繊細かつ高級感ある「和モダン」なお菓子たち

テラス席が設置された一面ガラス張りのおしゃれな外観

上野毛駅から環八沿いに進み、東急バス瀬田営業所の先の道を右折し、まっすぐ進んでいくこと約14分。閑静な住宅街の中に、シックでモダンなお店が見えてきます。ここが、「Patisserie Kyohei mikami（パティスリーキョウヘイミカミ）」です。 こちらは、八王子「ペール・ノエル」で腕を磨き、名店「トシ ヨロイヅカ」でスーシェフを務め、スイーツを専門としたコンサルタントとしても活躍中のグランドシェフ三上恭平さんが営むパティスリー＆ブーランジェリー。

音ひとつない静かな空間が広がる

ショーケースには常時約10種類の生ケーキが並ぶ

お店のコンセプトは「和モダン」。高品質なフルーツを使用したフランス菓子をベースに「和」を取り入れた繊細かつ高級感あるお菓子作りを目指しているそう。目指すところは「持ち帰られるアートです」と三上シェフが言う通り、店内のショーケースに並べられたケーキや焼き菓子はどれも美しく、ひとつひとつがまるでアート作品のよう。

石上に陳列するなど随所に和を感じさせるディスプレイ

個性的なケーキのネーミングにも注目

モンブラン「黒雛」とアイスコーヒー（550円）

ショーケースに並べられた生ケーキは全部で約10種類。一番人気は、「黒雛（くろひな）」（1700円）と名付けられた真っ黒なモンブラン。熊本産の渋皮の焼き栗を包むのは生クリームと、竹炭を塗り込んだ和栗ペースト。トッピングに紫の花をあしらった上品な一品です。 また、チョコレートムース「真夜」（1500円）も大人気。エクアドル産のチョコレートケーキの上にイタリア産のピスタチオとミルクチョコレートをあわせ、ミルクキャラメルをまぜこんだムースをのせた香りの高いケーキです。ケーキの上にのった三日月のチョコレートと、砂利に見立てた周りにちりばめられたピスタチオの砂糖がけが、枯山水をイメージさせる和テイストな逸品です。

チョコレートムース「真夜」

めでたい席に重宝されそう「十重二十重（とえはたえ）」

焼き菓子も充実しています。贈答用の「十重二十重（とえはたえ）」（3500円）は、縦横約15センチの箱に入った焼き菓子。フランスの伝統パイ菓子「ガレットデロワ」や「ピティヴィエ」と呼ばれるお菓子をベースにしており、小麦サワー種入りの特製クレムダマンドに2種類の食感のクッキー生地をのせたもの。一口味わうごとに異なる味わいが口の中いっぱいに広がります。

「匣菓子8個入り」（4700円）