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2024.08.10
隅田川沿いの街、清澄白河でモーニング、庭園、アート、カフェをめぐる1日さんぽ
日本のサードウェーブコーヒーが発祥した地として注目された江東区・清澄白河エリア。その後も、続々と魅力あるカフェやショップが集まり、人気の街となっています。カフェでブレックファーストを楽しんだり、老舗の和食店でのランチ、色鮮やかなアイスクリーム店や上質な雑貨店など、目指したい場所がさまざまあります。そんな清澄白河で、ゆったり隅田川沿いの涼やかな風を感じながら一日さんぽを満喫してみましょう。 記事最後の動画でも、清澄白河一日さんぽをお届けします。清澄白河のゆるりとした空気感を感じてみてください。
清澄白河を1日かけてゆっくりおさんぽ
隅田川沿いのテラスをゆっくりおさんぽ
清澄白河エリアには、スタイリッシュなカフェやショップが多くありますが、魅力はそれだけではありません。アート好きが楽しめる美術館や、緑が広がる庭園など、エリアにはたくさんの見るべきスポットがあります。清澄白河を流れる隅田川沿いには、おさんぽにぴったりのテラスがあったり、川沿いのカフェがあるなど、水辺の街としても楽しめます。ゆっくり1日かけておさんぽするには、ぴったりの場所です。
隅田川にかかる清洲橋
広々とした空間でゆっくり朝食を【iki Roastery & Eatery】
イタリア製のカラフルなコーヒーマシンも店内にマッチ
元倉庫をリノベーションした店内は、天井が高く、広々とした空間の「iki Roastery & Eatery」。カウンターの上には、オーナーの愛犬や仲良しの犬たちを描いた大きな壁画があり、スタイリッシュな雰囲気。店内には大きなコーヒー焙煎機も置かれ、おいしいコーヒーを楽しめるとあってリピーターも多く訪れるそう。ニュージーランドスタイルのカフェなので、メニューにはカプチーノやポリッジ(オートミールのお粥)、パイなども並びます。
クロワッサンやデニッシュ系も人気
朝食の時間には、ショーケースにずらりと焼きたてのパンや、作りたてのサンドウィッチが並べられます。その日の気分に合わせてデニッシュとコーヒーで朝食にするのもよし、温かいスープと全粒粉のパンにしてもよし、あれこれ楽しく迷いながら、今日の気分に合わせてセレクトしましょう。
朝食にぴったりの本日のスープとトーストのセット1400円
iki Roastery & Eatery
イキロースタリーアンドイートリー
大きな池を囲んだ回遊式林泉庭園で散策【清澄庭園】
大きな池の周りには緑が色濃く生い茂る
古くは、江戸の豪商や大名の下屋敷として、またその後の明治時代には岩崎彌太郎が貴賓の招待所を兼ねて社員の慰安施設として造園した場所。1932(昭和7)年7月に東京市の清澄庭園として開園しました。園内を回遊しながら鑑賞する回遊式林泉庭園で、昔は隅田川から水を引き、東京湾の干満によって景色が微妙に変化したといわれています。
趣がある庭園の富士山
園内で最も高い築山は富士山と名付けられ、ひと際目立つ存在。その山頂近くにサツキやつつじ類など背の低い木々をバランスよく植えて、富士山にたなびく雲を表現したといわれています。池の対岸から見る富士山は、絵になる風景です。
涼亭は明治時代に国賓として来日した英国の元帥を迎えるために建てたもの
初夏には花しょうぶやアジサイ、秋には萩や彼岸花、冬はサザンカのほか、珍しい雪吊りの様子も見ることができます。大きな池には野鳥たちも集まり、通年アオサギやカワウ、ゴイサギなどが見られます。池に突き出すように立っているのが涼亭で、関東大震災や戦災の被害を免れた唯一の建物です。趣があってステキな風景になっています。
清澄庭園
キヨスミテイエン
さまざまなジャンルの現代アートを鑑賞【東京都現代美術館】
エントランスもアーティスティック
現代美術を中心に約5800点ものコレクションを誇る美術館。幅広いジャンルやテーマで、魅力ある展覧会を開催しています。館内には国内最大級の美術図書館も併設され、約28万冊の美術書がそろい、アート好きには外せない場所。外観やアプローチもアーティスティックで、清澄白河さんぽでは、必ず訪れたい美術館です。
中庭でコーヒータイムもおすすめ
アートに関する書籍がずらり
現代アートに関する書籍が壁面にずらりと並び、ワクワクするようなカラフルなグッズや手に取りたくなる雑貨がそろうミュージアムショップ「NADiff contemporary(ナディッフコンテンポラリー)」。アーティストやクリエイターが手がけるプロダクトは、エッジの効いた個性あふれる品々。東京都現代美術館オリジナルのTシャツやポストカード、展覧会に関連したグッズなど、ここにしかない貴重なものも多く、おみやげにもいいですね。
