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2022.03.27
京都・祇園にある京町家のお座敷で味わうラーメン&黒カレー「京ト麺 祇園東山つじ華」
祇園のお茶屋さんといえば、芸舞妓さんの舞いを楽しみながら食事を楽しむ華やかな場。そのお茶屋さん時代の風情はそのままに、お座敷でゆっくりと落ち着いてラーメンを楽しめる「京ト麺 祇園東山つじ華」が2021年秋に誕生しました。ひとひねりもふたひねりもされた花街のラーメンを味わってみませんか。
八坂神社や高台寺に近い路地裏の隠れ家

大通りの喧騒から離れた静かな路地
京ト麺へは、京都駅からバスで約20分の東山安井で下車、そのままバスの進行方向へ進み交差点を右へ。一筋東の地元の人しか知らないような細い路地の先に、お目当てのお食事処があります。玄関先の飛石に導かれ、のれんをくぐりましょう。
元お茶屋の京町家を改装

かつてはお茶屋だった築90年の京町家
床の間や坪庭など雰囲気のある和室にはテーブル席が。メニューは、ラーメンをメインにした「京ト麺 醤油」と「京ト麺 塩」、黒カレーがメインの「京ト彼」の3種類があります。 「オープン前には、祇園という伝統ある地で、国民食ともいえるラーメンやカレーをお出しするということに、反対もありました。でも、今まで祇園で食事をすることもなかったような若い方にも来ていただいています」と料理長の笠見さん。
食前酒から始まるラーメン膳

壱の膳は、食前酒の「聚楽第」
さっそく、店の名を冠した「京ト麺 醤油」(2500円)をいただくことにしました。 最初のお膳には、禅語の「一華開五葉」が記された食前酒の盃。京都の酒蔵である佐々木酒造の「聚楽第」は、どんなお料理にも合いそうなクセのないまろやかな風味が持ち味です。

弐の膳は、先付とラーメン、8種の具材と薬味
メインのお膳は、先付の小鉢と、別々の器に麺と具が盛られたスタイル。先付は、京赤地どりのテリーヌに赤玉葱のジャムがかかった珍しい一品です。 ラーメンは、4種の醤油と50種の塩をブレンドした醤油味のスープに、京都らしい細いストレート麺。醤油や麺も京都の老舗のものが使われています。隣のお皿には、京赤地鶏のむね塩、もも炙り醤油、京鴨ロースといった豪華な具材に加え、牛蒡ソースやじゃこナッツ山葵(わさび)油といった、ここだけのひと味違う薬味も。

参の膳は、お椀に盛られたデザート
お腹がいっぱいになったところで、出されたお椀の蓋を開けると、女性にとっては嬉しいデザートが。ほうじ茶のティラミスアイスと、ひとくちほうじ茶のどら焼きです。さりげなく添えられた八ッ橋も京都っぽくて素敵です。
こんな食べ方もできます♪

具材や薬味を麺にトッピング
また、笠見さんが面白い食べ方も教えてくれました。「もちろん、麺の上に具を載せて普通のラーメンのように食べていただいて結構ですし、具材をお供にお好みのお酒で一杯した後、締めのラーメンとして味わっていただけるよう、麺を後でお出しすることもできますよ」。 夜ごはんは軽くすませたいけれど、せっかくの京旅なのだから、なにかしら京都らしいものをというときに、ぴったりですね。店内にはカウンター席もあり、おひとり様も贅沢な時を過ごせそうです。 祇園の京町家で楽しむ和食の技を生かしたラーメン。この春は、花街でお食事デビューをしてみませんか?

京ト麺 祇園東山つじ華
キョウトメン ギオンヒガシヤマツジハナ
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戸塚江里子 撮影:保志俊平
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