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2022.12.27
できたての和菓子やパフェが楽しめる「榮太樓總本鋪 日本橋本店」
日本橋の近くにある「榮太樓總本鋪 日本橋本店」は、「名代金鍔」や、三角のかたちの「梅ぼ志飴」など、江戸っ子に人気の多くの和菓子を生み出しているお店です。 喫茶室を併設する日本橋本店では、職人がその場で手焼きしてくれる「名代金鍔」や、飴の蜜を使った和風パフェを食べることができますよ。

入口中央の石畳は江戸時代から使われていたものだとか
麒麟像でおなじみの日本橋から中央通りを1本入ってすぐのビルの1階にある「榮太樓總本鋪 日本橋本店」。もとは屋台から始まり安政4年に旧名の日本橋西河岸町に店を構え、今もなおその地で商いをしていると聞くと江戸の歴史の深さに驚きます。
5つのブランドが集結。飴におせんべい、生菓子もそろいます

2020年に江戸時代の町家をモチーフに木材を使った内装にリニューアル
時代の移り変わりとともにテーマや専門性の幅を広げ、現在は5つのブランドを展開。百貨店にはブランド別に出店していますが、日本橋本店ならすべてのブランドが一堂にそろっています。

東京みやげ探しにもぴったり
喫茶室で自慢のこしあんを使った甘味やコーヒーを

黒あめ蜜をオーダーした「榮太樓あんみつパフェ」(715円)。なめらかなこしあんや、ほのかに甘いお餅を味わえる
喫茶室を併設している日本橋店では、お買い物ついでのひと休みにカフェ使いもできるのが嬉しいところ。 メニューのなかでも、特に人気が高いのが「榮太樓あんみつパフェ」。あんみつの素材をベースに、パフェのように盛りつけた見た目がレトロで目を引きます。上からかける蜜は、4種のあめの蜜から選ぶことができますよ。

「焼きたて名代金鍔」(テイクアウト324円、イートイン330円)
また、この店舗だけで楽しめるのが、職人による金鍔の実演。 江戸時代から作られるようになった金鍔。刀の鍔(つば)を思わせる丸い金鍔は作るのに手間がかかるため、時代が下がるにつれて作られなくなっていったそう。 現代では、量産しやすい四角い形が主流となっていますが、江戸時代から変わらない丸い形が榮太樓總本鋪のこだわりです。

一説によると、あんを小麦粉の薄い皮で包んで焼く、その焼き色が金色のことから、“金”鍔という名前の由来だとか
榮太樓總本鋪の金鍔は、江戸の形を引き継いで今でも丸型。日本橋本店では、この金鍔を焼きたてで食べることができます。焼きたての金鍔は、仕上げのごま油が香ばしく、ぎっしり詰まったあんもしっとりほかほかのおいしさ。テイクアウトもできますが、まずはその場で食べるのがおすすめです。

「日本橋バターどらやき」(1個324円、箱入りは5個入/8個入を展開)
店内にずらりと並ぶ商品の中でも、「日本橋バターどらやき」は、この冬で登場したばかりの新商品。 しっとりふんわりしたどら焼きの皮と、きめの細かいあんこの中にはカルピスバターがたっぷり。なめらかでコクのあるバターの塩気も程よく、香りがあとを引いて満足感のあるおいしさです。

緑茶やコーヒーとの相性もばつぐん

江戸時代から、日本橋で時代の移り変わりを見守ってきた「榮太樓總本鋪」。文化や暮らしが変化していくなか、時代に沿った和菓子を作り続けています。 ぜひ日本橋本店を訪れて、江戸時代と同じ丸い形の、焼きたての金鍔を味わってみてはいかがでしょうか。

榮太樓總本鋪 日本橋本店
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朝光洋理 写真:廣田真珠
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