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2023.08.12
気ままにぶらり♪京都ひとり旅におすすめのエリア5選~世界遺産を結ぶ山麓のさんぽ道から、納涼床が楽しめる先斗町通まで~
何度訪れても、新しい魅力を味わえる京都。ひとり旅ならきっちり予定を組みすぎず、興味の赴くまま、寄り道しながらさんぽするのもいいですね。3つの世界遺産を結ぶ山麓のさんぽ道「きぬかけの路」や、源氏物語の舞台・宇治のメインストリート「宇治橋通」など、そぞろ歩きにぴったりのルートをご紹介。1〜2つの組み合わせをざっくり決めたら、地図を片手にお出かけしてみてくださいね。
不思議な言い伝えが数多く残る「六波羅と松原通」
細い路地に京の花街の風情が漂う「先斗町通」
西陣ならではのお店も点在♪「鞍馬口通り」
3つの世界遺産を結ぶ山麓のさんぽ道「きぬかけの路」
源氏物語の舞台・宇治のメインストリート「宇治橋通」
不思議な言い伝えが数多く残る「六波羅と松原通」
松原橋
京都に都が移ったときに誕生した、平安京の「五条大路」。京都観光のマストスポット・清水寺に向かう人々で賑わったこちらの通りが、現在の「松原通」です。清水寺から鴨川を越えて西に続き、六道珍皇寺、六波羅蜜寺の参道の賑わいや下町の風情が味わえます。 かつて亡骸との最後の別れを惜しむ場所であった「六道珍皇寺」があることから、あの世とこの世の境ともいわれ、松原橋で鴨川を渡った先は葬送の地。朝廷の役人・小野篁が冥府との行き来に使ったといわれる井戸も残っています。
みなとや幽霊子育飴本舗
松原通と六波羅蜜寺への道が交わる「六道之辻」の「みなとや幽霊子育飴本舗」は450年以上の歴史を誇る飴のお店。幽霊が我が子のために夜な夜な飴を買いにきたいう言い伝えが残り、『ゲゲゲの鬼太郎』のモデルにもなったともいわれる老舗です。
「六波羅と松原通【前編】」の記事はこちら
細い路地に京の花街の風情が漂う「先斗町通」
鴨川
三条通のひと筋南から四条通まで、鴨川に沿って南北に500mほど伸びる「先斗町(ぽんとちょう)通」。祇園甲部・祇園東・上七軒・宮川町と並ぶ「京都五花街」のひとつです。幅わずか1.6mほどの路地にお茶屋の建物が並び、飲食店も100軒ほど。日が落ちたあとは千鳥のモチーフの提灯がともり、風情たっぷりにディナーを楽しめます。 先斗町通と並行する鴨川は、古都とともに千年の歴史を刻んできた川。いまも地元の人たちに憩いの場として愛されています。例年、5月から9月ころまでは川沿いに納涼床が登場。先斗町エリアでも30軒以上で京都の夏の風物詩を楽しめます。
串かつ&ワイン侘家洛中亭
伝統的な京町家を改装した「串かつ&ワイン侘家洛中亭」では鴨川に設えた納涼床で食事ができるスポットのひとつ。定番から京都らしい食材まで、サクサクに仕上げた串かつがバラエティ豊かに揃い、テーブルスタイルの納涼床で味わえます。
「先斗町通:後半」の記事はこちら
西陣ならではのお店も点在♪「鞍馬口通り」
船岡山の石段(左)/ポーラスタ(右上)/フランジパニ(右下)
下鴨神社の西門から金閣寺の門前まで東西に続く「鞍馬口通(くらまぐちどおり)」。京の都とほかの国々を結ぶ「京の七口」のひとつでした。織物のまち・西陣エリアもあり、ものづくりの文化が息づくこの通り。近年はおしゃれなお店も続々オープンしています。 「船岡山」は、桓武天皇が山頂から見渡して遷都を決めたといわれる“京都のはじまりの地”。高さ112mですが眺めがよく、京都のまちや夏の「五山の送り火」も見られます。
建勲神社
船岡山の東南側には、織田信長を神様として祀る「建勲神社(たけいさおじんじゃ)」が。境内からは比叡山や大文字山を見渡すことができ、地元では「けんくんさん」や「けんくんじんじゃ」として親しまれています。
「鞍馬口通り:後編」の記事はこちら
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高柳涼子
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