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2022.07.11
マグカップや水出しで毎日、手軽に。お茶農家さんに習う、煎茶の美味しい淹れ方‐part2‐
伊勢茶専門店を営み、お茶農家の2代目もある松本さんにうかがう、煎茶の美味しい淹れ方についての第二回目。今回は普段の暮らしに取り入れやすい、手軽な煎茶の淹れ方のアイデアについてご紹介します。松本さんのお店では、茶葉の栽培から加工まですべて自家で手掛けた、さまざまな味わいの伊勢茶を販売していて、水出し専用のティーバッグなど手軽に楽しめようにした商品も。毎日煎茶を楽しんで欲しいという思いを形にしたお店で、お茶を楽しむアイデアを教えてもらいました。
ストレーナーやティーバッグを使ってマグカップで
マグカップの形にあった深いストレーナーがあると便利です
松本さんは煎茶を急須で淹れながら楽しむことができるカフェを開いていますが、そこではマグカップでも煎茶を提供しています。急須を用意するのが面倒…という人にもこれなら真似できそうです。茶こしは写真のようにカップの中に入るサイズで持ち手が付いたものだと何度か湯に浸して味を調節できます。熱湯を注いで30秒蒸らして茶葉を濾すだけと簡単です。

夏には水筒に入れるだけの水出しもおすすめ
水出しのボトルはステンレスがお茶が酸化しにくいのでおすすめ
お茶農家に生まれた松本さんは、子どもの頃から煎茶を当たり前のように飲んでいて、学校に持っていく水筒のお茶は麦茶ではなく煎茶だったとか。「水出しの煎茶だったので、苦みが少なく子どもの頃から飲んできました。水出しはお湯から淹れたものよりすっきり飲みやすいのが特徴。当店のお茶は水に入れて30秒ほどで飲めるようにしています」。水出しならカフェインも少ないのだそう。 容器はステンレスのボトルが保冷もでき、これからのシーズンにはおすすめです。分量は500mlの水に茶葉を5gほど。お店では水出し用に茶葉をブレンドし、すっきりした味になるよう調整したティーバッグも販売しています。水を継ぎ足して二煎目を楽しむことも。氷をたっぷり入れて水出しを作ると、キレイな煎茶本来の色をキープできるそうですよ。
左が深蒸し、右が浅蒸しの茶葉。一般的に深蒸しのほうが茶葉が細かい
おいしい煎茶を手軽に、暮らしのそばに

松本さんのお店では朝ボトルというサービスも行っていて、毎日朝の時間帯に茶葉が入った水出しボトルのお茶を300円で販売しています。飲み切っても水を足して2回ほど楽しめるのでとてもお得。仕事帰りに空になったボトルをお店に返却してもらうというリターナブルなシステムとなっていて、お茶を飲む習慣を手軽に、気軽に身につけられるサービスとして人気を集めています。

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田口真由美
Writer
田口真由美

好物は古いものと発酵したもの。名古屋を拠点に町や人、美味しいものを訪ねる日々を過ごしています。
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