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2023.01.06
仙台・定禅寺通から徒歩10分の住宅街にオープンした「長刀丁 木香テラス」
2022年12月1日、仙台のシンボルロード・定禅寺通から徒歩10分の住宅街に、古いマンションをリノベーションした複合型コミュニティスポット「長刀丁 木香テラス(なぎなたちょうもっこうてらす)」がオープンしました。マンションの1階には、ハーブ酵母を使ったパン屋さん、野菜たっぷりの惣菜を作るデリカテッセン、淹れたてのコーヒーがゆっくり味わえる喫茶店が並びます。

2022年12月1日にオープンした複合型コミュニティスポット

勾当台公園駅から徒歩10分ほど。住宅街の路地にたたずむ築43年のマンションをリノベーションし、「長刀丁 木香テラス」が誕生しました。企画したのは、仙台市内でインテリアショップや雑貨店などを営む建築士事務所リディアル。 1階には、ハーブ酵母や地元の特産品を使ったパンの店「麦薫る風処 萌芽」、手づくりのお惣菜屋さん「KITCHIN DELICA meguru」、コーヒーの芳醇な香りに癒される「喫茶meguru」がオープンしました。2023年春には、フリースペースも開設予定。初夏は木香バラが咲き誇ります。

「麦薫る風処 萌芽」のハーブ酵母を使った新感覚のパンを

お昼ごろに売り切れることもあるので早めの来店がおすすめ
ラベンダー酵母をはじめハーブを使った自家製酵母パンと発酵菓子のお店。定番から食事パン、スイーツ系まで並びます。野菜やフルーツ、ハーブ、海産物、米など、お店で使う素材は、県内各地の生産者直送のものばかり。 端正でありながらどこかコロンとかわいらしい印象のパンですが、メニューを見ると、「ほやポテト」、「海苔の塩パン」、「古代米のホットドック」、「オリーブ葉のあんバター」など個性派ぞろいです。
右から海苔の塩パン240円、オリーブ葉のあんバター300円、古代米のホットドック300円、ほやポテト260円
耳の聞こえない店主の羽生裕二さんは、「小麦を媒体に、宮城県内のさまざまな特産品をパン職人ならではの活用法で風のように広めたいです」と伝えてくれました。今後は、旬の素材で作る期間限定のパンも登場。また、スワッグや雑貨なども販売予定です。
麦薫る風処 萌芽
ムギカオルカゼドコロホウガ

地元の野菜たっぷりのデリカが味わえる「KITCHIN DELICA meguru」
イートインスペースもある
朝8時からオープンするデリカテッセン。その日に入荷した地元の野菜をたくさん使った惣菜やスープ、お弁当、宮城県産コシヒカリと角田産の梅干しのおにぎりなど、手作りデリカを販売し、カウンターで食べることもできます。 「メニューはその日の野菜の表情をみて作ります。“野菜がたっぷり取れて嬉しいし、日替わりメニューで飽きない!”と毎日のようにご来店するお客様もいらっしゃいますよ」と、店主の細井美智代さんは話します。
meguru弁当(900円)。この日は大根とチキンの野菜あんかけ、おから煮、赤カブマリネ、古代米など
イートインスペースで旅行客が朝ごはんを食べたり、通勤途中の人たちがランチ用のおにぎり弁当を購入したり、11時から販売のmeguru弁当やmeguruカレーを「喫茶meguru」に持ち込んでコーヒーといただいたりと、いろいろな楽しみ方ができます。
本日のデリカが並ぶ
KITCHIN DELICA meguru
キッチンデリカメグル

「喫茶meguru」でカフェタイム
椅子はデンマークの名作、アルネ・ヤコブセンのアリンコチェア
木香テラス内の最奥にある「喫茶meguru」は、白漆喰の壁や木造りの床が素敵な空間に、北欧デザインの名作椅子やテーブルを設えられた静かな印象の喫茶店。
温度にも気を配りながらていねいに淹れるコーヒー。ビターな木香ブレンドが人気
オーダー受けてから豆を挽き、一杯一杯ていねいに淹れるコーヒーは香りが高く、やさしい苦みの余韻が残ります。紅茶やハーブ―ティーがポット出しされるのもうれしいポイントです。 山形県朝日町のりんご農家によるりんごの存在感がある「アップルパウンドケーキ」や濃厚な甘みがコーヒーの苦みとよく合う「テリーヌショコラ」などのスイーツも人気。また、ワンオーダーすれば、木香テラス内のお店で購入したパンや惣菜、弁当などを持ち込むこともできます。
アップルパウンドケート(500円)と木香ブレンド(500円)
喫茶meguru
キッサメグル
木香テラス内のお店をめぐり、ラストは喫茶店でゆったりと過ごしてみてくださいね。
長刀丁 木香テラス
ナギナタチョウモッコウテラス
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