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2024.08.22
京都・哲学の道近くのクラシカルな洋館カフェ「GOSPEL」でランチ&ティータイム
四季折々の彩りに富む、京都で人気の散策路「哲学の道」。そのほど近くに、蔦が絡まる白壁にとんがり屋根をのせた一軒家カフェ「GOSPEL(ゴスペル)」がたたずみます。アンティークの家具に囲まれた優美な空間で味わえるのは、焼きたてのスコーン&紅茶や、ケーキ、曜日限定のランチなど。まるでお家に招かれたようなプライベート感のある素敵な場所で、ジャズやクラシックの音色に耳を傾けながら、くつろぎのひとときが過ごせます。
哲学の道の西隣、閑静な鹿ケ谷通りへ
絵本にでてきそうな、ひときわ目を引く建物
バス停「銀閣寺前」または「銀閣寺道」から徒歩4分ほど。哲学の道のひと筋西側の鹿ケ谷通を南へ下がると、蔦に覆われた三角屋根の建物が見えてきます。こちらは、滋賀の近江八幡を拠点とし、全国で約1600軒を手がけた建築家、ウィリアム・メレル・ヴォーリズの志を受け継ぐ「一粒社ヴォーリズ建築事務所」によるもの。 1982年にオーナーの住まいとして建てられて以来、時折ご近所さんを招いてのパーティーなどが開かれ、この界隈のサロンのような存在として親しまれてきました。「OTENBAKIKI」という名のカフェ時代を経て、2000年、現在の「GOSPEL」となったのです。
玄関を入り、右手の階段を上がって2階へ
ゆったりと席を配置した店内
仕切りのない広々としたフロアは、天井高が4mも! 店主曰く「お客様それぞれに、プライベート感のある寛ぎを感じていただけたら」と、他のお客さんと目線が合わないよう、高さの異なるテーブルを向きを変えつつゆったりと配置。アナログの真空管アンプを通し、スピーカーの名機JBL社のパラゴンからジャズやクラシックの温かみのある音色が響きます。
キッチンは、ドイツの高級キッチンブランドSieMatic製
ジャズやクラシック、邦楽などレコードのコレクションは約2000枚
窓に向かうソファ席や、三角屋根の空間を生かした半個室席も
本棚や照明などアンティークのインテリアに見惚れる
人気は焼きたてのスコーンセット
「スコーンセット」1550円。ドリンクは単品で注文するよりも大きめのサイズで提供してくれる
本場イギリス仕込みのレシピで焼き上げるスコーンは、バターがたっぷり織り込まれていてほんのり甘さもあるので、まずはそのままで風味の良さを感じてみて。コクのあるクリームやブルーベリージャムを添えて、紅茶との豊かなマリアージュも楽しめます。
「ケーキセット」1300円。1点ずつ柄が異なるイタリアフィレンツェの手描きプレートも素敵
この日のケーキは「洋なしのタルト」と、キルシュ酒をほんのり効かせた「チェリーチョコ」の2種。洋なしのタルトは、サックリ焼いたタルト生地に、洋梨、アーモンドクリームを焼き込んだ定番ケーキです。 スイーツのおともにしたいドリンクは、挽きたての豆をじっくり蒸らしてから淹れるこだわりのコーヒーや、香り、色、味のバランスが整い、料理やスイーツと相性の良いセイロンティーのほか、ジュースやアルコールも。
月曜と水~土曜はランチメニュー
サラダとドリンクが付く「グラタンセット」1700円
月曜と水〜土曜限定で、煮込みハンバーグかグラタンが選べるランチセットも。グラタンは、じっくり炒めた玉ねぎやベーコン、フレッシュなエビ、ペンネに、バターたっぷりのホワイトソースを合わせてチーズをとろ~り。サラダのドレッシングも自家製です。
店名のGOSPELとは、キリスト教の福音書に綴られる「good_spell(=良い知らせ)」が由来。お客さまに良い知らせが届き、楽しい会話が生まれる場に、との思いを込めているそう。「遠くから再訪してくださるかつての常連さんに、『変わらないね』と言っていただくことがあるのですが、それこそが最高の誉め言葉なんです。ここが第二の居場所、帰れる場所であれたら」と店主。 窓辺に差し込む淡い光に包まれながら、ゆったりと。白い扉の向こうにとびきりのカフェタイムが待っていますよ。
GOSPEL
ゴスペル
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文:佐藤理菜子 撮影:マツダナオキ
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