路地裏の古民家を再生した清澄白河のカルチャースポット「FOOD&GALLERY“RURI”」
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路地裏の古民家を再生した清澄白河のカルチャースポット「FOOD&GALLERY“RURI”」

美術館やギャラリー、カフェが多く点在する清澄白河。散策するのに楽しいエリアですが、小さな看板を見逃すとたどり着けない知る人ぞ知る店が「FOOD&GALLERY“RURI”」。埼玉県さいたま市の洋菓子店「PAS DE DEUX FACTORY(パドゥドゥ ファクトリー)」が手がけた新業態で2022年2月にオープンし、不定期で営業しています。素材にこだわったお菓子やお茶、セレクトされた雑貨類などがギャラリーのように並び、店の秘密めいた雰囲気と共に好奇心が刺激されますよ。

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周囲の民家に溶け込む隠れ家

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趣のある建物が立ち並ぶ一角にある

東京メトロ半蔵門線・清澄白河駅から歩いて3分、昔ながらの面影が残る閑静な路地裏に「FOOD&GALLERY“RURI”」はあります。目印となる小さな看板を頼りに狭い通路を半信半疑で進むと、突き当たり横には一見お店とは思えない重厚感あふれる引き戸が現れます。初めて訪れる方だとお店の場所が把握しにくいですが、迷いながらも探す道のりはまるで冒険のようで心が高鳴ります。

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築70年の古民家を再生した空間

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別世界に迷い込んだような静かな時間が流れる

勇気を出して引き戸を開けると、非日常の世界が待ち受けています。木材とコンクリートの異素材同士が醸し出す凛とした雰囲気のなか、整然と並ぶお菓子はアートのよう。

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ところどころ和の情緒も感じられる

視線を奥に向けると、天井から降り注ぐ光を浴びた木々の美しさに息をのみます。お香の匂いにふわり包まれて今までの緊張が一気に溶け、不思議と落ち着いた気分に。
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古民家との出合いから始まった新たな展開

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手がけるのは「パドゥドゥ ファクトリー」の2代目店主でありプロデューサーの河合 由海さんと、全ビジュアルを担当するクリエイティブディレクターの小林 明日香さん。小林さんが知り合いの所有する築70年の古民家を訪れたのをきっかけに、河合さんへ連絡をしてトントン拍子で開業に向けて話が進んでいきました。

「私たちは“あお”とともに生きている」をテーマに、都会の中でも自然を感じて軽やかに生きていくヒントをお客様と一緒に探求していきたいという想いを込め“RURI”と店名を名付け、深い瑠璃色をテーマカラーに。「どうやったら自然と文化が共存できるか、パドゥドゥ ファクトリーでも大切にしている想いを伝える手段をずっと考えていましたが、この物件に出合い胸にストンと落ちる感覚があったんです」と河合さんは話します。お客さんと考え方を共有し、繋がり、一緒に作り上げていく__。そんな他にはないコンセプトで誕生したRURIに訪れると、お菓子や雑貨類などを通じて新しい出会いが待っているかもしれませんよ。

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常温で持ち帰れるケーキのような菓子

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「kashi」864円

パティシエの村上 淳子さんによる、シンプルな原材料を活かす引き算を意識したお菓子は素材本来のおいしさが光ります。特に注目したいのが、季節に沿った半生菓子を月替りで展開するRURI限定の「kashi」で、6月は“梅雨曇りの山”をイメージ。スフレチーズ入りのパイ生地にメレンゲが儚く口どけると、ラム酒の香りがほんのり。島根県「木次乳業」のパスチャライズ牛乳で作ったやさしい甘味の自家製ミルクジャムがとろり絡まり夢心地に。

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ギフトにしたいクッキー缶やフローズンケーキ

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「cookiecan mini」1350円

「パドゥドゥ ファクトリー」より、ギフトアイテムを中心としたスイーツもそろえます。手のひらサイズの「cookiecan mini」は、クッキーの繊細な絞りとオーガニッククランベリーの赤色にキュン。島根県「木次乳業」のパスチャライズ牛乳を使い、粉の温もりに伝わって素材の風味がやさしく広がります。サクサク軽やかな食感は、もう一つ、あと一つ…と、止まらなくなるはず。

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「パドゥドゥクッキー缶M」4968円

味わいも食感もさまざまな9種のクッキーが入った「cookiecan m」。国産小麦粉、北海道よつ葉バター、平地飼い有精卵を使い、素材の味わいを引き出した飽きのこない味わいです。

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(左)「strawberry lemon」、(右)「green tea」各3024円

「パドゥドゥ ファクトリー」がフードロスや環境問題から予約販売を中心としたお店に2020年にリニューアルした際、新しく開発されたのがフローズンケーキ。瞬間冷凍でギュッと美味しさを閉じ込めてあるので暑い日中の持ち運びも安心で、気温が高くなるこれからのシーズンの手土産にも最適です。冷凍庫から出したては、アイスケーキとしても楽しめます。

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季節の情景が目に浮かぶオリジナルブレンドティー

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(左)「tsukicha box」1728円、(右)「tsukicha」432円

埼玉県さいたま市の狭山茶専門店「茶 岡野園」3代目の岡野 尚美さんが、季節に合わせて月替りでブレンドする「調茶 tsukicha」も見逃せません。6月は梅雨の情景や初夏の匂いを表現。やさしい甘さの茎茶に赤シソと山椒の爽やかな香りが見事なバランスをなし、清々しく喉を潤してくれます。気軽に試せるドリップバックタイプもあるので、お菓子とのペアリングを楽しんでみて。

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感度の高い食器などをお土産に

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整然と並ぶ品々をじっくり眺めていると特別な気分に浸れる

奥の棚には河合さんと小林さんの感性で選んだ品々が並びます。つい手に取りたくなる美しい佇まいのグラスや器は、埼玉県北本市「ギャラリー&カフェ やいち」より厳選した品で、季節毎にテーマを変えてセレクトしています。気になる商品を見つけたら声をかけてみると、商品のこだわりやストーリーを聞けるかもしれません。

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イベントや展示会を開催して人やモノを繋ぐ場所に

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「パドゥドゥ ファクトリー」で人気の量り売りクッキーイベントも今後開催予定

普段は開放していない2階のスペースを使って、イベントや展示会を今後検討しているそう。「お茶の淹れ方を学ぶ会や、生産者から直接話を聞く機会を設けようと思っています。RURIに訪れることで心のときめきを呼び覚ましたり、軽やかに生きるヒントを何か持ち帰ってほしいです」と、河合さんと小林さんのアイデアは尽きることがありません。営業は2年間限定の予定ですが、今後どのような展開をするのか注目が集まります。 見どころの多い清澄白河散策の合間に、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

FOOD&GALLERY“RURI”

フードアンドギャラリールリ

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