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2023.06.13
まだまだ広がるクロワッサンの世界【クロワッサンのおすすめ】|by PARISmag
毎日の暮らしのなかで少しだけ心が弾むような豊かさをお届けするWEBマガジンPARIS mag(パリマグ)から、『まだまだ広がるクロワッサンの世界』をご紹介します。
クロワッサンといえば、フランス発祥でパリの朝食でも定番なパンの1つ。 パン職人の技術がよく表れるパンとも言われていて、お店によっても味わいや楽しみ方はさまざま。 今回は、定番のクロワッサンや変形クロワッサンなど、こだわりのクロワッサンが楽しめるお店をいくつかご紹介していきます。
少ない層が生み出すサクサク食感のクロワッサン 東京・三越前駅『BOUL’ANGE(ブール アンジュ)日本橋店』

東京・三越前駅から徒歩1分ほどの場所にたたずむ『BOUL’ANGE(ブール アンジュ)』。 ベイクルーズ初のオリジナルブーランジェリーとして2017年6月に誕生し、現在全国に15店舗を展開中しているお店です。 世界中から厳選した小麦粉と、旬の素材を掛け合わせ、日常に彩りをもたらすパンを提案するブーランジェリーの中でも1番人気なのがこのクロワッサン。

『BOUL’ANGE(ブール アンジュ)』で大人気のクロワッサンは、外皮はパリパリ、中はふわっとした食感のコントラストが特徴。 さらに、通常のクロワッサンは生地が16~27層あるのに対し、9層と少ないのも特徴です。層を少なくすることで生地と生地の間に空気をたくさん含み、サクサクふわふわとした食感のバランスがとても良く表現できるそう。 また、しっかりとした生地でカットしても潰れず、なんともうつくしい断面にうっとりします。 素材は、上質な国産バターとオリジナルブレンドの小麦を使用し、職人が一つずつ丁寧に折り込み、仕上げているとのことで、芳醇なバターの香りが織りなす唯一無二の味わいに感動です。

また、季節に合わせた限定クロワッサンメニューも展開。 4月末からスタートした抹茶フェアでは、京都の老舗茶商・中村藤吉本店の抹茶をクロワッサン生地に練り込み、ホワイトチョコを挟んで焼き上げた「抹茶クロワッサン」や抹茶クロワッサンにフランス産のバターと北海道産の小豆使用の小倉あんをたっぷりサンドした「抹茶あんバターサンド」が販売されています。 季節を感じられる、今しか食べられないクロワッサンメニュー、なんとも魅力的ですよね。

BOUL’ANGE 日本橋店
ブール アンジュ
王道「噂のクロワッサン」や風変わりなクロワッサンが大人気! 兵庫県尼崎市『TERRAS BAKERY / COFFEE』

兵庫県尼崎市に本店を構える『TERRAS BAKERY / COFFEE』は、街を照らし、気分が上がるおしゃれな場所で息抜きができるような、毎日の暮らしのアクセントになるパン屋さん。 和食やイタリアン、お菓子作りにパン作りなど、いろいろな職人の技を集結させて、毎日食べたくなるようなパン作りにこだわっているそう。

『TERRAS BAKERY / COFFEE』の一番人気のメニューは、「噂のクロワッサン」。 表面はパリッ、中はフワッとした食感で、香ばしい香りが口いっぱいに広がる王道クロワッサン。北海道産の濃厚バターをふんだんに染み込ませ、生地を何重にも重ね合わせて焼き上げています。

期間限定の「きな粉クリームクロワッサン」 ※現在は販売しておりません。
王道クロワッサンの「噂のクロワッサン」はもちろん、特に注目したいのが、季節によって新しく出されるさまざまな種類のクロワッサン。

「シュプリームクロワッサン」 ※現在の販売状況は、お店のSNSなどでご確認ください。
「きな粉クリームクロワッサン」や、噂のクロワッサンの生地を使用した「噂の明太子パン」、ニューヨーク発で韓国でも現在大人気の「シュプリームクロワッサン」など、期間限定で気になるメニューが豊富に並びます。 『TERRAS BAKERY / COFFEE』で、ぜひ新しいクロワッサンとの出合いを楽しんでみてくださいね。
TERRAS BAKERY / COFFEE
焼き立て30分から3時間が、クロワッサンの“おいしい時間” 東京・三軒茶屋『plat(プラット)』

三軒茶屋駅から歩くこと約7分。小さな商店街を進むと見えてくるのが、2019年にオープンしたクロワッサン専門店『plat(プラット)』です。 「この場所でパンを作るなら力を集中させて作りたい」と、ひとつの商品にフォーカスした専門店にすることに。 そこで、パン作りのなかでも技術が最も出やすいバゲットかクロワッサンに絞り、最終的には「地域の人に愛されるパンは何だろう?」と考え、老若男女みんなが好きなクロワッサンを専門にすることに決めたそうです。

店内に入ると、ガラス張りのキッチンから実際にクロワッサンを作っている様子を見ることができます。 粉の風味が出るように、石臼引きの粉を使用し、基本的に甘味もハチミツときび砂糖しか使っていないそう。 また『plat』では、焼きたてではなく、少し水分が飛んでサクッとする30分後から3時間後までを、クロワッサンの “おいしい時間“として定義しているそう。焼き上がり後まで、しっかりとこだわっています。

