68
2023.11.12
京都嵐山・車折神社にそっと寄り添う日本茶スタンド「八十八良葉舎」で抹茶ドリンクやスイーツを♪
たった2坪ほどのお店から始まった抹茶を気軽に楽しめる「八十八良葉舎(はとやりょうようしゃ)」。こだわり抜いた本物のお茶が気軽に味わえると評判が評判を呼び、いまでは東京や鎌倉にも店を構えるまでになりました。本来の旨味と香りが感じられるお抹茶をお目当てに、原点ともいえる京都のお店を訪ねてみませんか。
車折神社の裏参道、鳥居横の小さなスタンド
京都産のお茶を、ドリンク、スイーツなどさまざまな形で味わって
「八十八良葉舎」へは、京都駅から京都バス73、76系統に乗り、約40分の車折神社前で下車。車折神社を表参道から裏参道へと通り抜け、鳥居を出てすぐです。 または、四条大宮からレトロなローカル電車「嵐電」に乗り、車折神社で降りるとお店が目の前に現れます。
バリスタから日本茶の世界へ
様々な生産者から仕入れた、個性が際立つ7種の抹茶を味わうことができる
八十八良葉舎の始まりは、元バリスタの丸山順裕さんが出会った1杯の玉露でした。コーヒーと違い、茶葉は国内で生産されるため、農家さんと密に交流ができるという点に魅力を感じた丸山さん。農家さんへ足を運び、収穫時期にはともに収穫作業を行い、「お茶は面白くて美味しくて美しい」を伝えるべく、小さな日本茶スタンドを始めたのでした。
最初の1杯は、一番人気の「抹茶ラテ」を
目の前でラテを作ってくれるライブ感も、お茶の面白さのひとつ
抹茶ラテだけでも、茶葉の産地や加工の方法の違いで4種もあります。まずは基本の「壱」を味わってみましょう。宇治田原産の「おくみどり」と「さみどり」をブレンドしたお茶です。 目の前で茶筅を使い抹茶を点ててくれると、香りがふわり。苦みと旨味のバランスが整ったオーソドックスな味わいです。「おいしい抹茶=濃い抹茶」というイメージがありますが、濃ければよいという訳ではなく、よいお茶は旨味が強く、嫌な苦みがないそうです。
「抹茶ラテ 壱」各700円(トッピングの抹茶アイスは+350円)
抹茶ラテには、粗糖と呼ばれる精製されていない砂糖のシロップが添えられます。カルシウムとカリウムが多く含まれるヘルシーなシロップで、自分好みの甘さに調節しましょう。 また、ラテにはオーツミルクや白玉、追い抹茶などのトッピングも。自家製の抹茶アイスは、含まれる抹茶の量があまりにも多く、通常のアイスマシンで回すことができず、イタリア製ジェラートマシンで作っているのだとか。
お抹茶をふんだんに使ったプリンや焼き菓子も
お抹茶がうっすらかかり風味豊かな「八十八プリン」600円
「八十八プリン」はオープン当時からの人気スイーツ。抹茶の風味を大切にしたいから、卵はあえて入れない白いミルクプリンです。抹茶餡は、先ほどのラテで味わったのと同じ宇治田原産の「おくみどり」と「さみどり」をブレンドしたもの。ほんのり甘味のあるもちもち食感の自家製白玉に、抹茶餡をたっぷり絡めていただきましょう。
「八十八フィナンシェ」600円。焙煎抹茶には抹茶の風味が凝縮
フィナンシェには、「焙煎抹茶」という抹茶のもとになる甜茶を炒ってから、抹茶にした特別なお茶が使われています。焙煎することで、抹茶本来の旨味を最後まで感じることができ、芳醇な香りもひときわ引き立つそう。琉球和三盆の上品な甘さと、しっとりした口あたりの焼き菓子は、おみやげにすると喜ばれそうですね。
本格的な抹茶を気軽にいただける「八十八良葉舎」。秋から冬にかけては、ホット抹茶ラテのトッピングとしてふわふわの泡抹茶が登場します。フィナンシェをディップして食べるのもおいしそうです。 お隣の車折神社のお参り帰りにはもちろん、嵐電に乗れば嵐山まで3分の距離。秋の嵐山さんぽの行き帰りにも立ち寄ってみたい一軒ですね。
八十八良葉舎
ハトヤリョウヨウシャ
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
戸塚江里子 撮影:小川康貴
の人気記事