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2023.03.27
【プレゼントも♪】阿波おどりやリバークルーズ、お遍路さん気分も♪徳島の素敵なスポットをめぐるショートトリップ
羽田空港から約70分、関西方面からは車で約2時間と、アクセスしやすい徳島には、地域の魅力を掘り起こす素敵なスポットがあちらこちらに点在しています。今回は見どころが集まる徳島市からダイナミックな海の景色が広がる南部をめぐるショートトリップをご紹介。街の個性を感じながら、おいしいものときれいな景色を探しに行きましょう。 記事の下部には、抽選で3名様に『ことりっぷ四国』が当たる読者アンケートを用意しています。みなさまのご応募をお待ちしています。
【徳島タウン】「ひょうたん島クルーズ」で徳島市内を水上さんぽ
(上・左下)ひょうたん島の周囲、約6kmをめぐる(中下)川沿いには桜が咲くことも(右下)目の前に眉山を望む
徳島県東部に位置する徳島市は、吉野川をはじめ大小134の川が流れる水の都。かつては水に囲まれた地の利を生かして徳島城が築城されたり、特産品である藍染料の出荷が行われたりと、水とのゆかりが深いエリアです。そんな水都の魅力を体感できるのが「ひょうたん島クルーズ」。ひょうたん型の中州の周囲を約20分の船旅でめぐります。徳島城跡に残る江戸時代の石垣や全国的にも珍しい市街地にあるヨットハーバーなど、今と昔を感じられる景色が次々に現れ、船長さんのガイドとともに水上さんぽが楽しめます。
新町川のボードウォークで開催されるとくしまマルシェ
新町川はかつてドブ川と呼ばれるほどに汚れていましたが、水を生かした町づくりのため市民の手によって現在のきれいな姿に。より身近に感じてもらいたいと「ひょうたん島クルーズ」が始まり、水辺のイベントも開催されるようになりました。 毎月最終日曜に開催される産直市「とくしまマルシェ」も新町川を盛り上げる人気イベントのひとつ。白いパラソルを広げた約80軒のショップが川の景色に映えるようにして並びます。出店できるのは、安全・安心のおいしさ、徳島県産の食材本来の魅力を引き出しているかなど厳しい基準を満たした出店者のみ。毎月変化する旬な商品が集まるフェアゾーンをはじめ、生鮮、肉・魚フード、コンセプトカフェ、加工品、ライフスタイルの6つのゾーンで個性豊かなお店が迎えてくれます。
ひょうたん島クルーズ
ヒョウタンジマクルーズ
とくしまマルシェ
トクシママルシェ
【徳島タウン】「O-ba’sh cafe.」で地元野菜がたっぷりのランチを
(左上)焼き菓子やパンの販売も(左上)その日に選べるパンを紹介(右)週替わりプレート1430円
ここは新町川からすぐの場所にある、天然酵母のパンと徳島のおいしい野菜が主役のカフェ。姉妹店の「o-ba’sh crust」で焼かれたパンは、3つの自家製酵母を使い分け、牛乳や卵は使わず、九州産小麦、水、塩というシンプルな材料をベースにしています。人気のランチメニューは、約10種類のパンと黒米おにぎりから選べる「週替わりプレート」。3種類のおかずとサラダ、ピクルスなどがセットになったヘルシーな内容で、毎週農家や八百屋さんに相談して、素材本来のおいしさを生かした味付けを目指しているそう。県産を中心とした約15種類もの旬の野菜がプレートを彩ります。
自然光が注ぐ空間でゆっくりと過ごせる店内。窓辺のカウンターもテーブル席もどちらも心地いい
コーヒーは、徳島市内にある喫茶店「可否庵」が焙煎したオリジナルブレンド。パンやスイーツを邪魔しないように軽めに抽出されています。週替わりランチだけでなく多彩なトーストメニューやサンドイッチプレートなど徳島の野菜と自家製パンが味わえるメニューが充実。ランチやモーニング、カフェタイムとどの時間帯でもおいしい時間が過ごせる一軒です。
O-ba’sh cafe.