クロワッサン専門店なこともあり、種類も豊富。定番の「クラシック」と合わせて、「チョコレート」などのスイーツ系や「ハム&チーズ」などの食事系など、常時5〜6種類ほどのクロワッサンが並んでいます。 スタッフみんなで話し合いながら、都度メニューは変わっていくそうなので、それも楽しみのひとつですね。 「クロワッサンってこんなに自由なんだ」と、これまでの常識を良い意味で裏切ってくれる『plat』のクロワッサン。そして、お店を通じて共有する時間や空間を楽しみに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
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plat
プラット
伝統的製法の発酵バターを使用。世界大会にも出品した絶品クロワッサン 東京・九品仏『Comme’N TOKYO(コム・ン・トウキョウ)』

東急大井町線の九品仏駅にある『Comme’N TOKYO(コム・ン・トウキョウ)』は、パンの世界大会「モンディアル・デュ・パン」で、日本人初の総合優勝を果たした大澤秀一さんが手がけるベーカリー。 平日の昼間でも行列ができる人気店で、1日を通して約100種類が店頭に並びます。

特に注目したいのが、世界大会にも出品したクロワッサン。折り重なった層と焼き色のうつくしさに思わずため息が出てしまうほど。 AOP認定(認証を受けた伝統的製法の発酵バター)を使用しているそうで、良質なフランス産バターを贅沢に使って生み出す、サクッと軽やかな食感が特徴。 大澤さんのパン作りへのこだわりは、「おいしくて、見た目もうつくしいものを、“必死に”作ること」。コンクール出場当時から変わらない信念が、このクロワッサンに現れています。

「お客さんが来てくれるのは『必死にやっている』からこそ。技術ももちろん大切ですが、“作り手の心”の部分もおいしさを演出すると思うんです。少しでも手を抜いたり、疲れを外に出したりした瞬間にその必死さは半減して、お客さんの興味や味覚にも影響すると思っています」 小さな子どもから年配の方まで、安心して食べられるものを提供するという前提のもと、お客さんの「おいしい!」という笑顔を目指して腕を振るいます。
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Comme’N TOKYO
コム・ン・トウキョウ
3種類のクロワッサンを食べ比べて、自分好みのクロワッサンを見つける 神奈川県川崎市・新丸子『パンと焼き菓子のPapapapa-n!』

武蔵小杉駅のお隣、新丸子駅にある『パンと焼き菓子のPapapapa-n!』 2018年のオープン当時から大人気クロワッサンがあるのをご存知でしょうか? そんな『パンと焼き菓子のPapapapa-n!』のクロワッサンは3種類。「クロワッサン(プレーン)」、「全粒粉のクロワッサン」、「クロワッサンフロマージュ」で、フランス産の発酵バターをたっぷり使用したリッチなパン。 「おいしいものをリーズナブルに届けたい」という店主の思いから、発酵バターを大きな塊で仕入れ、店主ご自身でカットして使用することで、価格をおさえることができているそう。

左上から反時計回りに「クロワッサン」「全粒粉のクロワッサン」「クロワッサンフロマージュ」
1.クロワッサン(プレーン) 国産小麦と海外の小麦を半々に混ぜて作っているクロワッサン。クロワッサンにはめずらしく、湯種製法を用いています。湯種を少し加えることで、外側はサクサク、中はもっちりとした食感に。 2.全粒粉のクロワッサン こちらはプレーンと比べると、よりザクザクとした食感を楽しめるクロワッサン。全粒粉の粉の甘みが引き立つクロワッサンです。 3.クロワッサンフロマージュ 「全粒粉のクロワッサン」にゴーダチーズをのせて焼き上げたもの。ゴーダチーズを使うことで、ちょっと苦味もあって◎。

パンと焼き菓子のPapapapa-n!
クロワッサンメニューが10種類ほど並ぶ、クロワッサンとパイの専門店 京都・西陣『orsetto bianco(オルセットビアンコ)』

京都・西陣の静かな住宅街に佇む、クロワッサンとパイの専門店『orsetto bianco(オルセットビアンコ)』。中へ入ると、白で統一された小さなギャラリーのような空間が広がっています。 店主の古川さんが、パン職人を目指したのは20代後半。 「遅めのスタートだったこともあり、何かに特化した方がいいと思い、大好きだったクロワッサンやパイなどのデニッシュ系のパンを学びました。」

クロワッサンは、ブレンドした3種類の北海道産小麦と発酵バターの香りと旨みをしっかりと感じられるよう、ベーシックなメニューを揃えているそう。 クロワッサンやパイなど、バターを折り込んで作るパンは温度管理がとても重要だと言います。生地を捏ね上げたときの温度から、休ませるときの冷蔵庫の温度、そして成型時の室温。 バターは室温が高いと、溶けて生地に馴染みすぎてしまいパリっとした食感になりません。低温長時間発酵でじっくりと旨みを引き出し、専門店だからこそ出来る涼しい厨房で素早く成形することで、焼き上げるときにきちんと保たれたバターの層が、パンの層をパリパリに仕上げます。 生地から焼き上げまでしっかりこだわったクロワッサンは、食べた瞬間から口の中にバターの芳醇な香りが広がり、とても贅沢な味わいです。

さすがはクロワッサン専門店。 他にも、京都の宇治抹茶を生地に使い、北海道十勝産小豆のこしあんをサンドした「抹茶あんクロワッサン」やほんのり甘いメープル生地を巻き込み、表面には香ばしいメープルシュガーをまぶした「メープルクロワッサン」など、心躍るクロワッサンメニューが10種類ほど並びます。 地元の方はもちろん、全国配送も行っているので、遠方の方も楽しめますよ!
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orsetto bianco
オルセットビアンコ
*** いかがでしたか?知れば知るほど、まだまだ広がるクロワッサンの世界。 同じクロワッサンでもお店によって、味や見た目、作り方のこだわりもそれぞれで、楽しみ方の幅も広がりますね。 自分好みのクロワッサンを探しに冒険にでてみるのも良いかもしれません。
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