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2022.06.26
金沢のひがし茶屋街で「生麩甘味処 不むろ茶屋」の名物しら玉生麩を味わいましょう♪
1865(慶応元)年に創業した金沢の老舗「加賀麩不室屋(かがふふむろや)」は、金沢市内に数店舗あります。なかでも、ひがし茶屋街メインストリートの突きあたりにある「不室屋東山店」は、城下町の風情を残す町家を改装した店舗。併設している「不むろ茶屋」は、茶屋スタイルの甘味処です。 もっちりした食感がクセになる、名物の「しら玉生麩」。3種類のお好きなトッピングで楽しんで、金沢の思い出にしませんか。
落ち着いたお座敷でゆったりと甘味のお麩メニューを
細い通り庭には木々が植えられて、目に優しい緑が和み時間をつくる
築100年以上の土間のある町家を改装した「不むろ茶屋」。靴を脱いで中へ入れば、縁側のある和室が広がり、床の間には金沢らしい金箔をほどこした絵画が飾られています。そもそもお麩といえば、お惣菜として料理に使うものという先入観がありますが、不むろ茶屋では甘味のしら玉生麩を使った和スイーツが名物です。 夏は、さっぱりとした甘味の冷たいお汁粉に、しら玉生麩を浮かべた「冷やし生麩汁粉」。冬はアツアツのしら玉生麩をきな粉と黒みつで味わう「釜揚げしら玉麩」もおすすめです。
歯切れが良くもちもちつるんとした「しら玉生麩」
好きなトッピングの味を見つけたい「しら玉生麩」850円
伝承された麩をつくる事、そしてそこで培われた知恵と技を活かした新たな麩を生み出す事、その両方を考えている「加賀麩不室屋」の、新たな試みとして作られたスイーツ用の生麩。ストレートにそのおいしさを楽しめるのが、商品名そのものをメニュー名にした「しら玉生麩」です。 しら玉生麩に合うように調製した粒あん、香ばしいきな粉、甘じょっぱいみたらしダレのトッピング3種が付いてくるので、まずはそれぞれ一種ずつ付けて食べて、そのあとはさまざまな組み合わせを自由に楽しみましょう。
(左)お昼やおやつタイムを上手く外すとゆったりとした時間が過ごせる(右上)テイクアウトのみの「てまり麩ソフトクリーム」500円(右下)夜になると格子から光が漏れて美しい
ピンク×ブルー×ホワイトの丸い小さなおてまり麩をあしらう「てまり麩ソフトクリーム」もフォトジェニックで人気です。茶屋のエントランスや玄関先にある長イスに座って味わうことができます。ひがし茶屋街は、食べ歩きは禁止なので、小さいながらもテイクアウト用の飲食スペースがあるのはうれしいですね。
名物を味わった後はお買い物をしましょう
(左上)金沢限定の「金の宝の麩」1個540円(右上)「おやつ麩」3個セット778円(左下)彩り麩各238円(右下)不室屋東山店の外観
「生麩甘味処 不むろ茶屋」で、しら玉生麩を味わったら隣の「加賀麩不室屋東山店」でおみやげを買うのもおすすめです。 金沢だけで販売している限定の「金の宝の麩」は、加賀藩ゆかりの剣梅鉢紋のふやきの中に、加賀友禅のぼかし技法を活かした見た目美しい友禅菊麩に、金沢らしく金箔などを散りばめたおすまし。また、小さくて色鮮やかな「彩り麩」はどんな料理にも合うのでお配り用のおみやげに。
(左上)おやつ麩(右)生麩まんじゅう(左下)ふやき御汁 宝の麩
ほかにも「加賀麩不室屋」のおみやげで人気はこの3種。そのまま食べられる、ほんのり甘い スナック風麩菓子「おやつ麩」や、生麩の甘味「生麩まんじゅう」、定番の「ふやき御汁 宝の麩」が人気です。 そもそも、即席のおすいもの「宝の麩」ができたのは、三十数年前に、五代目当主の子どもたちの海外留学がきっかけだとか。乾燥させた野菜や麩などの具をふやきの最中につめ、金沢風の味にブレンドした粉末だしを添えて、母心で送ったものが「宝の麩」の元となったそう。そんな話をしながらおみやげを渡すのもいいかもしれません。 「加賀麩」は金沢らしいおみやげ。種類もいろいろあって、軽いので持ち帰りやすさもあります。ひがし茶屋街のお店なら、食べても買ってもどちらも一度に楽しめますよ。
生麩甘味処 不むろ茶屋
なまふかんみどころふむろちゃや
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土井淑子 撮影:藤原 慶
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