オーバッシュカフェ
【徳島タウン】地域の魅力を醸成する「万代中央ふ頭」の喫茶店へ
(左)定期的にイベントが開催されるアクア・チッタパーク(右)川を眺めながらくつろげるカフェや雑貨店が並ぶ
新町川沿いには、素敵な雰囲気がただよう水辺エリアがまだまだ。たとえば河口付近には、かつて海運の中心地としてにぎわっていた倉庫街が残っています。ここは徳島市の中心部でありながらも整備されておらず近寄りがたい雰囲気だったそう。地元の有志が立ち上がり、人々が行き交う交流の場へと再生されました。一帯は「万代中央ふ頭」と呼ばれ、今では水辺の景色と倉庫街の雰囲気を生かしたおしゃれな雑貨店やカフェなどが続々とオープン。倉庫に囲まれる広場にはベンチや遊具が置かれ、「アクア・チッタパーク」として憩いの場所になっています。
本日の珈琲450円、本日のシフォンケーキ200円
万代中央ふ頭で買い物を楽しんだら、その一角にひっそりとある「美馬珈琲」でコーヒータイムを。倉庫の一部を改装した空間に築230年の古民家から移築した梁やアンティークの家具を配し、2021年のオープンながらまるで老舗喫茶のような雰囲気を醸しています。
(左)コーヒーの香りで満ちる店内(右上)手動のコーヒーミルで挽いて丁寧に抽出(右下)中煎り~中深煎りで焙煎する
喫茶文化が息づく徳島県には、ハイレベルな自家焙煎コーヒーの店が数多く点在しているのをご存知でしょうか。美馬珈琲もそのひとつで、毎日焙煎するというコーヒー豆は20か国もそろい、常時10種類の豆を販売しています。喫茶メニューでは、そのなかから2種類を「本日の珈琲」と「もう一つの珈琲」として提供。コーヒーと一緒に味わいたい手作りのシフォンケーキはやさしい甘さで、イチジクや夏みかんといった旬の果物や酒粕を使ったものが登場します。
美馬珈琲
ミマコーヒー
【徳島タウン】阿波おどりや眉山の魅力にふれる「阿波おどり会館」
(左上)5階建ての複合施設(左下・右)阿波おどりミュージアムの展示を見学
歴史と文化が息づく徳島市。その象徴ともいえるのが毎年8月12~15日に開催される阿波おどりです。400年以上の歴史を誇り、軽快なリズムと音色に合わせて踊り子が街を練り歩き、圧巻のパフォーマンスを繰り広げます。 そんな阿波おどりの歴史や見どころを伝えるのが「阿波おどり会館」。2階にある阿波おどりホールでは、1日5回の上演で1年中阿波おどりを生で見ることができます。さらにミュージアムでは阿波おどりの成り立ちを紹介。ルーツといわれる阿波の盆踊りの歴史や、鳴り物や衣装の変遷などを展示しています。
15分間隔で運行するロープウェイ
阿波おどり会館の5階からは、徳島のシンボルである眉山(びざん)山頂へ登るロープウェイが運行。万葉集にも詠まれた美しい山で、標高は290m。山頂の展望台からは市街地と瀬戸内海や阿讃山脈、紀州の山々が見渡せます。夜景のスポットとしても知られ、四季や時間帯によって表情を変える景色が癒やしてくれますよ。
(左)おみやげ探しはあるでよ徳島へ(右上)鳴門金時ポテレット1個140円(右下)AWA WASANBON(2個入り)各378円
阿波おどり会館の1階に入る物産館「あるでよ徳島」では、おみやげ探しも忘れずに。糖度が高く栗のようにホクホクとした食感のなると金時を使った焼き菓子をはじめ、伝統的な製法で作られる阿波和三盆、ジャパンブルーと称される阿波藍といった徳島の定番のおみやげが約1800点そろいます。阿波藍や大谷焼といった伝統工芸品のなかには、一点もののアイテムもあるのでお気に入りを探してみてはいかがでしょうか。
阿波おどり会館
アワオドリカイカン
https://awaodori-kaikan.jp/
阿波おどり観賞料800円~、ミュージアム入場料300円、ロープウェイ乗車料片道620円
【徳島タウン】眉山の麓にある「和田の屋本店」で伝統のお菓子をいただきます
滝の焼餅(3個)と冷抹茶860円
眉山を訪れたらこちらにも立ち寄りを。約400年の歴史をもつ「滝の焼餅」が名物の甘味処です。餡は眉山湧水群のひとつで阿波藩御用達の名水「錦竜水(きんりゅうすい)」を使い、北海道産小豆を炊いたなめらかで上品な甘さ。石臼で挽いたうるち米ともち米の生地で包み込み、菊紋の押し型で薄く焼いた香ばしい風味が楽しめます。
持ち帰りも焼きたてを包むので早めにオーダーを
焼餅は注文を受けてから職人が一枚一枚ていねいに焼き上げて、できたてを提供しています。アツアツの餡はなめらかな舌ざわりで、生地の外側はパリッと中はもっちり。種類は400年前から変わらない製法で作るプレーンに加え、抹茶とごまの3種を用意しています。錦竜水で点てる抹茶と一緒に味わってくださいね。
(左上)カウンターの奥にはテーブル席もある(右上)現在は2代目が営む(左下)モラエスの花が咲く庭(右下)手前の建物は登録有形文化財
