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2022.04.02
文豪も愛した和菓子をおみやげに♪創業202年の老舗「羽二重団子 本店」
下町らしいレトロな雰囲気が残る日暮里エリアに店を構える「羽二重団子 本店」。創業202年のこちらでは、“文豪も愛した東京名物”として親しまれているおみやげの定番「羽二重団子」やもなか、水羊羹など、さまざまな和菓子を販売・提供しています。幅広い世代の人々に愛されているお店の和菓子を味わいに訪れませんか。
江戸時代から続く老舗和菓子店
スタイリッシュでおしゃれな外観
JR日暮里駅から徒歩2分。下町情緒あふれるレトロな雰囲気の日暮里エリアにある芋坂の角に「羽二重団子 本店」はあります。1819(文政2)年の創業以来変わらぬ味を届けるこちらでは、おみやげの定番として多くの人々に親しまれている「羽二重団子」を中心とした、さまざまな和菓子を販売・提供しています。2019年5月の改装により生まれ変わったシックな建物もすてきです。
暖簾をくぐると広々とした店内が
テーブル席やベンチ席などが約20席ほど
暖簾をくぐると、天井の高い和モダンな空間が広がっています。木の温もりを感じるおしゃれな店内にはイートインスペースもあり、こちらでゆったりと和菓子を味わうのもおすすめです。
時代を感じるアイテムの数々
落ち着いた雰囲気の店内には、歴史を感じさせるアイテムが展示されていました。江戸時代に初代店主・澤野庄五郎が芋坂に開業した茶屋「藤の木茶屋」が「羽二重団子 本店」の始まりで、一般の人々を中心に団子を販売していました。 これらは創業当時に使われていた台帳や俳諧歳時記、帳簿など。当時の姿そのままに残っており、どれも時代を感じます。訪れた際にはぜひ見てみてください。
おすすめは“文豪も愛した東京名物”「羽二重団子」です
「羽二重だんご」(616円)
「羽二重団子 本店」を訪れたら、「羽二重だんご」をいただきましょう。創業当時から販売している「羽二重だんご」は「焼きだんご」と「餡だんご」、煎茶がセットになっています。夏目漱石や正岡子規といった文化人にも愛され、作品にもたびたび登場していることから“文豪も愛した東京名物”として親しまれています。販売当初は「芋坂のだんご」と呼ばれていましたが、ある時“きめが細かくてまるで羽二重のようだ”とお客さんに言われた言葉がきっかけとなり、そのまま菓名、商号となったそう。
どちらもどこか懐かしい味わいです
左は2度焼き2度浸けの製法で作られた「焼きだんご」。醤油の香ばしいにおいが食欲をそそります。右は北海道産の小豆とザラメを使用したこしあんで団子を包んだ「餡だんご」。甘さ控えめなので、甘いものが苦手な人でも食べやすいです。 国産米を指定の微粒度合で製粉して作る団子の生地にもこだわりが。それぞれをよりおいしく食べられるようにと生地を作り分けており、「焼きだんご」はモチモチとした食感で、「餡だんご」は赤ちゃんのほっぺたのような繊細な柔らかさとなっています。実際に食べ比べてそれぞれの違いを体験してみてくださいね。
本店限定の「漱石もなか」もぜひ
「漱石もなか」(378円)
ニッコリ笑顔がかわいいこちらは、2019年のリニューアルオープン時に販売を開始したという本店限定の商品「漱石もなか」です。夏目漱石の作品「吾輩は猫である」にあやかって猫の形にしたというこちらは、「羽二重団子」で使用しているこしあんで一口サイズの団子を包んだ「しづくあん」3粒を、もち米でできたもなかの皮でサンドしたもの。 「羽二重団子」も「漱石もなか」も賞味期限はその日限りなのでご注意を。
おみやげやおもたせにもぴったりです
「羽二重団子 4本入お包み」(1208円)
店内では、作る際の手間暇を惜しまず「よく蒸かし、よく練って、よく搗く」という創業当時からの家訓を守り作り上げられた商品が販売されています。どれもおみやげやおもたせにぴったりで、「羽二重団子」は店頭に並べられている本数以外にも、持ち帰りたい本数を伝えれば包んでもらうことができます。
店内に飾られている東都のれん会の連名額
こちらは1951(昭和26)年2月に、先祖代々ののれんを守るべく創設された東都のれん会の加盟店が書かれた連名額。歴史ある約50軒の店が加盟しており、「羽二重団子 本店」は下から二列目・左から六列目に書かれています。
7代目当主・澤野修一さん
通常の団子より平たい形なのが特徴的な「羽二重だんご」。こちらは、昔から神仏へのお供え物とされていた団子を、一般の人々でも食べられるようにと初代店主・澤野庄五郎が考案し誕生しました。平たい形にしたのは、“庶民の口に入れるため、神様と同じ形は憚られる”という思いからだそうですよ。 創業202年、おみやげやおもたせ、ちょっとした休憩にもぴったりな「羽二重団子 本店」を訪れて、どこか懐かしい味わいの和菓子を堪能しませんか。
羽二重団子 本店
ハブタエダンゴホンテン
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クエストルーム 写真:古本麻由未
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