アーティストものの雑貨がキュート。おみやげにもGOOD
東京都現代美術館
トウキョウトゲンダイビジュツカン
プラントベースの色鮮やかなジェラート【TUTTO】
店前のベンチや店内でのイートインもOK
パステルカラーでまとめられたかわいらしい店内に一歩足を踏み入れると、ジェラートとクレープの甘い香りに包まれます。乳製品、卵、白砂糖を使わずに、プラントベースのアーモンドミルクなどでつくったジェラートが人気で、週末はいつも混み合っています。
BELATO(ベラート)。左)ストロベリーM980円、右)ミントチョコレートS800円
アーモンドミルクのやさしい甘みと、旬のフルーツの味わいが堪能できるジェラート。コクがあるのに後味もさっぱりしていて、ダブルでもどんどん食べられちゃう。季節のフルーツを使ったジェラートのほかに、飲むジェラートの「BELATO(ベラート)」もおすすめ。たっぷりのホイップも植物性なので、軽い仕上がりです。
TUTTO
トゥット
手に届く上質がコンセプトの雑貨店【WOLK】
ガラス作家やアクセサリー作家との企画展も
店主が信頼できるアーティストや陶芸家からのみ仕入れている雑貨は、どれも洗練されていて、手に取りたくなるものばかり。商品一つ一つの良さを主張できる空間を保ってディスプレイされているので、ゆっくりと商品選びができます。
食器類のほかにバッグや生活雑貨なども取り扱っている
「清澄白河には大きな川が流れ、広い道があったりステキな路地があったり、場所によってまったく違った表情を見せてくれるところが気に入りました。ここに住んでいる人たちも生き方にこだわりを持っている人が多いように感じて、この場所が気に入り、清澄白河で開業しました」と店主。近くで活動する若手アーティストさんたちとも積極的にコラボレーションをして、企画展なども行うそう。
コバルトブルーが美しいAwabi wareの陶器
日本の古家具に、きれいに陳列された商品は、店主のセンスが光るものばかり。人気が出る前から目利きの店主が見つけた作家の商品は、入荷するとすぐに売れてしまう人気商品になっているとか。色鮮やかな釉薬を使った陶器も目を引きます。
店主イチオシの若手作家の作品
WOLK
ウォルク
隅田川に面したカフェのテラスでくつろぎタイム【CLANN BY THE RIVER】
テラス席も広々として気持ちが良い。東京スカイツリー®も望める
「CLANN BY THE RIVER」は、ホテルLYURO東京清澄の2階にあるカフェ。店に面した隅田川を眺めながら、テラスでコーヒーを飲んだり、大きな窓から光が差し込む店内席でゆったり過ごしたりと、思い思いのスタイルで楽しめます。
アンティークなショーケースに並ぶおいしそうなマフィン
1日お散歩を楽しんだら、お腹も空いてくる頃。「CLANN BY THE RIVER」では夕方からディナータイムとなり、お食事もいただけます。美しい彩の人参と紫キャベツのラペや、ほくほくのフライドポテトやプルドポークなど、クラフトビールと楽しんでみては。プルドポークバーガーやフィッシュバーガーもあるので、お腹が空いている人でも満足できるラインナップがそろっています。
季節のビールもあるのでスタッフに聞いてみよう
2024年2月に、店内の一画にオープンしたクラフトビール醸造所 DAWNBREWS(ドーンブリューズ)。タップから注ぎたてのクラフトビールは格別です。種類は季節や時期によって変わり、隅田川に朝焼けが反射した様子をイメージした「AKEGATA」(アケガタ)など、ストーリーのあるビールがそろっています。ディナーと一緒にいただいてみては。
注ぎたてのクラフトビールがいただける
CLANN BY THE RIVER
クランバイザリバー
清澄白河エリアをゆっくりおさんぽすると、たくさんの新しい発見があります。カフェやショップだけでなく、水辺の風景や美しい庭園風景など、魅力あふれるスポットがいっぱい。そのなかでも、長く変わらない老舗「みや古」で地元の伝統料理・深川めしをいただくのもいいですね。新旧が入り混じった清澄白河エリアのおさんぽにでかけてみませんか。
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浅子百合 写真・動画:かくたみほ 動画ディレクション・編集:爲永泰之
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