められています。

地元農家とのつながりが生んだ、野菜づくしの品々
ランチは2時間ほどかけてゆったりと楽しめますが、朝は野菜やパン、惣菜などがワンプレートになったブランチセットを楽しむことも。ケーキや自家製酵母パンは販売もしていて、テイクアウトすることも可能です。
夏野菜でいっぱいの神谷さんの畑。見学も可能です
「そんな風にベジタリアン、ヴィーガン関係なく、まずは美味しいものを楽しんで欲しい。野菜だけを食べているととても体が軽くなる気がしているんです」と、自身も生命力あふれる旬の野菜の美味しさ、栄養価の高さを実感しています。

丁寧に育て、作り上げる日々が食を豊かに
醤油のほか、味噌や塩麹などさまな調味料を自家製
お店では料理に使われている発酵調味料の作り方を体験できるワークショップも開催していて、味噌や醤油の手作り教室は大人気です。日々の暮らしを豊かに、健やかにするヒントを見つけられる場所にもなっています。
monologue
モノローグ
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田口真由美
Writer
田口真由美

好物は古いものと発酵したもの。名古屋を拠点に町や人、美味しいものを訪ねる日々を過ごしています。
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