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2024.04.13
長く愛される盛岡の老舗「光原社」「釜定」を訪ねて
ものづくりの文化が息づく盛岡には、人々の暮らしに寄り添い、長く愛されて来た手仕事の店がたくさんあります。盛岡を代表する名店で、一生ものの道具を探してみませんか? こちらの記事では、ことりっぷマガジン Vol.38「かわいい城下町さんぽ」から、憧れの店として名高い「光原社」と「釜定」をご紹介します。おでかけの参考に、ぜひチェックしてくださいね。
シンプルで美しい暮らしの道具にときめく「光原社」
島根の出西窯や沖縄の北窯など、全国から選りすぐった陶器も並ぶ
1924(大正13)年に宮沢賢治の童話集『注文の多い料理店』を発刊し、賢治によって名付けられた「光原社」。本店は全国から集めた焼き物や漆器、布物、紙物を扱う工芸品店で、別館「モーリオ」では東北を中心に物産や食品を扱っています。喫茶「可否館」で味わえるくるみクッキーも販売。
型染め和紙を使った文庫箱6050円~
宮沢賢治の有名な詩をデザインしたのれん。型染め作家・小田中耕一さんの作品で、ほかに手ぬぐいなどもある
「光原社」の記事はこちら
光原社
コウゲンシャ
時を忘れて過ごせる憩いのオアシス「可否館」
ステンドグラスの装飾が美しい空間。くるみクッキー 190円とコーヒー 550円
「光原社を訪れた人がゆっくり過ごせるように」と1972(昭和47)年に開業。民芸の家具や器に触れながら、心静かに過ごすことができます。ハンドドリップで淹れるコーヒーをはじめ、くるみクッキーや自家製のワインゼリーなど、クラシカルなスイーツも味わえます。
漆塗りのカウンター席のほか、テーブル席も用意
光原社の中庭にある
「光原社 可否館」の記事はこちら
可否館
コーヒーカン
暮らしを彩るモダンな鉄器たち「釜定」
モダンでありながら、どこかほっとするデザインの栓抜き各1375円。愛らしいこけし形の栓抜きもあり、贈り物にぴったり
明治時代に創業した南部鉄器工房。3代目の宮伸穂(みやのぶほ)さんはプロダクトデザイナーでもあり、フィンランドで暮らした経験もあることから、北欧デザインに通ずるモダンな鉄器を提案しています。鉄はIH調理器とも相性がよく、長く使える楽しみがある一生ものの道具です。
蓋の柄が楽しい灰皿3520円~。机の上に置くだけで絵になる
現在の店舗は、終戦後の1954(昭和29)年に再建されたもの。戦時中に取り壊された旧店舗の図面や同じ材料を集めて、元通りに建て直したそう
長く愛される盛岡の老舗はいかがでしたか?ものづくりの文化が息づく盛岡で、一生ものの道具を探してみてくださいね。
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