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2022.09.15
箱根・翠松園で時を忘れてくつろぐ。大正ロマン香る温泉宿で贅沢な旅時間
箱根十七湯のひとつ、小涌谷。その自然豊かなエリアにひっそり佇む「箱根・翠松園」は、全23室、かけ流しの温泉露天風呂付きという贅沢な設えの温泉宿。国の登録有形文化財「三井翠松園」を利用した料亭は、お食事だけでなく、大正時代へ飛び込んだような非日常感も味わえます。 極上の湯に癒されて、ノスタルジックな空間でおいしい時間を。大切な人とのプライベートな時間を心ゆくまで満喫しませんか?
ゆるりと箱根時間を過ごせる隠れ宿
風格ある「多行松」がお出迎え
新宿からおよそ90分。箱根町のほぼ中央、小涌谷温泉の小道に入った場所に「箱根・翠松園」はあります。こちらは、約1万平方メートルの敷地にわずか23室しかない、ラグジュアリーな温泉宿。森の中にひっそりと、濃い自然に溶け込むように佇んでいます。
大正ロマンを感じさせるロビーラウンジ
エントランスをくぐって、館内へ。ロビーラウンジは重厚感のあるインテリアがセンスよく配され、レトロモダンな雰囲気。ふと聞こえてくるシャンソンが、ノスタルジックな空間と相まって、旅気分をワクワク盛り上げてくれます。
翠松園オリジナルブレンドの炭火焙煎珈琲を使用
多彩な木々の色使いがおしゃれな「翠松園ロゴ入りキーホルダー」(1100円)
そして、ロビーラウンジの一角には、職人の技が光る伝統工芸品を集めたコーナーも。なかでも、江戸時代から愛され続けている「寄木細工」は種類も豊富。お土産にもぴったりです。
好みの空間で優雅にリラックス
定員2~4名の「ラグジュアリースイート 尚」
お部屋は全部で23室。それぞれ間取りやインテリアが異なり、同じ部屋はひとつとしてありません。最も広い「ラグジュアリースイート 尚」は、120平米を誇る贅沢な造り。ハンモックが揺れるウッドデッキもあり、ゆったり開放的な空間で、思う存分リフレッシュできます。
石造りの露天風呂には、源泉かけ流しの温泉がたっぷりと
自慢のお風呂は、敷地内に湧く温泉を贅沢に使用した源泉かけ流し。しっとりなめらかな湯には、美肌をサポートしてくれるメタけい酸がたっぷり含まれています。ざぶんと温泉に浸かれば、ぽかぽかと温まって、お肌しっとり。時間を気にせず、のんびり湯浴みを楽しみましょう。 露天風呂の横には、冷蔵庫付の休憩スペースも。ひんやりとした風が駆け抜ける空間で、至福の湯上がりビールも楽しめます。
ゆったりとした気分になれる、仕切り壁のない「プレシャススイート 淳」
全23室中、最も多いのが「プレシャススイート」。全8室あり、内風呂を備えたタイプや和洋室タイプなど、お部屋の仕様はさまざま。旅のシーンや目的にあわせて、好みのタイプを選んでくださいね。
定員2名の「コンフォートスイート 箱」
こちらはデスクを中央に配置し、リビングスペースとベッドスペースを分けた「コンフォートスイート 箱」。横に広いデスクは、ワークスペースとしても重宝します。
ひと息つく時間が楽しみになる無料のドリンク
オリジナルティー2種「オーガニックデトックス」「オーガニックピュアブラック」
客室には、ネスプレッソマシーンの他に、ビールやお水、サンフランシスコ生まれのマイティ―リーフとコラボした「翠松園オリジナルティー」などを無料で取り揃えています。 玄関脇に設けられた「バトラーボックス」を利用すれば、スタッフと顔を合わさず、必要なものを部屋までお届け。滞在中、ひと目を気にせず、とことんリラックスできます。
空を眺め、緑と触れ合える露天風呂へ
客室のお風呂以外に、ドライサウナを備えた大浴場も。広々とした露天風呂は、開放感たっぷり。都会では見ることができない景色に囲まれて、いつまでも浸かっていたくなります。温泉で温まったら、無料のアイスキャンディやドリンクをどうぞ。
文化財の料亭で大正時代へタイムトラベル
メインダイニングの近くには、樹齢300年の紅葉の木が鎮座
登録有形文化財の三井翠松園は、メインダイニング「料亭 紅葉」として、今もなお活躍中。 夕食までの時間は、ダイニング周辺の庭園を散策してみましょう。春は新緑を、初夏はアジサイを、秋は紅葉を。 季節ごとに表情を変えるその姿は美しく、何度訪れても飽きることがありません。
目で舌で。美食を味わい尽くす珠玉の懐石料理
消えゆく煙とともに、美しい料理が姿を現す
お楽しみのディナーは、懐石料理か鉄板焼き、好きな方を選べます。月替りの懐石料理は、地元の食材を中心に、全国各地から旬の素材を吟味。匠の技で、彩り豊かな旬菜の滋味あふれる品々を生み出していきます。 丁寧に盛り付けられた八寸は、遊び心が加わった斬新な演出にも注目。夏は箱根の朝霧をイメージしていて、ドライアイスが大皿に煙ります。
ご飯は魚沼産のこしひかりを釜炊きで提供。この日の具材は金目鯛
重厚感ある大正レトロなバー
さらに旅の夜を充実させるなら、ダイニングに併設されたバー「伊都(いと)」へ足を運んでみましょう。ほのかな明かりが灯るバーは、日常から離れてリラックスするのにぴったり。障子や欄間を活かしたモダンな空間には、100種類以上のお酒が並びます。
「すだちの和風ジントニック」、「フレッシュフルーツのカクテル」※9月まではシャインマスカットのカクテルを提供
まさに夕食並み! 品数豊富な贅沢朝ごはん
9月末までは、夏仕様の朝食が楽しめる
年に3回変わる朝食は、和食か洋食、好きな方を選べます。和食は、体を目覚めさせるフレッシュジュースからスタート。自家製温豆腐とサラダをいただくと、ベストなタイミングでお膳が運ばれてきます。この日のメニューは、江戸前風の甘めの卵焼き、冷やし煮物、魚の味噌漬け、お造りなどがずらり。朝から豪華、そして幸せにあふれる朝食に心もお腹も満たされます。 季節ごとに何度も足を運びたくなる「箱根・翠松園」。非日常へと誘う、箱根のワンランク上のおこもり宿で、ステキな思い出づくりをしてみてください。
箱根・翠松園
ハコネ・スイショウエン
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安藤美紀
Writer
安藤美紀
湘南を拠点に全国を旅するフリーライター。執筆した記事は1000以上。温泉の資格も複数保持。
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