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2021.09.21
まるくてキュートな姿を京都の路地裏で♪「あまいろ コーヒーとたい焼き」
思わずかばんからカメラを取り出したくなる、愛くるしいたい焼きが人気の「あまいろ コーヒーとたい焼き」。熊本・天草発祥、名パティシエ考案のレシピで作るたい焼きは、パンケーキのようにふっくら。烏丸西の細い路地奥、数軒のお店が連なる築100年超の町家長屋の一軒が「あまいろ コーヒーとたい焼き」です。
細い路地の奥にある隠れ家感あふれるお店
路地の通称は「笑(えみ)ろうじ」
烏丸から仏光寺通を西へ。江戸中期の俳人・与謝蕪村が余生を過ごしたという宅地跡の案内板を横目に通り過ぎると、飲食店が入居する京町家が佇んでいます。軒下の一部が路地への入口。昭和にタイムスリップしたような風情ある路地を奥へと進みます。 お店の目印は、少年のイラストが描かれた看板。日本史でおなじみの「島原の乱」を率いた天草のヒーロー、天草四郎です。
もうひとつの目印は軒下に掛かるこちらの看板
たい焼きの甘い香りが漂う店内
入り口付近でたい焼きを焼く様子が見られる
引き戸を開けて中へ入ると、たい焼きを焼く甘い香りがふわり。路地奥というロケーションですが、路地側と坪庭側、両方の窓から光が差し込む明るい店内です。 メニューを見ると、たい焼きは「つぶあん」「カスタード」、つぶあんとカスタードが両方入った「ミックス」の3種。ドリンクはコーヒーや紅茶、抹茶ラテなど豊富にそろいます。
天草発のまんまるなたい焼きを受け継ぎ、京都へ
コーヒーを淹れる井上さん。席はカウンター席のほかテーブル席もある
お店を営むのは井上智雄さん。天草の商店街で長年愛されてきた粉もんのお店「まるきん製菓」の名物たい焼きを受け継いでいます。「まるきん製菓」は、一度閉店したものの著名人を含むファンの間でプロジェクトが立ち上がり、復活。神戸三田の名店「パティシエエスコヤマ」によりたい焼きのレシピが改良されました。仕事で何度も天草の地を訪れ、「まるきん製菓」と縁のあった井上さん。京都でたい焼きのお店をはじめることになったのだそうです。
たい焼きは、パンケーキみたいにふっくら
「たい焼き」(230円)、「コーヒー(深煎りブレンド)」(340円)
たい焼きには、洋菓子にも使われる国産小麦粉を使用。卵や牛乳が入っているので、パンケーキみたいに表面はサクッ、中はふっくらとしています。餡は京都の製餡所のものを使用。カスタードは天草の緑茶を粉末にしたもの、煮出したものの2種を混ぜ込んだ自家製クリームです。
天草産のコーヒーや名産品も販売
たい焼きグッズも販売
コーヒーは天草で焙煎した豆をていねいに淹れてくれます。ほどよい苦みがあり、後味がすっきり。たい焼きとの相性も抜群です。 お店の一角では、たい焼きをモチーフにしたオリジナルのトートバッグ、タンブラー、ミラーを販売。天草のコーヒーや陶磁器、塩など天草の名産品も並びます。 「天草は車も人も少ないけれど、海があってごはんもおいしくて、のんびりと過ごせるいい場所。京都から天草のいいものを発信していきたい」と語る井上さん。 京都を旅しながら天草にまで足をのばしたような気分。心もまあるくなれました。
あまいろ コーヒーとたい焼き
アマイロ コーヒートタイヤキ
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佐藤理菜子 写真:小川康貴
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