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2024.12.20
昭和レトロな雰囲気が残る空堀商店街にある、焼き芋スイーツ×日本茶カフェ「芋屋 頂 -itadaki-」
「日常生活に上質な余白を」をコンセプトに厳選したブランドさつまいもの焼き芋、焼き芋をアレンジしたスイーツ、そして日本茶を提供する「芋屋 頂 -itadaki-」。1年を通してさつまいもが手に入るよう産地を変えながら、そのとき一番おいしいもので焼き芋を作り、オリジナルのスイーツに仕立てています。日本茶、台湾茶、ノンカフェインティーなどお茶は10種以上。自分好みの焼き芋スイーツ×お茶の組み合わせを見つけてみてください。
焼き芋スイーツとお茶をたしなむティーサロン
店主の川村浩一さん
昔ながらの老舗とトレンド感のあるショップが入り混じる空堀商店街で、2024年1月にオープンした「芋屋 頂 -itadaki-」。大阪メトロ谷町線・長堀鶴見緑地線谷町六丁目駅4番出口から徒歩4分の場所にあります。
店主の川村浩一さんの友人でもある若手建築家 新森雄大氏にオーダーした空間は、木で統一。簡素な造りながら洗練された雰囲気で、商店街を歩いていると開け放った三枚扉が目に留まります。
リラックスして過ごせるように店内の照明は控えめ。店外と店内の明るさがくっきり異なるため、一歩足を踏み入れると、別世界に来たような感覚になります。
紅はるか、ハロウィンスイート、鳴門金時といったブランドさつまいもで焼き芋を作ってから、自家製のスイーツにアレンジ。さつまいもの自然な甘さを生かすため、甘みを足すときはオーガニックシュガーを使用しています。
まずは焼き芋と焼き芋スイーツのセットを
焼き芋スイーツ+焼き芋(ハーフサイズ)+セットドリンク1650円。バニラアイスクリーム付き
初来店なら、焼き芋スイーツと焼き芋のセットを。自家製の焼き芋スイーツは、乾蜜芋、蜜芋バターケーキ、蜜芋チーズケーキ、お芋とほうじ茶のバターサンド、お芋のモンブラン団子、芋蜜みたらし団子バニラ添えなど約10種の中から選べます。
芋蜜みたらし団子は、ふっくらやわらかい団子に自家製の芋蜜を使ったタレをからめていただきます。 団子は店主の川村さんが惚れ込んだ、滋賀県にある老舗和菓子店から仕入れたもの。お餅のような弾力とほのかな甘さが魅力です。芋蜜を使ったみたらしのタレは、焼き芋を2日がかりで煮詰めてつくる自家製の芋蜜にしょうゆなどを加えてつくります。甘じょっぱい味わいで、後口にほんのりさつまいもの甘さが感じられます セットのバニラアイスクリームにみたらしダレをかけていただくのもおすすめです。
セットドリンクは煎茶、ほうじ茶、玄米茶、抹茶、昆布茶といった日本茶が中心で、ほか台湾茶、コーヒーなど約20種と、選びがいのあるラインナップです。 お茶は店主がオーダーごとに用意。茶葉の旨み、渋み、苦味をしっかり感じられるタイミングを見計らって淹れているといいます。
お茶漬け付きの焼き芋アフタヌーンティー
お芋のアフタヌーンティー「頂の極」6600円。要予約
焼き芋スイーツを満喫するなら、お芋のアフタヌーンティー「頂の極」。季節のお茶、選べるお茶2種、お茶漬け、お芋の和洋菓子が順番に提供されます。 曲げわっぱのティースタンド、和紙職人が手がけた敷板といった美しい器も魅力です。
食前茶は旬のフレッシュフルーツのお茶
最初に運ばれてくるのは、煎茶に旬のフルーツを加えた果実茶。ドライフルーツではなくフレッシュのフルーツを使っているため、フルーツの瑞々しい甘さ、香りがダイレクトに伝わります。 さらにセットドリンクのなかから、好きなドリンクを2種選べます。アフタヌーンティーだけで3種のドリンクが味わえるのは贅沢ですね。
梅こぶ茶、うれしの茶から選べるお茶漬け
「他にはないアフタヌーンティーにしたい」と、サンドイッチやスコーンの代わりにお茶漬けを用意。3口分くらいのごはんと温かいお茶、塩昆布、あられ、茶葉のおひたしのセットです。
お茶漬けのお茶は、特選梅こぶ茶、うれしの茶からセレクト。煎茶であるうれしの茶なら、なじみ深いお茶漬けに。酸味がある梅こぶ茶なら、新鮮な味わいのお茶漬けが楽しめます。
前菜代わりの塩気のある一品とひとくちサイズのスイーツ
左から乾蜜芋の生ハム巻、芋蜜のみたらし、お芋のモンブラン
小皿にひとつずつ並んでいるのは、乾蜜芋の生ハム巻、芋蜜のみたらし、お芋のモンブラン。乾蜜芋の生ハム巻は、砂糖や小麦、卵、乳製品を使っていない焼き芋100%の芋菓子を生ハムで巻いた、前菜代わりの一品。 焼き芋を煮詰めた芋蜜のみたらし、甘さ控えめなお芋のモンブランと、イチオシスイーツがひとくちサイズでいただけます。
左から抹茶と和三盆のポルボローネ、蜜芋のチーズケーキ、お芋と葡萄酒のバターサンド
ティースタンドには、お芋を使った和洋菓子がいろいろ。 内容は季節ごとに異なりますが、写真はお芋と葡萄酒のバターサンド、蜜芋のチーズケーキ、抹茶と和三盆のポルボローネ。バターサンドはお芋と葡萄酒、お芋と焙じ茶、お芋と珈琲の3種から1種選べます。
左から堅焼芋、乾蜜芋、蜜芋バターケーキ
こちらは蜜芋バターケーキ、乾蜜芋、堅焼芋。蜜芋バターケーキは、バターと蜜芋をたっぷり使ったリッチな味わい。堅焼芋は砂糖、小麦、油などを一切使わず、焼き芋だけを堅く焼き上げたオリジナルの芋菓子で、キャラメルのような、かりんとうのような不思議な食感がクセになります。 お芋のアフタヌーンティー「頂の極」は事前予約が必要で時間は90分。1名~4名で注文可能です。
持ち帰りに便利な個包装やギフトボックスも
乾蜜芋648円、蜜芋バターケーキ648円、お芋のモンブラン団子1296円、特選頂スイーツセット2700円
店内で提供している焼き芋スイーツは、テイクアウトが可能。ほぼ個包装になっているので持ち運ぶときに安心です。おすすめ4品がギフトボックスに入った特選頂スイーツセットは手土産にいいですね。 オリジナリティにあふれた「芋屋 頂 -itadaki-」の焼き芋スイーツ。焼き芋がベースだからこそ味わえる、ほんのりやわらかい甘さに癒されてみてください。
芋屋 頂 -itadaki-
イモヤ イタダキ
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文/西 倫世 撮影/西木義和
Writer
西 倫世
関西を中心に雑誌やWEBで旅・グルメ・トレンド情報に関する記事を発信。ラジオ番組への情報提供も担当
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