
10
2023.02.14
2/14-4/9|大戦後の自由な時代を生きた女流画家の絵画に触れる「マリー・ローランサンとモード」
渋谷にあるBunkamura ザ・ミュージアムで、2023年2月14日(火)から4月9日(日)まで開催される展覧会「マリー・ローランサンとモード」。1920年代のパリで、独特な色使いの作品を多く描いた女流画家、ローランサンの芸術を紹介する展覧会です。
大戦に挟まれた1920年代のパリで活躍した女流画家

マリー・ローランサン 《ヴァランティーヌ・テシエの肖像》 1933年 油彩/キャンヴァス ポーラ美術館
1883年、パリで生まれたマリー・ローランサン。アカデミー・アンベールで絵画を学び、ピカソやブラックとの交流から、初期にはキュビスムの影響色濃い作風でしたが、後に、パステル調の淡い色調と優美なフォルムが特徴の女性的な作風となり、エコール・ド・パリの中でもひときわ輝く存在となりました。

マリー・ローランサン 《ばらの女》 1930年 油彩/キャンヴァス マリー・ローランサン美術館 © Musée Marie Laurencin
女性のファッションに革命を起こした、ココ・シャネルも同じく1883年生まれ。女性的な美をひたすら追求したローランサンと、男性服の素材やスポーツウェアを女性服に取り入れたシャネル。

マリー・ローランサン 《ニコル・グルーと二人の娘、ブノワットとマリオン》 1922年 油彩/キャンヴァス マリー・ローランサン美術館 © Musée Marie Laurencin
本展では美術とファッションの境界を交差するように生きた二人の活躍を軸に、“モダンガール”ブームを牽引したシャネルの軌跡と、1910から1930年代のファッションも紐解き、時代を映した二人の創作の今日的な意味とその真価を探ります。

マリー・ローランサン 《鳩と花》 1935年頃 油彩/キャンヴァス(タペストリーの下絵) マリー・ローランサン美術館 © Musée Marie Laurencin
Bunkamura内のレストラン「ドゥ マゴ パリ」とロビーラウンジでは、会期中期間限定で、ローランサンの作品からインスピレーションを受けたタイアップメニューも登場します。 「Shibuya Upper West Project」の開始に伴い、オーチャードホールを除いて2023年4月10日(月)から2027年度中ごろまで休館が予定されているBunkamura。休館前の展示会場ではラストとなる展覧会にぜひ足を運んでみませんか。

セシル・ビートン 《お気に入りのドレスでポーズをとるローランサン》 1928年頃 マリー・ローランサン美術館 © Musée Marie Laurencin
マリー・ローランサンとモード
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
の人気記事













