徳島市の中心地にありながらも、自然に囲まれたロケーションも魅力のひとつ。店内から眺める庭には一筋の滝が流れ、春は桜、秋は紅葉、冬は黄色に色づくモラエスの花が見頃を迎えます。焼餠のほかにも、なると金時やすだちといった地元の食材を使うパフェやかき氷が季節ごとに登場。旅のひと休みにぴったりな甘味処です。
和田の屋本店
ワダノヤホンテン
【美波町】ブランド地鶏・阿波尾鶏を主役にした「レストラン&ファーマーズodori」
阿波尾鶏ざんまい1700円
徳島市内から車で約1時間30分、地産の味と美しい景色を求めて南部へと向かいます。ここは美波町の山間にぽつりとたたずむレストラン。徳島のブランド地鶏・阿波尾鶏を使った多彩な一皿が味わえます。県南部と西部の自然に恵まれた広々とした場所でゆっくりと時間をかけて飼育されている阿波尾鶏は、コクのある旨みとほどよい歯ごたえが魅力。丼や定食、バーガーなどさまざまなメニューがそろうなか、特に人気を誇るのが「阿波尾鶏ざんまい」です。モモ肉はステーキに、手羽元はハンバーグに、ムネ肉はチキンカツにと、3つの部位のそれぞれの弾力や旨みを生かした一品が楽しめます。
(左上)広々とした店内(右上)AWAODORI PUDDINGプレーン、すだち各350円(左下)産直コーナー(右下)県南部のおみやげを販売
県下でもほとんど出回らず希少価値の高い阿波尾鶏の卵を使ったプリンもいかがでしょうか。濃厚な卵の味わいと海部乃塩が引き立てるやさしい甘さが口に広がります。すだちの果汁を加えたプリンに自家製ジュレで爽やかさをプラスした徳島ならではのフレーバーも。ログハウスを思わせる店内には、地域の農家さんから届く野菜やおみやげコーナーも併設。食後にお買い物もいかがでしょうか。
レストラン&ファーマーズodori
レストランアンドファーマーズオドリ
【美波町】四国遍路23番札所「薬王寺」でお遍路さん気分で参拝♪
(左)薬王寺のシンボル「瑜祗塔」(右上)33段の女厄坂(右下)仁王門の隣に納経所がある
お遍路とは弘法大師が修業した足跡をたどる巡礼の旅のこと。四国四県には「札所」と呼ばれる88の寺があり、徳島には23の寺が点在しています。阿波最後の札所である「薬王寺」もそのひとつ。厄除けのご利益がある寺院として知られ、境内には33段の「女厄坂」と42段の「男厄坂」、「還暦厄坂」とよばれる61段の厄坂があります。厄年の参拝者は石段の一段ごとに賽銭を置き、厄払いを祈願しています。
(左上)お遍路さんの必須アイテム「金剛杖」(左下)見事な眺望(右)桜町通りを散策
本堂から厄坂を上った場所には高さ29mの瑜祗塔があり、ここからは美波町の町並みと海の景色が眺められます。薬王寺の参拝後は、仁王門の目の前に続く桜町通りへ。かつては遍路宿やおみやげ屋が建ち並んだ通りで、今も昔の雰囲気を残しながら新しいお店がぽつりぽつりとオープンし散策が楽しめます。
薬王寺
ヤクオウジ
【海陽町】ロケーションもごちそうな「レストラン&ラボ テイクサンド」
(左上)2階テラス席(左下)一汁一菜食堂の「牧草牛のロコモコプレート」1200円(右)一汁一菜食堂の「旬の魚の香草パン粉焼き」980円
県最南端の海陽町に、ローカルとオーガニックをコンセプトにした小さなレストランがあります。営むのは地域密着のスーパーマーケット「ショッピング大黒」の3代目。地元の生鮮食品だけでなく、オーガニック食品や牧草牛なども扱い”食“をテーマにさまざまな発信をしています。 「テイクサンド」では、そんなローカルショップの強みを活かして、金~日曜と祝日には牧草牛や近海で獲れた魚、ジビエなどをヴィーガン仕様のバンズでサンドする無添加バーガーの店としてオープン。火~木曜はご飯と味噌汁の定食スタイルで地元のおいしいものが味わえる「一汁一菜食堂」として営んでいます。
(左上)玄米粉のマフィン各378円(テイクアウト価格)(右上)波音を聞きながらくつろげるテラス席(左下)屋内の席も用意(右下)いちごの酵素シロップソーダ600円
「一汁一菜食堂」では、5種類以上の日替わりのランチのほか、無農薬の玄米を石臼で挽くところから作るマフィンや酵素シロップドリンクなど、毎日食べても飽きないようにとさまざまな料理がそろいます。調味料にもこだわり、昔ながらの鉄釜薪火炊きで作られた淡路島の「自凝雫塩(おのころしずくしお)」や手作りの塩麹などを使い、心と体においしいものを心がけているそう。食材だけでなく、うつわも海陽町生まれ。地元の土と植物を使って、作家が手がけたものでサーブしています。
レストラン&ラボ テイクサンド
レストラン&ラボ テイクサンド
地域の人々によって魅力的な街づくりが続けられている注目スポットを訪ねたり、食の宝庫ならではのおいしいものを味わったり。徳島の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。
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橘春花(フォレスト)、写真:森昌史(フォレスト)
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